2010年06月19日

ISU 総会の結果 (*コミュニケ 1619 追記あり)

ISUの総会はその議事を終え、かなり簡略化された概要紹介が公式サイトに掲示されました。

http://www.isu.org/vsite/vcontent/content/transnews/0,10869,4844-128590-19728-18885-308030-3787-4771-layout160-129898-news-item,00.html

ここに書かれているのは、

― アイスダンス競技が ショートダンス(新) と フリーダンス の2つで構成されるという変更の可決
― ISU選手権における 下位選手の予選(Qualifying Round)の実施と参加資格としての最低得点経験の条件付加、そしてフリースケートの定員の減
― World Team Trophy (国別対抗戦) の ISUルール上の位置付けの明確化
― ISU の理事会・スポーツ重役会・技術委員会からの「諸提案」の可決

であり、また選挙結果も書かれていますが、
後者にては チンクアンタ会長の最後の再選や、日本の平松女史の理事当選を読むことが出来ます。



その他、ここには書かれていませんが海外メディアが伝えるところでは、カナダが提案していた、採点基盤としての員数不足の解消を目的とした、演技審判の無作為抽選の廃止も、賛成多数で可決されたようです。
また、シニアとジュニアの年齢規定を変更する ISU 提案は否決されたとのことです。(ノービスに関する提案部分は承認された模様。)

また、日本のメディアが報じたものとしては、上記のうち、女子シングルのSPにおいて、2Aの代わりに 3Aが選択できるようになったこと(*) (注:その場合はコンビネーションで3Aを跳ぶことはできない)、また日本からの提案であった、その日最も難度の高い演技要素にボーナス点を与えるというのは否決されたことが挙げられます。



議案の審議結果の詳細が ISU等から報じられた場合は、ここに加筆しますが、可決されたことが現時点で推定されるもののうち、一部を列記しておきます。

― コンビネーションジャンプ(ジャンプシークエンスではない)のベースバリューを 1.1倍にし、GOE は難しいほうのジャンプで採点。 <注:8月公表の Special Regulations において、否決されたことが判明>

― コンビネーションジャンプやジャンプシークエンスにて、ハーフループにループのベースバリュー付与。(*)

― シニア女子のSPにて、スパイラルを必須要素から外し、演技要素を計7に削減。(*)

― 同SPにてステップシークエンスの中ではレベル表に無いジャンプは自由に演じられ、スパイラルが演じられた場合はつなぎ(Transition)として評価。(*)

― フリープログラムにおいては、2Aはシングルジャンプ・コンビネーションジャンプ・ジャンプシークエンスのいかんに係らず、計2回までしか演じられない。
また、スパイラルは3秒以上姿勢を保持した2つのポジション または 6秒以上保持した1つのポジション以上で構成されねばならず、これを満たさない場合は点数が与えられず、また満たした場合はレベル段階の無い固定されたベースバリューのみ与えられ、評価はGOEで定められる。 (*)

<以下、24日夜 追記>

6月24日に、ISU コミュニケ 1619〜1621 が発表され、そのうち 女子シングルに関わる 1619
http://isu.sportcentric.net/db//files/serve.php?id=1892
に記載されたことを確認しますと、上記のうち、(*) を付けた5項目の内容が明記されています。
<男子等については省略します。>

なお、「コンビネーションジャンプ(ジャンプシークエンスではない)のベースバリューを 1.1倍にし、GOE は難しいほうのジャンプで採点。」 については、このコミュニケにては確認できません。 <注:8月公表の Special Regulations において、否決されたことが判明>

今後、「ISU Rules」 http://www.isu.org/vsite/vnavsite/page/directory/0,10853,4844-153889-171105-nav-list,00.html
にて全容が掲載されるのを待ちたいと思います。

なお、今回の 1619 には、次のようなことも書かれています。

― ジャンプとジャンプがレベル表に無い種類のジャンプで繋がれた場合は、シークエンスとして扱う。(注:コンビネーションとは配点係数が異なる)

― 単一スピン および (足換えや姿勢変化の無い)フライングスピンにおける、最終のアップライトの締めくくりは、回転数がいくつであれ、姿勢変化には (エッジ換えや姿勢のバリエーション等の付加内容が無い限り) 計上しない。

― いかなる演技要素においても、規定外の内容が含まれる場合は、規定外要素の減点が適用される。レベル1以上の要件が見たされればレベル1が与えられ、そうでない場合はレベルが付かない。

― 国際競技においては、主催国の国内テクニカルスペシャリストをその競技のアシスタントテクニカルスペシャリストとすることができる。 この場合 その指名はその加盟国にて行わねばならない。

― 「演技開始のやり直し」に対しあった減点−2 は廃止し、代わりに PCS にてマイナスに評価されることが望まれる。

― 減点に付いて:
    a) 衣装・制限時間の違反と 声楽についての減点(各−1) は、レフェリーと演技審判団との合計の多数決により、票が同数の場合は減点無しとする。
    b) 転倒と規定外要素についての減点は、テクニカルパネル(3名)の多数決による。

<ペア等に関する記述、審判員の会議参加に関する記述、ISU選手権参加資格点数については省略。  追記は以上です。>

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