2010年12月24日

10回目の全日本

いよいよ本日から、第79回全日本フィギュア選手権大会が始まります。
安藤選手にとっては 初めての参加から数えて ちょうど10回目の全日本シニア。
今年も仲の良いチームメイト同志が 熾烈な戦いを繰り広げなくてはなりません。
 
安藤選手が特例参加した 初回 2001/02 シーズンは、彼女にとっては ジュニアそのものも 初シーズン。
14歳になったばかりの年の瀬に、ISUジュニアGPFの金メダリスト、そして全日本ジュニアのチャンピオンとして なみはやドームに登場した彼女は、SP・FSともに 村主、荒川両選手に続く3位となり、総合も3位で 銅メダルを獲得。 この時は、安藤選手に続いて鈴木明子選手が4位、中野友加里選手が5位に入っています。
 
この年の安藤選手のフリーは「白鳥の湖」、その中の黒鳥のパ・ド・ドゥの直前に安藤選手が演じたウィンドミルは、奇しくも 今シーズンのフリープログラム(グリーグのピアノ協奏曲)でも再び見られることとなり、感慨深いものがあります。
 
9年間のスパンの中で、そのように ずっと彼女の中に息づいているもの、そして彼女が達成しつつあるすばらしい深化、その両方を今回の全日本で安藤選手の演技から受け止めたい、そして この10回目にこそ、SP・FS ともに 会心の演技を期待したい、
・・・ 開幕のきょう、切に思います。
 

 
「スケジュール」にも既に表示してありますが、安藤選手の滑走順まで狭めた時間表示で、ここに再録します。
フリーの滑走順が決まり次第、さらに修正いたします。
 
 
公式練習    24日(金) 14:00〜14:30 <安藤選手のグループ>
公式練習    25日(土) 8:35〜9:05 < 〃 >
 
SP競技      25日(土) 16:45〜17:25 < 〃 、26番滑走>
スポーツナビ 実況チャンネル 
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/bcast/live/show/131 (自動更新)
地上波放送 25日(土) 19:00〜21:09

公式練習    26日(日) 13:25〜14:00 <安藤選手のグループ、25日記載>
FS競技      26日(日) 18:40〜19:30 < 〃 、 〃 、23番滑走>
スポーツナビ 実況チャンネル  
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/bcast/live/show/134 (自動更新)
表彰式       26日(日) 19:40〜20:00
代表発表    26日(日) 21:00〜21:20
地上波放送 26日(日) 19:00〜21:54
 
オフィシャル・滑走順・プロトコル
  
http://www.skatingjapan.jp/National/2010-2011/fs/national/index.htm

カラー時間表
  
http://www.skatingjapan.jp/National/2010-2011/fs/national/schedule12.09.pdf
 
 
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2010年12月18日

To MIKI

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2010年12月07日

6回目で実現した「初出場」 〜 8年目の再会

掲示板に来られている Go! Miki さんから、グランプリ・ファイナルに向けて寄稿いただいたので、原文に基づき ご紹介します。



今週開催される GPファイナル(12/9-12)は 美姫さんにとって通算6回目の出場となることは既報の通りだが、その6回の歴史の中でも今回の出場選手の顔ぶれは私にとっては、いや安藤美姫ファンを自負する人にとっては、ある意味とても感慨深いものではないだろうか。
ヒントは出場選手の誕生日にある。

1. 安藤美姫 1987年12月18日
2. アリッサ・シズニー 1987年6月25日
3. カロリーナ・コストナー 1987年2月8日
4. 村上佳菜子 1994年11月7日
5. 鈴木明子 1985年3月28日
6. レイチェル・フラット 1992年7月21日
(ポイントランキング順、敬称略)

そう。 上位の3名は「ハナの 87年トリオ」なのだ (勝手に命名^^;)。
日本の「学年」的に言うと、コストナーは他の二人よりも1学年上と言えなくもないが、同じ87年生れの3人はこの世界ではいわば「同期生」だ。
同年代というのは、ジュニアデビュー、シニアデビュー等々の数々のイベントを共有する。 しかもトップクラスの国際大会で度々顔を合わせてきたとなると 「喜怒哀楽を分かち合った仲間」 みたいな感覚をお互いに持っているようだ。
だから美姫さんの感情を共有したいと思う者としては、この二人には同様に仲間意識を感じずにはいられない。
コストナーが出場する試合ではコストナーを応援するし、シズニーが好調だと知るとやはり嬉しい。
この3人が同じ大会で顔を合わせれば、美姫さんに勝ってほしいのは当然として、たまたま美姫さんが不調であれば、どうせならコストナーやシズニーに勝ってほしいとさえ思ってしまう。 もともとこの二人のスケート自体も好きだということもそのシンパシーを後押しする。
なお、美姫さんがそういう仲間意識を感じている選手としては他に、太田由希奈さん(1986/11/26)と ジョアニー・ロシェット(1986/1/13)が挙げられようか。 (美姫さんの自著、由希奈さんのインタビューより)

