2010年05月13日

ファンの数だけ、夢がある

およそファンにできること、それはもちろん「応援すること」の1点に尽きるのですが、リンクに描く「夢」を もしも選手と分かち合うことが片鱗でも許されるなら、ファンにとって これ以上の喜びはないでしょう。

夢は見果てぬもの、限りなく膨らむのが性(さが)です。 ですから、ファンが抱く とめどない多様な期待は、それを選手が選手自身のために自由自在に咀嚼し、そしてその選手が理想とする演技に向けた、ひとつのエネルギー源として頂ければ・・・

「私の見たい安藤選手」は、そんな目論みのアンケートではありました。



ご回答を頂いた皆様、ありがとうございました。 メールの分を含めた結果は → こちら に別掲のとおりですが、以下、順番に見ておきたいと思います。


[問1] ここでは、安藤選手が現役の競技者であることからか、やはり何と言っても試合の採点システムに呼応した進化をファンが期待しているのが表れている、と見ることができるのではないでしょうか。 実際の評価に結びつきやすい順になっていると考えられるからですが、このところ 芸術性のほうで長足の飛躍を見せて頂いたので、今度はそれ以外の面にもう一度 期待が集まっている、とも言えるかもしれません。

[問2] 主として TES の内容についての設問ですが、ご覧のとおり、ジャンプに関するものが圧倒的に多く、また、PCS(およびTESのGOE)に関連する「つなぎ」への関心が突出しています。 ファンにとって、採点が(気にするなと言われても)気になるのが良く出ていますが、ジャンプについては安藤選手のもともとの個性へのファンのこだわりが出ているに違いありません。

[問3] それはこの設問に良く示されていると思われます。 3Lz3Lo への圧倒的集票は、ファンが選手とおそらくは同じように このコンビネーションへの思い入れをたいへん強く持っている、ということでしょう。 自由回答にて、フリースケートでの3Fへの期待が書かれていたのも印象に残ります。 エッジ修正へのファンの誇りのようなものが感じられました。

[問4] PCS の5項目にほぼ沿った質問です。 スピード(体力・ストライド)へのファンの願いが強く(SS)、また、安藤選手の演技からほとばしる感動を何度でも味わいたい(PE)、という想いが出ていると見られます。 全体に他の設問での回答と矛盾する側面があり、振付や解釈への期待はここでは少数です。 設問に使った文面でなく PCS 各々そのまま記号での表示であったら、違った結果になったかもしれません。

[問5] この設問は票が割れました。 しかしその中でも、「誰もが知っていて親しみやすい曲」が優勢だったことと、それ以上に「純粋に音楽そのものを表現」して欲しいという期待がたいへん顕著だったことは特筆すべきと思われます。

[問6] SPでは宮本賢二氏の圧勝です。 高橋選手での大成功、安藤選手自身の「ボレロ」が傑作であったことなどが背景にあるのでしょう。 他、「あり得るなら」という設問にもかかわらず、モロゾフ氏が善戦しています。

[問7] FSでも宮本賢二氏が1位のほか、リー=アンが2位。 また、タラソワ女史がウィルソン氏、モロゾフ氏に次いで票を得ているのが目を引きます。 問6 とともに、ファンは振付を通じて 安藤選手の色々な側面を引き出してもらいたい という、贅沢な願いを持っている、と言えそうです。

[問8] シンプルで上品な衣装への期待が、安藤選手でなければ着こなせない個性の強いものに対し、2.5倍もの票を得ています。 これは 09/10 シーズンで後者が続いたことへの反動もあるでしょうし、たとえば直近では名古屋フェスティバルでの可憐な衣装が、安藤選手の美しさを際立たせていたこと等も影響したかもしれません。 なお、技が映えるような衣装を、という趣旨の言及が2つありました。

