2010年10月24日

5回目の北京 〜 CoC 女子シングル暫定予定表 (日本時間表示) および 出場選手

今年のグランプリ・シリーズ、安藤選手の初戦となる中国杯も もうすぐとなりました。
 
カップ・オヴ・チャイナと言うと 一昨年の、「ジゼル」の見納めとなった演技が記憶に新しいですが、彼女が中国での試合を迎えるのは、今年でもう 5回目となります。
その最初の中国での競技は8年前に遡ります。 ジュニア・グランプリシリーズ2002/2003 の第7戦で、奇しくも今年と同じく、日本から 安藤選手と鈴木明子選手の二人が北京に派遣されました。
 
この年、日本チームは8人の女子シングル選手が JGPシリーズに参加、第2戦ユーゴスラビアで太田由希奈選手、第3戦アメリカで鈴木選手、第4戦カナダで安藤選手がそれぞれ立て続けに優勝。 中国大会と最終戦のイタリア大会を残した第6戦終了時点では、萩原選手(第3戦4位)を含めた4人がファイナルに行ける可能性がありました。
その中国大会、安藤選手は SP 2位から逆転優勝してファイナル行きを決め、鈴木選手も5位と踏ん張って最終戦の結果次第ということになりました。
 
そしてイタリア大会で再び太田選手が優勝し、カナダのロンカ選手が2位となったため、鈴木選手は惜しくも第1リザーヴにとどまりましたが、この時の日本女子チームの勢いは目を見張るものがあります。
 
太田選手とで参加したハーグでの そのジュニアグランプリ・ファイナル、フリー演技の中盤にさしかかるところで安藤選手は流れの良い4回転サルコウを跳び、ISU が認定する唯一の実戦成功例を残し、大きなニュースとなったのは、ご存知のことと思います。
この年の彼女は SP が「アストゥリアス」、FS は純白の衣装をまとう「バヤデール」。 SP での5位が響いてこの時の GPF では安藤選手は銅メダル。 優勝したのはフリーで美しいトゥーランドットを舞った太田選手で、コストナー選手が2位という結果でした。
 
太田選手はこのあと世界ジュニア選手権も優勝し、ジュニア最後のシーズンを飾っていますが、翌シーズンには、このジュニア2冠を1歳年下の安藤選手も獲得、また全日本のジュニア・シニアともに制し、その意味で4冠を達成しています。
 

 
・・・
今年のカップ・オヴ・チャイナもまた、安藤選手にとって次なる新しい飛躍への扉となるよう、ぜひ期待したいと思います。
その GP 初戦の予定を、日本時間で記載してみます。
 
以下は 中国杯の公式サイト(*) に準拠のため、練習スケジュールは概要です。
(*) http://www.cupofchina2010.sports.cn/ei/schedule/index.html
 
今後、ISU 公式サイトあるいは IceNetwork に公式練習等の時間表(カラーチャート)などの詳細が表示された場合は、下記の該当箇所を更新をいたします。
http://www.isuresults.com/events/fsevent00011184.htm
http://web.icenetwork.com/events/detail.jsp?id=68070
 
 
非公式練習
日本時間 3日(水) 終日
 
公式練習
日本時間 4日(木)
 
開会式
日本時間 5日(金) 15:15〜
 
SP競技
日本時間 5日(金) 17:30〜
 
公式練習
日本時間 6日(土) 10:55〜11:35 (安藤選手のグループ、掲示板情報)

FS競技
日本時間 6日(土) 16:55〜 (安藤選手 18:11〜、掲示板情報)
 