今回のGPファイナルが感慨深いのは、この3人の同期生がシニアに上がってから GPファイナルで顔を合わせるのは 初めてだということだ。
3人のGPファイナル出場は、美姫さんこそ今回で通算6回目の出場となるが、コストナーは3回目で、シズニーは05/06シーズン以来の2回目だ。 (コストナーは過去2回いずれも台乗り)
この3人で括って見れば、美姫さんの出場6回目で実現した 「87年トリオの初出場」 なのである。



ところが、実はこの 87年トリオは 8年前、一度だけ 「ファイナル」 で顔を合わせているのだ。
それは、私たち安藤美姫ファンにとって、とてもメモリアルなイベントとなった、あの大会である。
ISU Junior Grand Prix of Figure Skating 2002/2003 Final
そう。 美姫さんが女子で世界初のクワッド(4S)を成功させた、あの2002年ジュニアGPファイナルだ。
この大会のリザルトデータを記す。

総合順位/選手名/国/総合得点 (SP、FSの成績内訳)
1位 太田由希奈 JPN 2.5 (SP3位=1.5、FS1位=1.0)
2位 カロリーナ・コストナー ITA 4.0 (SP2位=1.0、FS3位=3.0)
3位 安藤美姫 JPN 4.5 (SP5位=2.5、FS2位=2.0)

4位 ベアトリーサ・リャン USA 4.5 (SP1位=0.5、FS4位=4.0)
5位 アリッサ・シズニー USA 7.0 (SP4位=2.0、FS5位=5.0)
6位 リナ・ヨハンソン SWE 10.0 (SP8位=4.0、FS6位=6.0)
7位 シーニュ・ロンカ CAN 10.0 (SP6位=3.0、FS7位=7.0)
8位 アドリアーナ・ド・サンクティス USA 11.5 (SP7位=3.5、FS8位=8.0)
9位 ジョエル・バスティアン NED 13.5 (SP9位=4.5、FS9位=9.0)
*通常、JGPFのエントリーは8名。 バスティアンはホスト国(オランダ)のワイルドカード枠で出場。
*得点は旧採点方式。 SP+FSの合計順位点で総合順位決定 (順位点:SPは順位の0.5倍、FSは1.0倍)

この大会のハイライトは間違いなく FS。 美姫さんは FSで世界初 (ISU初公認) の 4Sを決めて歴史にその名を刻む。
3Lz+3Loの3Loで転倒したこともあって惜しくもFSは2位に甘んじたが、5位と出遅れたSPから挽回し、表彰台を見事ものにした。 (FS1位はただ一人ノーミスで滑りきった由希奈さん)
美姫さんのJGPファイナルの成績は、01/02〜03/04まで 3回連続出場ですべて台乗り。
01/02 は初出場でいきなり優勝。 この 02/03 こそ3位だったが、ジュニアシーズン最後の 03/04 では2度目の優勝。
タイトルを奪還してジュニアGPを卒業したのであった。



このメモリアルな大会が、唯一3人が顔を合わせた「ファイナル」だった。
それはまた、ジュニアシーズンという特別な季節にだけ輝いた太陽の残照に過ぎないのかと長いこと思っていた。
その太陽が2010年にまた昇る。
3人は3人ともそれぞれの道を歩み、紆余曲折を経て、ガールからレディーになった。
8年前に勢いよく、だけど昇ったばかりの脆さも孕んでいた旭日は、雨の日も風の日も昇り続け、今、赫奕たる光を放って天頂に達しようとしている。
3人の輝きは今も色褪せない。 寧ろ深みをを増している。
シズニーのスピンは未だに世界一だし、コストナーのスケーティングは今も世界最速だ。
そして、我らが安藤美姫さんのジャンプは今季再び世界一の高みに昇らんとしている。

8年前、欧州で輝き始めた3つの光は、今、再びアジアの大地で再会を果たす。

安藤美姫、カロリーナ・コストナー、アリッサ・シズニー。
「ハナの87年トリオ」の8年目の「同窓会」。
私は密やかに、本当に密やかだが、熱烈にこの3人の再会を歓迎している。

(文中、一部敬称略)

Go! Miki



読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
投稿は
こちらまで。

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2010年12月04日

Impressions from a Russian Fan 〜Natalia さんのレポート〜

ロシアで安藤選手(およびウィアー選手)のファンサイトを主催している Natalia さんから、ロステレコム杯での安藤選手についてレポートを寄せて頂きましたので、和訳と原文の両方を ご紹介します。
 

 
親愛なる皆様、
こうして私の印象記を読んで頂けることになって嬉しく思います。
以下、簡単に綴らせてください。

私にとってロシア大会を見るのは2度目となります。 今回の競技、Miki が私の主たるお目当てでした。
席が一番前の列で 選手の入場口にかなり近かったので、スケーター達を直近に見ることができました。