[問9] ここで寄せられた回答には、エキシビション用という形を借りて、競技用のプログラムへの期待が込められている場合が少なくないとも考えられます。 実際に、この設問項目で競技用に言及された方もおられます。 ファンの方々が安藤選手の多面的な個性をどうとらえているかが、音楽の形を借りて示されているとも考えられます。 (皆様からの具体例を こちら にまとめてあります。)

[問10] これは「怪我の防止」にファン全員の想いが込められている、と言えそうです。 他、体力・栄養、柔軟性、他芸術からの刺激吸収、これらに票が集まっています。
ファンとして、一番大切に想う選手が痛い思いをするのは偲び難いというのはもちろんですが、この設問への答の中には、安藤選手にとっては これからこそが、その潜在能力をフルに発揮する まさに正念場であるという感覚 そして願いを、ファンの皆が持っていることが、顕著に現れているのではないでしょうか。



・・・
今回の企画、どの回答も 安藤選手への溢れるばかりの想いと優しさが込められているのを、読者の皆様も感じられることと思います。
個々の得票の分布はさておき、ぜひその点は特筆させて下さい。

一方、得票を見ますと、ファンにとっての安藤選手のスケーティングの魅力は、もちろん共通項も多くありますが、細部に関しては、やはり受け取る人それぞれの多様性があります。
しかし思えば、これほどたくさんの期待と色とりどりの夢を抱かせてくれる安藤選手は、やはり、稀有な存在と言うほか ありません。

ここに集まったファンの皆様のこうした多様で、かつ尽きせぬ願い、
どうか選手はそれを重荷とせず、振り返りたい時に 軽やかな気持ちで受け止めて頂ければ、
・・・皆様の回答の端々には、そうした心遣いさえも、はっきり うかがえるように感じます。

そうは言いつつも、アンケートの全項目の全回答にわたり、ファンの偽らざる正直で熱い願いを読み取らせて頂くとすれば、それは、安藤選手が折々に見せる眩いほどの輝きをこれからも何度も見たい、見せて欲しい、見せてくれるはずだ、そういう、おそらくは抑えきれないような真剣な想いなのではないでしょうか。



皆様はどのように受け止められていますでしょう?

今回も、下のコメント欄を開けておきますので、皆様の印象・お考えを頂けると幸いです。 お待ち申し上げます。
 
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2010年04月12日

私の見たい安藤選手 〜新たな飛躍にかける夢〜

怒涛の五輪シーズン、その競技も全て終り、はや新緑が芽吹く日々となりつつります。

安藤選手はトリノ世界選手権のエキシビション後のインタビューで、競技の緊張から開放されたオフの過ごし方を問われたにもかかわらず、「今はスケートが一番したい」と答えて 皆の意表を突きました。
ファンには最高に嬉しい その言葉の中に、彼女はこの4年間の締めくくりと ご自身の未来への想いとを、一つに結んでみせてくれたのだと思います。

安藤選手は今回、心の中に長く居座ったわだかまりを、まさしく選手自身の力で昇華させ消し去ったのだと想像します。
その晴れやかな開放感を私たちファンも共有し、そして彼女が向かう新たな道のりへの眼差しを語り合いたい、そんな門出
(かどで)と重なる、嬉しい季節です。



そこで このエントリーでは、「ファンの見てみたい安藤選手」をアンケート形式で募らせて頂きたいと思います。

コメント欄を開けておきますので(先着50コメント)*、該当番号で ぜひ ご回答をお寄せください。
また、Eメールでのご回答も随時、お受けします。(最終〆切 4月30日)
<* 19日午後、50コメントにて閉じさせて頂きました。 >

安藤選手の新しい境地に向けて、今 私たちが彼女に託す夢を、ここで膨らませてみませんか?

