ヴォーグ誌主催のチャリティ企画のレッスンを受けられた miya さんから、 当日のレポートを頂いたので、原文に基づき ご紹介します。
はじめまして。 先日幸運にもヴォーグ誌主催の「安藤美姫のスペシャルスケートレッスン」を受ける機会を得た者です。 参加直後はあまりの出来事に心の整理が追いつかず、うまく言葉をまとめることができなかったのですが、あれから時間が経ち、すこし落ち着いてきました。 素晴らしい経験だったので、私と同じく、安藤選手を応援する方に、少しでもそのときの様子を知っていただけたらと思い、このレポートをまとめてみました。
レッスンの様子はTVで放映され、私たち家族の顔も名前も公開されてしまった上でこのような文章をネットに載せることに抵抗感はあるのですが、このサイトは非常によく管理され、ファンの方々の投稿も素晴らしいものばかりで、そのことが多少の安心感につながりました。管理されている方のご苦労は大変なものだと思います。私たちファンのためにこのような場所を提供してくださり、いつも感謝の気持ちで拝見しております。本当にありがとうございます。
★
前置きが長くなってしまいました。 まず当日の様子を書きます。 レッスンの時間は45分ということになっていましたが、安藤選手といっしょにいられた時間はその数倍でした。 最初に美姫先生(と私たちは呼ばせていただきました。)が中京大学のオーロラリンクで私たちを出迎えてくれました。 それからヴォーグの方やトヨタ自動車の方やTV局の方と挨拶をし、美姫先生と軽く打ち合わせをしました。 美姫先生は私たちのスケートのレベルや、レッスンに対する希望をテキパキと聞いてくれました。 本当に、会ってお話ができるということだけでものすごいことなので、私の頭の中はずっとパニック状態です。 平静を装うのにずいぶん苦労しました。 (っていうか全然装えていなかったです…)
ファンレターやプレゼントを美姫先生に直接渡し(これだけでもすごいことですね…)、それからちょっとした世間話をしてから、「ウォーミングアップ」ということで”Miki & Mao リンク”に連れていってもらいました。
当日はTV取材が4社も入っていたので、カメラマンや音声さん、その他の方の数を含めると20人ぐらいの方がずっと私たちと一緒に行動していました。 そんな中、たった3人で大きなリンクを独占してウォーミングアップをしたんですが・・・全然「自然」に振る舞うことができず、とても緊張しました。 美姫先生は私たちのスケートのレベルを確認したいということで、ずっとリンクサイドで見ていてくれました。 時々声もかけてくれて感動の時間を過ごしました。 ちなみに私たちのレベルは、「氷の上で何とか転ばずに滑ることができる」という程度です。
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そのあとオーロラリンクに移っていよいよレッスンが始まりました。 ウチの子の希望は「バックで滑りたい!」ということだったんですが、美姫先生にバックのコツとアドバイスを受けると、ものの5分でできるようになってしまいました。 そのあと、基本のクロスについて教わりました。 いままでちゃんとしたクロスなんてできなかったのですが、美姫先生の「実は反対の足で蹴っているんですね。」の一言ですぐにクロスらしいことができるようになりました。 スケートのことに関する美姫先生の言葉は終始自信に満ちていて、すべてが的確でした。 さすがに世界最高の技術を持っている選手です。 あたりまえのことかも知れませんが、すごく感心しました。
そのあと、「スピン」と「ジャンプ」について習いました。 「スピン」はよろけながらも何とか3回くらい回れましたが、「ジャンプ」は…さすがに無理ですね(笑)。 でも「ジャンプ」を習ったときは本当に感動でした。 何といっても美姫先生が氷上に川とサカナの絵を描いてくれて、「私がまだ小さかった頃オサカナを踏まないようにジャンプするって習ったのがすごく楽しかった。」と言ってくれたのが・・・ ファンの方なら誰もが知っているエピソードだと思うんですが、これを実際に体験できるとは思ってもみませんでした。
そのあと、事前に美姫先生が私たち用のプログラムをいくつか考えてくださったようで、そのための音源もいくつか用意されていたんですが・・・デキの悪い私たちにはちょっと無理でした。 でも、そのうちの一つを使って美姫先生がウチの子の手をとって滑ってくれました。 ウチの子は「レッスンを受ける」という意味があまりわかっておらず、終始「遊ぶ気満々!」という感じで美姫先生に接していたのでずいぶんと失礼な言動もあって親としてはハラハラドキドキのレッスン時間だったのですが、美姫先生は本当に優しく子どもに接してくれました。 一緒に滑ったときは子どももとても楽しそうで、美姫先生の心の大きさを感じました。