Miki の背中の巨大なバンデージがまず目に入った時はショックでした。 ご存知のように Miki はたいへん華奢ですが、そのバンデージが背中の半分を覆うものだったからです。 私は心配になって来ました。
Miki は落ち着いていて、集中しているように見えました。 彼女のショート・プログラムは上手く行き、ジャンプも残らず降りて全てがOK、ニコライさえもが彼女の演技に満足で喝采をしていました。
しかし点数がアナウンスされると、それがたいへん低く、そして Miki が5位でしかないことに 誰もがショックを受け、怒りさえ覚えたものです。
 
翌日の直前練習では、Miki はジャンプをいくつか跳びましたが、残りの時間はゆっくりと用心深く滑るのみでした。 背中に大きな痛みを抱えていることは歴然としていました。
フリー・プログラムの出来はたいへん良く、観客も Miki の演技に最初からずっと応援を送っていました。
滑り終えると Miki はリンクを離れるのがやっとの状態でした。 会場の Ice Palace にいた全員が Miki の痛みを感じていたと私は思います。
そして結果が出ると すばらしい点数。 Miki の演技は卓越したものだという評価を受けたのです。
 
のちにロシアの報道に Miki のコーチのインタビューが載りました。 彼は、Miki がモスクワで練習中に(他のスケーターと)衝突したこと、そしてその後2日間 滑ることができなかったことを語っています。
彼女は 誰のせいにもしなかったし、文句も言わず、事故のことを口にせず、夜になってやっと相手のスケータの名を思わず呟いたということです。

エキシビションの演技は驚くべきものでした。 そういう困難を抱えていたにも関わらず、ジャンプは全て成功、動きはたいへん柔らかく、また、フリー・プログラムの一部も演じたのです。
エキシビションの前には表彰式もありましたが、幸運なことにこの日も私はスケーターの入口のまん前の席でした。 Miki は機嫌が良く、笑顔で Akiko や Ashley と話したり3人で写真に撮られたりしていました。
表彰式が終ると Miki は観客のほうへ行き、サインをしたり、ロシアや日本のファンからプレゼントをもらったりしました。 私はピンクのウサちゃんをあげ、ロシア語で何かを語りかけました。(その瞬間英語のことを忘れてた!) たぶん Miki は私の言ったことを解ってくれたようで、なぜなら彼女は私にもロシア語で答えてくれたからです。
 
演技の写真をいくつかここからご覧ください:

http://mikiando.forum24.ru/?1-2-0-00000001-000-60-0
私の友人がフリーとエキシビの写真の残りをアップロードし次第、お知らせします。
 
かしこ
Natalia より


[ 5日追記 ]  Natalia さんの友人の方の写真につき、アップされた分のリンクを頂きました。
http://www.flickr.com/photos/51462034@N08/sets/72157625501710336/

なお、競技大会の写真撮影は国によって許可・不許可や制約の大小がありますので、現地観戦される方は、その国の法令に従ってください。



Dear friends,
I'm glad I can share my impressions with you.
So let me start my short story.

I attended Cup of Russia event for the second time. This year Miki was my main star of the competition. I had a seat in the first row quite near the skaters entrance so was able to see them close.
First I was shocked when I saw a huge bandage on Miki's back. You now, she is so slim and that bandage covered half her back. I started to worry. Miki seemed calm and concentrated. Her short program went well, she executed all jumps and everything was OK and even Nikolai was happy with her performance and applaused her. But when the marks were announced everyone was shocked and even angry because they very low and Miki was only on the 5th place.

Next day during the practice Miki did some jumps and the rest of the time she skated slowly and  cautiously. It was obvious she had huge pain in her back. I loved the free program very much, the audience supported Miki through all the performance and after it was finished Miki could hardly leave the ice. I think everyone in the Ice Palace could feel Miki's pain. Then the marks came, they were wonderful, Miki was awarded for her excellent performance!
Later there was an interview with Miki's coach in Russian press. He told that Miki had a collision during her practice in Moscow and she didn't skate for two days after that. She didn't blame anyone, didn't complain, didn't say anything about the accident and only later in the evening the skater's name slipped out of her mouth.

Exhibition performance was amazing, in spite all the troubles Miki landed all jumps, her movements were so gentle and she even did a part of her free program.
There was an award ceremony before the exhibition. I was lucky again to have a seat right in front of the skaters entrance, Miki was in a good mood, she was smiling, talking with Akiko and Ashley and taking photographs with them. After the ceremony was finished Miki went to the audience to give autographs and get presents from Russian and Japanese fans. I gave her a pink hare and said some words in Russian (I forgot about English that moment!), hope Miki undestood me because she answered me in Russian as well.

You can see some photos from the performance here.
http://mikiando.forum24.ru/?1-2-0-00000001-000-60-0

I'll let you know when my friend uploads the rest of the photos from free skate and exhibition.

Yours,
Natalia.

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