奮ってご参加くださるよう、お待ち申し上げます。

<中間集計として、各選択項目の末尾にエントリーへのコメント分の結果数値をカッコ内に記します。  メールでのご回答は引き続き 管理人まで。>



<それぞれ表示の複数回答を可としますが、できるだけ絞ってお答えください。  パソコンをご利用の場合、ここからもう一つ 質問の部分を同時に開いておきますと、コメントと質問との対応関係を見るのに便利です。  皆様のコメントはパソコンではこちら。>


[問1] 安藤選手の演技の重点として今後 期待することは?

A) 安藤選手ならではの、難度の高い演技を見たい (32)
B) 芸術性をさらに追求した演技を見たい (21)
C) スケーティング自身の深化に重点を置いた演技を見たい (28)
<本問の回答は最大2つ以内>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (4、実質5)
Y) 特になし(分からない) (0)


[問2] あなたが安藤選手に さらに磨いてほしいと思うエレメントは何ですか?(問1のA関連)

A) ジャンプおよびコンビネーションの難度 (27)
B) ジャンプおよびコンビネーションの GOE(出来映え) (27)
C) スピン (8)
D) スパイラル (3)
E) ステップシークエンス (17)
F) エレメント間のつなぎ (29)
<本問の回答は最大3つ以内>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (3)
Y) 特になし(分からない) (0)


[問3] 競技で積極的に挑んで欲しいジャンプ あるいはコンビネーション は?(問2のA関連)

A) 4S (11)     B) 3Lz3Lo (40)    C) 3Lz3T (9)    D) 3S3Lo (9)    E) 2A3T (26)
<本問の回答は最大3つ以内>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (9)
Y) 特になし(分からない) (0)


[問4] 安藤選手の演技面で期待することは何ですか?(問1のB・C関連)

A) スムーズでスピードに乗ったスケート (30)
B) 要素と要素の間の滑りにも神経を注いだ濃密なスケート (11)
C) 情感があふれ、観客に訴えかけるようなスケート (28)
D) 楽曲の音の抑揚、リズム、流れを表現するようなスケート (13)
E) 楽曲のテーマ、ストーリーを表現するようなスケート (4)
<本問の回答は最大2つ以内>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (4、実質6)
Y) 特になし(分からない) (0)


[問5] 演じて欲しいプログラムはどういうものでしょう?

A1) 誰もが知っていて親しみやすい曲 (20)
A2) 誰もやらないようなマニアックな曲 (13)

B1) 古典的でクラシックな名曲 (18)
B2) 現代的で新しい曲(ジャズやポップも含む) (16)

C1) 激しく力強い曲 (15)
C2) リズムの乗りが良い曲 (8)
C3) ゆったりとした曲 (1)
C4) 緩急のメリハリのある曲 (19)

D1) 人物、史実、ファンタジー、などを表現 (6)
D2) メッセージを表現 (10)
D3) 純粋に音楽そのものを表現 (19)

<本問の回答は各アルファベットごとに1つのみ>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (10、実質12)
Y) 特になし(分からない) (0)


[問6] あり得るならショートプログラムは誰の振り付けで演じるのを見てみたいですか?

A) Pasquale Camerlengo (5)    B) Lea Ann Miller (6)    C) Nikolai Morozov (16)    D) Lori Nichol (4)    E) Tatiana Tarasova (5)    F) David Wilson (13)    G) Marina Zoueva (0)    H) 宮本賢二 (30)
<本問の回答は最大2つ以内>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (0)
Y) 特になし(分からない) (2)

 
[問7] あり得るなら フリープログラムは誰の振り付けで演じるのを見てみたいですか?

A) Pasquale Camerlengo (6)    B) Lea Ann Miller (18)    C) Nikolai Morozov (12)    D) Lori Nichol (2)    E) Tatiana Tarasova (11)    F) David Wilson (12)    G) Marina Zoueva (1)    H) 宮本賢二 (20)
<本問の回答は最大2つ以内>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (1)
Y) 特になし(分からない) (2)


[問8] 競技用として採用して欲しい衣装は?

