当方の「スケジュール」で既に ご覧になったかと思いますが、SOI ジャパンツアーの公式サイトに 昨7日から主要日本人参加選手のコメント動画が掲載されており、安藤選手の分も見ることができます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/soi2011/movie_ando.html?keepThis=true&TB_iframe=true&height=520&width=680
この中で彼女は、自身の日本公演参加がその初回('05年1月)に遡ることや、カナダやアメリカのツアーへの参加経験にも恵まれたことに言及しています。
しかし、どうやら彼女の初めての SOI の経験については、コメントの中では記憶があいまいになっているようにも見受けられました。
そこで調べてみますと、Absolute Skating の過去記事のいくつかにわたり、その初出演当時のことがかなり詳しくレポートされています。
安藤選手に関係する部分を咀嚼し、当サイトなりに紡ぎ直してみますと 次のようになりそうです。
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安藤選手が初めて Stars on Ice に参加したのは 2004年の11月20・21日、場所はベルギーの国際的港町 アントワープ、会場は Sportspaleis(スポーツパレス)。
ジュニア世界女王となった前季の大活躍からでしょう、この年の夏、彼女は SOI からその欧州ツアーに招待されます。 そして彼女は躊躇するものの、シニア初シーズンの忙しいスケジュールの合間を縫って、ついに このオファーを受けます。
その理由として彼女は 「どうしたら より楽しい演技を見せられるか勉強しないといけない」 というのをまず挙げていますが、「すごい人たちと SOI で共演できるせっかくの機会だし、リンデマン選手や本田選手を知っている(心強い)から」 とも言っています。
この時のキャストは Ilia Kulik、Katia Gordeeva、Oksana Bauil、Nicole Bobek、Maria Butyrskaya、Kevin van der Perren、Stefan Lindemann といった面々、そして日本から本田武史と安藤美姫。
ショーの振付前日に彼女はお母様やエージェントとベルギーに到着、その日は長旅の疲れで練習に参加しなかったものの、翌日と翌々日の振付準備中は その本田選手の悪戯やちょっかいのお陰もあって、気もほぐれて始終笑みを絶やさない経験だったようです。
この時のショーの振付・演出は Lea Ann Miller、ちょうど安藤選手が競技用のプログラムを Lea Ann に依頼していた時期で、これも彼女がすぐに SOI の雰囲気に馴染むことのできた一因でしょう。
安藤選手は Lea Ann による 自身の SP と EX (Mickey) をこのショーで披露した他、オープニング、ジェームズ・ボンド・メドレー、そしてフィナーレに参加していますが、これらグループナンバーの振付はすべて現地で行われ、安藤選手も その突貫の緊張を Lea Ann のおかげで おおいに楽しめた様子です。
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安藤選手、16歳のことです。
まだ自身は英語でのコミュニケーションが難しいころで、しかし現地レポーターの文面からは、インタビューに身振り手振りで懸命に応えようとする様子が手に取るように伝わってきます。
ショーがかつて嫌いだったけれど、もはや競技と同じくらい好きになってきたこと、
なぜ自分のスケート靴のブレードが金色かということ、
勝つという意志をその金色に託し、前季のジュニア選手権を制覇できたこと、
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以上は Absolute Skating の次の複数の記事から、関係部分の事実・経緯を、確認・部分要約の上、綴らせて頂いたものです。
これらのレポート記事はその全文が興味深い内容ですし、安藤選手の他のエピソードや、アントワープの会場での初々しい練習風景やグループナンバーの衣装での写真もありますので、ぜひお読みになってみてください。
http://absoluteskating.com/articles/2004esoipromo.html
http://absoluteskating.com/articles/2004esoi-1.htm
http://absoluteskating.com/articles/2004esoi-2.htm
http://absoluteskating.com/articles/2004leaannmiller.htm
http://absoluteskating.com/articles/2004mikiando.htm
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