カップ・オヴ・チャイナと言うと 一昨年の、「ジゼル」の見納めとなった演技が記憶に新しいですが、彼女が中国での試合を迎えるのは、今年でもう 5回目となります。
その最初の中国での競技は8年前に遡ります。 ジュニア・グランプリシリーズ2002/2003 の第7戦で、奇しくも今年と同じく、日本から 安藤選手と鈴木明子選手の二人が北京に派遣されました。
この年、日本チームは8人の女子シングル選手が JGPシリーズに参加、第2戦ユーゴスラビアで太田由希奈選手、第3戦アメリカで鈴木選手、第4戦カナダで安藤選手がそれぞれ立て続けに優勝。 中国大会と最終戦のイタリア大会を残した第6戦終了時点では、萩原選手(第3戦4位)を含めた4人がファイナルに行ける可能性がありました。
その中国大会、安藤選手は SP 2位から逆転優勝してファイナル行きを決め、鈴木選手も5位と踏ん張って最終戦の結果次第ということになりました。
そしてイタリア大会で再び太田選手が優勝し、カナダのロンカ選手が2位となったため、鈴木選手は惜しくも第1リザーヴにとどまりましたが、この時の日本女子チームの勢いは目を見張るものがあります。
太田選手とで参加したハーグでの そのジュニアグランプリ・ファイナル、フリー演技の中盤にさしかかるところで安藤選手は流れの良い4回転サルコウを跳び、ISU が認定する唯一の実戦成功例を残し、大きなニュースとなったのは、ご存知のことと思います。
この年の彼女は SP が「アストゥリアス」、FS は純白の衣装をまとう「バヤデール」。 SP での5位が響いてこの時の GPF では安藤選手は銅メダル。 優勝したのはフリーで美しいトゥーランドットを舞った太田選手で、コストナー選手が2位という結果でした。
太田選手はこのあと世界ジュニア選手権も優勝し、ジュニア最後のシーズンを飾っていますが、翌シーズンには、このジュニア2冠を1歳年下の安藤選手も獲得、また全日本のジュニア・シニアともに制し、その意味で4冠を達成しています。
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今年のカップ・オヴ・チャイナもまた、安藤選手にとって次なる新しい飛躍への扉となるよう、ぜひ期待したいと思います。
その GP 初戦の予定を、日本時間で記載してみます。
以下は 中国杯の公式サイト(*) に準拠のため、練習スケジュールは概要です。
(*) http://www.cupofchina2010.sports.cn/ei/schedule/index.html
今後、ISU 公式サイトあるいは IceNetwork に公式練習等の時間表(カラーチャート)などの詳細が表示された場合は、下記の該当箇所を更新をいたします。
http://www.isuresults.com/events/fsevent00011184.htm
http://web.icenetwork.com/events/detail.jsp?id=68070
非公式練習
日本時間 3日(水) 終日
公式練習
日本時間 4日(木)
開会式
日本時間 5日(金) 15:15〜
SP競技
日本時間 5日(金) 17:30〜
公式練習
日本時間 6日(土) 10:55〜11:35 (安藤選手のグループ、掲示板情報)
FS競技
日本時間 6日(土) 16:55〜 (安藤選手 18:11〜、掲示板情報)
表彰式
日本時間 6日(土) 22:50〜
エキシビション
日本時間 7日(日) 15:30〜
閉会式・バンケット
日本時間 9日(日) 20:00〜
なお、地上波放送が終了するまで、掲示板にて結果の判る書き込みがあった場合は、公開を待機させて頂きますので、悪しからずご了承ください。
また、現地観戦される方のレポートを こちらに ぜひ お寄せ頂けますよう、お待ち申し上げます。
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--- 中国杯 2010 に出場の女子シングル選手のリスト ---
〜 ISUランキング順(GPシリーズ開始直前時点)に並べ、それぞれのパーソナルベストを記載してあります〜
Miki ANDO JPN WR 4 3257 PB 195.09 (WC 07)
Akiko SUZUKI JPN WR 5 3154 PB 181.44 (OG 10)
Alena LEONOVA RUS WR 8 2989 PB 172.46 (OG 10)
Mirai NAGASU USA WR 15 1746 PB 190.15 (OG 10)
Joshi HELGESSON SWE WR 21 1408 PB 129.91 (SA 09)
Amanda DOBBS USA WR 28 1296 PB 158.23 (4CC 10)
Diane SZMIETT CAN WR 37 915 PB 144.28 (CoC 09)
Yan LIU <欠場となりました>
Kristine MUSADEMBA USA WR 45 697 PB 147.39 (JGP LP 09)
Min-Jeong KWAK KOR WR 46 677 PB 155.53 (OG 10)
Qiuying ZHU CHN WR 93 377 PB 126.46 (JGP Bos 09)
Bingwa GENG CHN WR 147 142 PB 121.20 (CoC 09)
WR=World Rank
PB=Personal Best score
OG=Olympic Games
WC=World Championships
4CC=Four Continents Championships
SA=Skate America
CoC=Cup of China
JGP=Junior Grand Prix
参照サイト:
http://www.isu.org/vsite/vcontent/page/custom/0,8510,4844-135883-137191-19898-72605-custom-item,00.html
http://www.icecalc.org/events/jgpchn/results/index.htm
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_2nd_belgrade.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_3rd_scottsdale.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_4th_montreal.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_7th_beijing.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_8th_milan.shtml
http://www.eiskunstlauf-ecke.de/archiv/2002-03/jgp_2002-2003_final.shtml