A) 安藤選手でなければ着こなせない個性の強いもの (13、実質15)
B) 選手自身を引き立てるシンプルで上品なもの (26、実質30)
<本問の回答はあえて 1つのみとします>
X) その他(50字以内で。過去の衣装で推薦のものを記入しても結構です。) (14)
Y) 特になし(分からない) (0)


[問9] エキシビションで演じて欲しい曲や そのコレオグラファーは?

具体的に短く記述してください。 過去のプログラムでも結構です。


[問10] その他の期待は?(スケート自体に関連するものに限ります)

A) 怪我の防止 (41)
B) 筋力のアップ (13)
C) 持久力・スタミナの向上 (29)
D) 柔軟性の向上 (25)
E) 栄養管理 (20)
F) 他芸術からの刺激吸収 (18)
G) 「その他の国際試合」への出場(ISUランクに関連するもののみ) (1)
H) 年間を通じたエネルギー配分(移動の省略も含む) (8)
<本問は最大回答数を設けません>
X) その他(50字以内を目安に具体的にご記入ください) (12)
Y) 特になし(分からない) (0)


設問は以上です。 ありがとうございました。
 
posted by administrator at 23:23| Comment(50) | TrackBack(0) | 安藤美姫 | 更新情報をチェックする

2010年03月17日

時は巡りて・・ <付> 世界選手権予定表(日本時間表示)

・・・
1896年に第1回(男子のみ)が開催されてから1世紀以上、両世界大戦と サベナ航空の墜落事故による3回の中断を挟んで、今年で第100回目を迎える世界フィギュアスケート選手権。
現ISU会長のお膝元イタリアでの記念大会の開催、その会場は トリノ、それも パラヴェーラ。 安藤選手にとっての この4年間の長い道のりの出発点とも言える あのリンクです。
 
いよいよ来週に迫り、選手にとっても五輪の疲れを乗り越えねばならない剣が峰にきっと違いありませんが、今、あのパラヴェーラがそんな安藤選手を鼓舞し そして招いているように感じるのは、ファン特有の想い入れであるにしても、なぜでしょう。
 

 
恐らくそれは、何と言っても この4シーズン、メディアのみならず多くの人が安藤選手を語る時に あの4年前のトリノを文脈の原点に据えてきた、それゆえにこそ、その叙事詩の山場を、偶然にも巡ってきたまさに同じ場所に、私たちが図らずも期待してしまうからであるようにも感じます。
 
成績への期待も、もちろん大きいのですが、物語の核心はもちろん点数自体ではなく、安藤選手がこれから先 銀盤に描く新しい展開への、その橋渡しとなるような 記念すべき演技となってほしい、そんな期待が膨らむ、4年という歳月を経た巡り会いの場・・。
 
人は皆、自身の様々な過去と心の中で対峙し続けるのが宿命だとしても、その過去のどれかに実物大の現在形として巡り会えるのは、選ばれた幸運の人に違いありません。
 
安藤選手が、パラヴェーラを今回、ご自身の喜怒哀楽の全てを凝縮した、素晴らしい想い出のリンクとしてくださるよう、サイトとしても精一杯 応援をさせていただきたいと思います。
 

 
この世界選手権の1週間の内容について、
「スケジュール」のページに掲載したものにいくつかの詳細を加え、こちらにも再掲いたします。
 
なお、地上波放送が終了するまで、掲示板にて結果の判る書き込みがあった場合は、公開を待機させて頂きますので、悪しからずご了承ください。
ISUサイトでの 滑走順・結果・プロトコル はこちらです :
  http://www.isuresults.com/results/wc2010/
 