もう終わりかな…というころに、ヴォーグの方から「せっかくですから先生の模範演技を見せていただきましょう!」と声がかかりました。 もちろん予定にはありません。 美姫先生もウォーミングアップも何もしていないんですが・・・「ジャンプは無理!」と言いながらも快く "I believe"を目の前で滑ってくれました。 美姫先生の滑りは何度も観てきたんですが、同じ氷上で観るのはもちろん初めてです。 すごい迫力でした。 このときばかりはデキの悪い生徒である我が子も目を丸くして見ていました。 とてもビックリしたようで、拍手をしようと手袋を外し、そのあとボーッとして拍手をすることを忘れ、また手袋をつけなおしていました(笑)。
そこで美姫先生へのインタビューが始まり、いったんレッスンは修了しました。 リンクを借りている時間がまだ残っているということで、時間が来るまで自由に滑っていてくださいと言われました。
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せっかくの機会だったので遊びながら滑っていると、美姫先生がまた側に来てくれて、信じられないことなんですが、ずっといっしょに遊んでくれました(!)。 ウチの子が本当は何をして遊びたかったのか聞いてくれて、まったくその通りに、とても幼稚な遊びなんですが・・・それをすごく楽しそうに、しかも真剣につきあってくれました。 そこまで、「こんなんでTV番組として編集できるのか?」といらぬ世話を焼いてしまうほど不自然な動きだった私たちだったんですが、ここの部分は美姫先生の申し出でカメラを一切止めてもらって、だからすごく楽しく遊ぶことができました。 (本当はここの部分を放映してもらった方が美姫先生の本当の優しさだとかきめ細かい心遣いだとか・・・そういうことがファンの方に伝わったと思います。 そういう意味では残念ですが、それが美姫先生の素晴らしさだとあらためて感じました。 若いのにすごくいろいろなことがわかっている方だと実感しました。 ほんとうに苦労してきたんだなあ・・・でもそれを自分の成長の糧にできる人なんだなあ・・・と勝手に思っています。)
ウチの子はスケート場にあるコーンを使って遊びたかったみたいです(笑)。 で、ずっと、「並べたコーンをくぐり抜けていって終点においてあるコーンを手ではたいてたおす!」みたいな遊びをしていました。 この時間の方がレッスンの時間より長かったです。 美姫先生、こんなくだらない遊びにつきあってくださってほんとうにありがとうございました。
そのあとTV局の方から取材を受け、美姫先生に子どもからプレゼントを渡し、着替えてから美姫先生に玄関まで送っていただいてレッスンは修了となりました。 この間、鈴木明子選手や水津選手が練習するのを待っていてくださっていて、ほんとうに申し訳なく思いました。
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今回安藤選手にお会いすることができて感じたことが二つあります。 一つは安藤選手自身の「人間としての大きさ」です。 試合を観るたびに感じていたんですが、安藤選手は常に自分の身の周りにいる人に対しての感謝の気持ちや気配りを欠かさない人です。 安藤選手は公式練習が終わったあと、毎回ジャッジやスタッフの方全員に挨拶をして回っていますよね。 ああいったことができる選手って、他には知りません。 感謝の気持ちは実際に形にしないと相手に伝わりません。 今回のチャリティーも安藤選手の気持ちの表れです。 実際に行動することには勇気がいります。 安藤選手のような立場になると、行動に移したとたんにやっかみや反発を受けることがあるかも知れません。 でも、そういったことをすべて受け入れて行動に移せる安藤選手に人間としての器の大きさを感じました。 それから、とても頭の回転が速く、周囲の状況をよく考えて気配りのできる方だとあらためて感じました。 美しく、賢い女性だと実感しました。
それから、現在の安藤選手の周りには、とても素晴らしい方が集まっているということです。 安藤選手のことをよく理解し、安藤選手のために動くことができる人が集まっています。 スタッフに限らず、TV局の方もみな安藤選手の本当の魅力をよくわかっているように感じました。 徳は人を集めるということかもしれません。
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このサイトの投稿を読むようになってから、「世の中には自分と同じような見方をしていた人がたくさんいたんだ!」とわかり、すごく驚きました。 トリノ前の快進撃、トリノ時のバッシング、胸のすくようなスケートアメリカの滑り、世界女王となった瞬間、全日本のカルメン、世界選手権のカルメン…、ボレロ、銅メダル、同じような気持ちで観ていた人がたくさんいたんですね。 安藤選手は、本当にファンとして応援のしがいがある選手っていうか、ファン冥利につきる選手だと思います。 つい最近まで、「バンクーバーでカルメンが観たい!」って思っていたのに、今はもっと全然別次元の凄いプログラムを滑ってくれるのではないかと期待しています。 ケガだけが唯一の心配なのですが、今シーズン、一回でも多く、安藤選手の笑顔を見ることができたらファンとしてこれ以上の幸せはありません。