表彰式
日本時間 6日(土) 22:50〜
 
エキシビション
日本時間 7日(日) 15:30〜
 
閉会式・バンケット
日本時間 9日(日) 20:00〜
 
なお、地上波放送が終了するまで、掲示板にて結果の判る書き込みがあった場合は、公開を待機させて頂きますので、悪しからずご了承ください。
 
また、現地観戦される方のレポートを こちらに ぜひ お寄せ頂けますよう、お待ち申し上げます。
 


--- 中国杯 2010 に出場の女子シングル選手のリスト ---
 
〜 ISUランキング順(GPシリーズ開始直前時点)に並べ、それぞれのパーソナルベストを記載してあります〜
 
Miki ANDO           JPN   WR   4  3257    PB 195.09 (WC 07)
Akiko SUZUKI        JPN   WR   5  3154    PB 181.44 (OG 10)
Alena LEONOVA       RUS   WR   8  2989    PB 172.46 (OG 10)
Mirai NAGASU        USA   WR  15  1746    PB 190.15 (OG 10)
Joshi HELGESSON     SWE   WR  21  1408    PB 129.91 (SA 09)
Amanda DOBBS        USA   WR  28  1296    PB 158.23 (4CC 10)
Diane SZMIETT       CAN   WR  37   915    PB 144.28 (CoC 09)
Yan LIU             <欠場となりました>
Kristine MUSADEMBA  USA   WR  45   697    PB 147.39 (JGP LP 09)
Min-Jeong KWAK      KOR   WR  46   677    PB 155.53 (OG 10)
Qiuying ZHU         CHN   WR  93   377    PB 126.46 (JGP Bos 09)
Bingwa GENG         CHN   WR 147   142    PB 121.20 (CoC 09)
 
WR=World Rank
PB=Personal Best score
OG=Olympic Games
WC=World Championships
4CC=Four Continents Championships
SA=Skate America
CoC=Cup of China
JGP=Junior Grand Prix


参照サイト:
http://www.isu.org/vsite/vcontent/page/custom/0,8510,4844-135883-137191-19898-72605-custom-item,00.html
http://www.icecalc.org/events/jgpchn/results/index.htm
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_2nd_belgrade.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_3rd_scottsdale.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_4th_montreal.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_7th_beijing.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_8th_milan.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_final.shtml

 
 
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2010年10月08日

Gran Gala del Ghiaccio 〜 Golden Skate Awards

トリノのアリーナ、あのパラヴェーラで 今週土曜日の10月9日、現地時間午後9時から Golden Skate Awards と銘打ったアイスショーの第4回目が開催されます。
http://www.goldenskate.it/

このショーの名前の Awards の由縁は、参加選手全員が、フィギュアスケートへの 各人の貢献の色合いに応じて名づけられた 様々な賞を授与される、そのプレゼンテーションを伴っているからで、過去3回それぞれの出演者とその受賞名目は、上記公式サイトの 「GLI AWARDS」 のタブから見ることができます。(たとえば初回 2007年には荒川静香さんが出演し「芸術賞」を、コストナー選手が「技術賞」をもらっている、といった具合です。)

そのトロフィーはトップバナーにも少し映されてますが、同じタブ内 右上の囲みリンク文字をたどると、
設計・鋳造・加工の記録映像があり、その黄金に輝く姿が いかにもイタリアらしい職人技の見事な結実であることが解ります。 <このイベントをプロデュースしている会社の公式ページ (http://www.riptide.it/) にも写真があります。>
デザインもスケーターに質量を、地球に空間を託した、彫刻性の高い、また堅さと柔らかさを造形的に対比させた たいへんエレガントなものとなっています。

冠スポンサーは名門スポーツ車ブランド LANCIA。
演出担当は今年は Silvia Fontana と John Zimmerman (夫婦です)が当たっています。



このイベントに安藤選手が今年、招待されました。

パラヴェーラが彼女にとって特別な意味をもっている、そのことを踏まえての招待かとも想像されますが、トリノそしてイタリアにとっても、五輪と世界選手権で安藤選手が残した印象は、深い感慨を伴う、忘れ難いものだったのではないでしょうか。

今週末、日本時間では日曜日早朝となりますが、彼女がこの会場パラヴェーラで、どういう名目の賞を受けるのか・・、そして今回、どのプログラムをイタリアのファンに披露するのか・・、
たいへん興味を惹かれます。

あのトロフィーを手渡されて微笑む安藤選手の姿を現地で見られたら、さぞかし素適だろうと胸がふくらみますが、日本にいる身としては 後日の報道等に期待するしかないのが、歯がゆいところです。



2年目以降はイタリアの民放テレビ SKY Uno で 同時生放送されており、今年もイタリアのファンは ライブで、また見逃しても翌日20:30 から 同 Sky Sports 2 での再放送で、安藤選手他 豪華キャストを堪能できるわけですが、であれば ぜひ、日本の BS や CS のどの局かが、これを輸入オンエアして頂ければ、と願わずにいられません。

なお、ミラノで開催された 2007年度と 2008年度のレポートは、イタリア在住 chicconeri さんのブログ Notte sul ghiaccio (氷の夜) で、日本語で読むことができます。

今回のショー、読者の方で 現地でご覧になる方が おいででしたら、当サイトにも感想等をご寄稿いただけますと幸いです。
 
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