2009年10月17日

ペテルスブルグ から モスクワ へ

今 世界で最も多くの世界選手権クラスのスケーターを抱えているであろう日本の女子シングル、浅田、村主、鈴木、武田、中野、そして強烈なインパクトで、今シーズンへの並々ならぬ意欲を見せる、我らが安藤の各選手。
役者が揃ったGPシリーズが開幕し、オリンピックシーズンという実感が湧いてきた方も多いかと思います。



安藤選手にとって、グランプリのロシア大会参戦は2度目、4年ぶりとなります。

1度目は 2005年11月にサンクト・ペテルスブルグで行われたロシア杯、25日に SP「戦場のメリークリスマス」、翌26日に FS「マイ・ファニー・バレンタイン」を演じ、どちらもイリーナ・スルツカヤに次ぐ2位、総合も2位 銀メダルという好成績を残しています。(注1)

なかでもそのときの「戦場のメリークリスマス(坂本龍一作曲) 」は、安藤選手の屈指の名演の一つとするフィギュアスケートファンも多く、淡い水色の衣装(翌週のNHK杯では同色の別衣装)が彼女の可憐さを引き立てたことも相まって、安藤選手のロシア大会のイメージというと、このショートプログラムに象徴されるのではないかとも考えられます。

この年の安藤選手の振り付けは デイビッド・ウィルソン、その彼についての同年末の記事(注2)に次のような趣旨の一節が、あります。
・・・
安藤選手は初めてウィルソン氏を訪れた時、「見せたいものがある」と言って、自分から ジョアニー・ロシェットが演じたウィルソン版の「火の鳥」の出だしの部分をリンクで演じてみせ、彼女がそのプログラムにぞっこんであること、そして自分もそんなふうに「自分自身を表現したい」と言ったそうです。
そして新しい選曲について、コーチや連盟が初めは首をかしげる中、安藤選手自身は、彼女独自の世界を築くことができる曲が欲しいからと主張し、特に SP は大いに楽しみながら、少なくとも練習ではその願いを叶えている様子だった、という趣旨をウィルソン氏が語っています。

この記事から、そしてその前シーズンに FS を 終盤になってストーリー性のある「火の鳥」に戻したことなどからも、安藤選手がこのころ、そしてトリノに向けて、どのような演技を残したいと考えていたか、その想いの強さを感じることができます。
すでに17歳にして彼女は技術の先、表現そのものの中に、安藤美姫という刻印を押したいと願い始めていたように思われてなりません



(とき)はめぐって今再び、五輪のシーズンを迎えました。
その4年間を経て飛躍的に成長した安藤選手が、まさにフィギュアスケーターとしての自身の核心である「表現への視座」を新たに強く、そして各段に深く進化させている、・・そのことは、最近の演技や様々なインタビュー等にはっきり現れている、そう皆様も感じられているのではないかと思います。

今年は開催場所がモスクワ、名称もスポンサー名のロステレコムとなりましたが、安藤選手の表現する世界は、いよいよ23日からのロシア大会で、競技という場にその舞台を移すことになります。

・・・
WEB 上での競技結果情報などは、こちらから:
http://www.isuresults.com/results/gprus09/

公式練習等の時間表(カラーチャート)が発表されましたら、末記の予定表を更新いたします。


--- ロステレコム杯 2009 に出場の女子シングル選手のリスト ---

〜 ISUランキング順(シーズン開始時点)に並べ、それぞれのパーソナルベストを記載してあります〜

Mao ASADA          JPN   WS  3  3699    PB 201.87 (WTT 09)
Miki ANDO          JPN   WS  6  2736    PB 195.09 (WC 07)
Alena LEONOVA      RUS   WS  9  2233    PB 168.91 (WC 09)
Julia SEBESTYEN    HUN   WS 11  2097    PB 165.22 (SC 03)
Ashley WAGNER      USA   WS 14  1854    PB 161.10 (NHK 08)
Alissa CZISNY       USA   WS 17  1699    PB 168.32 (SC 05)
Jenna McCORKELL   GBR   WS 23  1547   PB 145.57  (EC 08)
Annette DYTRT      GER   WS 37  1040    PB 144.31 (WC 08)
Katarina GERBOLDT  RUS   WS 46   854    PB 137.05 (EC 09)
Anastasia GIMAZETDINOVA  UZB   WS 54  708   PB 150.07 (4CC 08)
Oksana GOZEVA      RUS   WS 56   653    PB 142.24 (JGL 08)
Amelie LACOSTE     CAN   WS 98   325    PB 146.18 (4CC 09)

WS=World Standings
PB=Personal Best score
WC=World Championships
EC=European Championships
4CC=Four Continents Championships
WTT=World Team Trophy
SC=Skate Canada
TEB=Trophee Eric Bompard
JGL=Junior Grand Prix Golden Lynx


--- 女子シングル 主な予定表 ---

公式練習開始
日本時間 22日(木) 15:30〜

開会式
日本時間 23日(金) 01:00〜

SP競技
日本時間 24日(土) 00:00〜 <=23日深夜24:00〜>

SP 地上波放送  テレビ朝日系列
24日(土) 19:00〜20:51
 (*)


FS競技
日本時間 25日(日) 01:40〜

FS 地上波放送  同
25日(日) 19:00〜20:54
 (*)


表彰式
日本時間 25日(日) 22:00〜

エキシビション
日本時間 25日(日) 22:30〜

閉会式/バンケット
日本時間 26日(月) 02:00〜

EX 地上波放送  同
26日(月) 19:00〜19:54


(*) 地上波放送が終了するまで、掲示板にて競技結果の詳細が判る書き込みがあった場合、公開を待機させて頂きます点、悪しからずご了承ください。



(注1)2005年 ロシア杯  上位6名
  Irina SLUTSKAYA  RUS   198,06  1 1 1
  Miki ANDO        JPN   172,30  2 2 2
  Yoshie ONDA      JPN   142,40  3 3 3
  Susanna P0YKIO   FIN   131,30  5 4 4
  Emily HUGHES     USA   125,76  4 7 5
  Julia SEBESTYEN  HUN   124,38  7 5 6


(注2)http://www.aussieskates.com/wilson/web/news%20IFS.htm
  David Wilson - Choreographer Extraordinaire
  SUSAN D. RUSSELL, International Figure Skating Magazine
  December, 2005

 
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