安藤選手は 2006年のこの試合で 自身の競技生活の言わば再スタートを切っていますが、翌年のPR番組内での解説によれば、この時、 ジャンパーとしての立て直しの一つの目標として、4S ではなく、3Lz3Lo を試合で確実に着氷することに、門奈コーチとともに、たいへん重きを置いていたようです。
演じたプログラムはトリノ五輪と同じ ウィルソン氏による 「蝶々夫人(Madame Butterfly)」、美しいスピンから入るこのプログラムで安藤選手はその3−3をなんなく回り切って着氷、その他の演技も流れが良く、フリップが抜け また 単独ループで転倒こそしますが、全体的に彼女が復調してきていることを強く感じさせるもので、エンディングは '09 年の世界選手権でも見せた大きな反り返りを、しかしこの時は短くキュートに入れて、笑顔で締めくくります。
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現在、当サイトの 「スケジュール」 からたどれる、テレビ東京のジャパン・オープンのホームページは、2007年に安藤選手が世界チャンピオンとして参加したシーズンまで リンクボタンで遡れますが、( http://www.tv-tokyo.co.jp/japanopen2007/ 、記者会見動画あり)
上記の 2006年については、ウェブサイトは別途 http://www.tv-tokyo.co.jp/figure/ にアクセスする必要があります。
2006年のこの時の「蝶々夫人」では、安藤選手は上品な飾りを施した茶色の衣装をまとっての演技、荒川静香氏のTV解説によれば、お母様が 「心が演技に出るように」 という想いを込めて手を加えたものとのことで、これは翌 2007年のガラ(カーニバル・オン・アイス)の表紙画像で見ることができます。 ( http://www.tv-tokyo.co.jp/japanopen2007/gala.html )
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今回、安藤選手は 2007年以来、久々の参加となります。
その間、ジャパン・オープンは前回からは 春でなく 秋の実施、GPシリーズ開始のすぐ前に設定されるようになり、これが世界の最もトップにいる選手たちが新しいプログラムを ISU の採点に委ねる最初の機会になるため、海外からの注目度も俄然 高まって来ているようです。
安藤選手のフリープログラムも、ここでお披露目、初めて採点に付されることになります。
そして、新しい認定基準のもと、2006年同様、彼女のジャンプも新たな局面に立ち向かうことになるのだと思われます。
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既に幾多の荒波を潜り抜けてきた彼女には しかし、新しいシーズンに向けて、ここで おおいに楽しく課題に挑んで頂きたいし、採点傾向などについても得るべき収穫を確保して GPシリーズを迎えて頂きたい ・・
そんな期待を誘うこの大会も 、すぐ目の前になりました。
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プロトコルは 後日こちらに上がると想定されます。
http://www.skatingjapan.jp/InterNational/2010-2011/jo/index.htm
その他の情報は スケジュールのページをご覧ください。