読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
投稿はこちらまで。
レッスンの様子はTVで放映され、私たち家族の顔も名前も公開されてしまった上でこのような文章をネットに載せることに抵抗感はあるのですが、このサイトは非常によく管理され、ファンの方々の投稿も素晴らしいものばかりで、そのことが多少の安心感につながりました。管理されている方のご苦労は大変なものだと思います。私たちファンのためにこのような場所を提供してくださり、いつも感謝の気持ちで拝見しております。本当にありがとうございます。
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前置きが長くなってしまいました。 まず当日の様子を書きます。 レッスンの時間は45分ということになっていましたが、安藤選手といっしょにいられた時間はその数倍でした。 最初に美姫先生(と私たちは呼ばせていただきました。)が中京大学のオーロラリンクで私たちを出迎えてくれました。 それからヴォーグの方やトヨタ自動車の方やTV局の方と挨拶をし、美姫先生と軽く打ち合わせをしました。 美姫先生は私たちのスケートのレベルや、レッスンに対する希望をテキパキと聞いてくれました。 本当に、会ってお話ができるということだけでものすごいことなので、私の頭の中はずっとパニック状態です。 平静を装うのにずいぶん苦労しました。 (っていうか全然装えていなかったです…)
ファンレターやプレゼントを美姫先生に直接渡し(これだけでもすごいことですね…)、それからちょっとした世間話をしてから、「ウォーミングアップ」ということで”Miki & Mao リンク”に連れていってもらいました。
当日はTV取材が4社も入っていたので、カメラマンや音声さん、その他の方の数を含めると20人ぐらいの方がずっと私たちと一緒に行動していました。 そんな中、たった3人で大きなリンクを独占してウォーミングアップをしたんですが・・・全然「自然」に振る舞うことができず、とても緊張しました。 美姫先生は私たちのスケートのレベルを確認したいということで、ずっとリンクサイドで見ていてくれました。 時々声もかけてくれて感動の時間を過ごしました。 ちなみに私たちのレベルは、「氷の上で何とか転ばずに滑ることができる」という程度です。
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そのあとオーロラリンクに移っていよいよレッスンが始まりました。 ウチの子の希望は「バックで滑りたい!」ということだったんですが、美姫先生にバックのコツとアドバイスを受けると、ものの5分でできるようになってしまいました。 そのあと、基本のクロスについて教わりました。 いままでちゃんとしたクロスなんてできなかったのですが、美姫先生の「実は反対の足で蹴っているんですね。」の一言ですぐにクロスらしいことができるようになりました。 スケートのことに関する美姫先生の言葉は終始自信に満ちていて、すべてが的確でした。 さすがに世界最高の技術を持っている選手です。 あたりまえのことかも知れませんが、すごく感心しました。
そのあと、「スピン」と「ジャンプ」について習いました。 「スピン」はよろけながらも何とか3回くらい回れましたが、「ジャンプ」は…さすがに無理ですね(笑)。 でも「ジャンプ」を習ったときは本当に感動でした。 何といっても美姫先生が氷上に川とサカナの絵を描いてくれて、「私がまだ小さかった頃オサカナを踏まないようにジャンプするって習ったのがすごく楽しかった。」と言ってくれたのが・・・ ファンの方なら誰もが知っているエピソードだと思うんですが、これを実際に体験できるとは思ってもみませんでした。
そのあと、事前に美姫先生が私たち用のプログラムをいくつか考えてくださったようで、そのための音源もいくつか用意されていたんですが・・・デキの悪い私たちにはちょっと無理でした。 でも、そのうちの一つを使って美姫先生がウチの子の手をとって滑ってくれました。 ウチの子は「レッスンを受ける」という意味があまりわかっておらず、終始「遊ぶ気満々!」という感じで美姫先生に接していたのでずいぶんと失礼な言動もあって親としてはハラハラドキドキのレッスン時間だったのですが、美姫先生は本当に優しく子どもに接してくれました。 一緒に滑ったときは子どももとても楽しそうで、美姫先生の心の大きさを感じました。
もう終わりかな…というころに、ヴォーグの方から「せっかくですから先生の模範演技を見せていただきましょう!」と声がかかりました。 もちろん予定にはありません。 美姫先生もウォーミングアップも何もしていないんですが・・・「ジャンプは無理!」と言いながらも快く "I believe"を目の前で滑ってくれました。 美姫先生の滑りは何度も観てきたんですが、同じ氷上で観るのはもちろん初めてです。 すごい迫力でした。 このときばかりはデキの悪い生徒である我が子も目を丸くして見ていました。 とてもビックリしたようで、拍手をしようと手袋を外し、そのあとボーッとして拍手をすることを忘れ、また手袋をつけなおしていました(笑)。
そこで美姫先生へのインタビューが始まり、いったんレッスンは修了しました。 リンクを借りている時間がまだ残っているということで、時間が来るまで自由に滑っていてくださいと言われました。
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せっかくの機会だったので遊びながら滑っていると、美姫先生がまた側に来てくれて、信じられないことなんですが、ずっといっしょに遊んでくれました(!)。 ウチの子が本当は何をして遊びたかったのか聞いてくれて、まったくその通りに、とても幼稚な遊びなんですが・・・それをすごく楽しそうに、しかも真剣につきあってくれました。 そこまで、「こんなんでTV番組として編集できるのか?」といらぬ世話を焼いてしまうほど不自然な動きだった私たちだったんですが、ここの部分は美姫先生の申し出でカメラを一切止めてもらって、だからすごく楽しく遊ぶことができました。 (本当はここの部分を放映してもらった方が美姫先生の本当の優しさだとかきめ細かい心遣いだとか・・・そういうことがファンの方に伝わったと思います。 そういう意味では残念ですが、それが美姫先生の素晴らしさだとあらためて感じました。 若いのにすごくいろいろなことがわかっている方だと実感しました。 ほんとうに苦労してきたんだなあ・・・でもそれを自分の成長の糧にできる人なんだなあ・・・と勝手に思っています。)
ウチの子はスケート場にあるコーンを使って遊びたかったみたいです(笑)。 で、ずっと、「並べたコーンをくぐり抜けていって終点においてあるコーンを手ではたいてたおす!」みたいな遊びをしていました。 この時間の方がレッスンの時間より長かったです。 美姫先生、こんなくだらない遊びにつきあってくださってほんとうにありがとうございました。
そのあとTV局の方から取材を受け、美姫先生に子どもからプレゼントを渡し、着替えてから美姫先生に玄関まで送っていただいてレッスンは修了となりました。 この間、鈴木明子選手や水津選手が練習するのを待っていてくださっていて、ほんとうに申し訳なく思いました。
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今回安藤選手にお会いすることができて感じたことが二つあります。 一つは安藤選手自身の「人間としての大きさ」です。 試合を観るたびに感じていたんですが、安藤選手は常に自分の身の周りにいる人に対しての感謝の気持ちや気配りを欠かさない人です。 安藤選手は公式練習が終わったあと、毎回ジャッジやスタッフの方全員に挨拶をして回っていますよね。 ああいったことができる選手って、他には知りません。 感謝の気持ちは実際に形にしないと相手に伝わりません。 今回のチャリティーも安藤選手の気持ちの表れです。 実際に行動することには勇気がいります。 安藤選手のような立場になると、行動に移したとたんにやっかみや反発を受けることがあるかも知れません。 でも、そういったことをすべて受け入れて行動に移せる安藤選手に人間としての器の大きさを感じました。 それから、とても頭の回転が速く、周囲の状況をよく考えて気配りのできる方だとあらためて感じました。 美しく、賢い女性だと実感しました。
それから、現在の安藤選手の周りには、とても素晴らしい方が集まっているということです。 安藤選手のことをよく理解し、安藤選手のために動くことができる人が集まっています。 スタッフに限らず、TV局の方もみな安藤選手の本当の魅力をよくわかっているように感じました。 徳は人を集めるということかもしれません。
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このサイトの投稿を読むようになってから、「世の中には自分と同じような見方をしていた人がたくさんいたんだ!」とわかり、すごく驚きました。 トリノ前の快進撃、トリノ時のバッシング、胸のすくようなスケートアメリカの滑り、世界女王となった瞬間、全日本のカルメン、世界選手権のカルメン…、ボレロ、銅メダル、同じような気持ちで観ていた人がたくさんいたんですね。 安藤選手は、本当にファンとして応援のしがいがある選手っていうか、ファン冥利につきる選手だと思います。 つい最近まで、「バンクーバーでカルメンが観たい!」って思っていたのに、今はもっと全然別次元の凄いプログラムを滑ってくれるのではないかと期待しています。 ケガだけが唯一の心配なのですが、今シーズン、一回でも多く、安藤選手の笑顔を見ることができたらファンとしてこれ以上の幸せはありません。
読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
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