 
< M は本番用リンク(Palavela)、 S は練習用リンク(Palaghiaccio Tazzoli)、 日本時間表示、以下同じ、時差8時間 >

公式練習1 (SP・FS) <日本は"B"グループ、35分>
22日(月) 5:15〜5:50  安藤選手の曲かけは4番目  S
 
公式練習2 (SP・FS) <日本は"B"グループ、40分>
23日(火) 5:15〜5:55  安藤選手の曲かけは7番目  M
 
開会式
24日(水) 1:15〜  M
 
公式練習3 (SP・FS) <日本は"B"グループ、40分>
24日(水) 2:00〜2:40  安藤選手の曲かけは2番目  S
 
公式練習4 (SP・FS) <日本は第6グループ、40分>
25日(木) 3:20〜4:00  安藤選手の曲かけは2番目  S
 
SP滑走順抽選
25日(木) 17:00〜
 
公式練習5 (SP・FS) <日本は第6グループ、40分>
25日(木) 22:00〜22:40  安藤選手の曲かけは4番目  S

公式練習6 (SP、後半組)
26日(金) 17:00〜19:50 のうち 30分  S
    安藤選手 18:40〜19:10
 
SP競技(後半)
26日(金) 21:30〜25:40  M
    安藤選手 47番滑走 24:18〜24:25<多少の前後あり>
地上波 フジ系列   27日(土)19:00〜20:54
BSフジ  3日(土)20:00〜21:55

CS J SPORTS Plus   27日(土)17:45〜20:15、 再放送 28日(日)14:00〜16:30、 4月22日(木)15:30〜18:00
 
FS滑走順抽選
27日(土) 1:55〜

公式練習7 (FS直前)
27日(土) 15:15〜18:05 のうち 40分  M
    安藤選手 16:45〜17:25
 
FS競技 (第2〜4グループ)
27日(土) 22:00〜24:55(日 0:55)  M
    安藤選手 14番滑走(第3グループ) 23:08〜23:17<多少の前後あり>
地上波 フジ系列  28日(日)19:58〜21:48
BSフジ  4日(日)20:00〜21:55
CS J SPORTS Plus  27日(土・生)20:15〜25:30、 再放送 28日(日)19:30〜24:00、 4月24日(土)12:00〜16:30


表彰式
28日(日) 0:55〜  M

公式練習8 (EX・フィナーレ)
28日(日) 17:30〜20:15  M

エキシビション
28日(日) 22:30〜25:00(月 1:00)  M
地上波 フジ系列  4月1日(木) 2:05〜3:35 <31日深夜>
BSフジ  4月5日(月)22:00〜23:55
CS J SPORTS Plus  4月26日(月)20:00〜22:00

 
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2010年02月21日

みんなの気持ちと一緒に、あるがままに

掲示板に来られている WILD_TURKEY さんから、ご寄稿いただいたので、原文に基づき ご紹介します。


「レクイエム」それは死者の安息を神に願うカトリック教会のミサのことさす。
そして「死」は、現世の生身の体から魂が人の心の中の記憶という場所に移って永遠の生命として生き続ける、その魂の移動の事だと僕は信じている。
EX版「レクイエム」での氷に体をあずけ曲調が変わるシーンは、まさにその魂の移動そのものではないだろうか!
 
安藤美姫 2010バンクーバー五輪フリーフログラム「クレオパトラ」。
最後の要素のコンビネーションスピンから美姫クレオパトラが青空に向けて手のひらをつき上げる、
その一瞬、全ての時の流れが止まり全て人々の心から記録・成績の文字が消える。
これもまさにレクイエム。

安藤美姫を中心にみんなの想いで演じられた二つのプログラムが、瞳に映る現世から人々の心の中の記憶という場所に移って永遠の生命として生き続け始める。

僕は五輪でそんな感動を創るに違いない美姫さんはもちろん、美姫さんを応援するみんなにミキ色のメダルもあげたいと思う。
なぜならスケーターの皆さんは、自分にしか出来ない演技をして自分色のメダルをとることも目指していると思うから、フィギュアは芸術でもありますし。
でも、こんな理想の演技は、それ以上のものがない美姫さんの力を出し切った演技。 演技後は当分の間は氷から離れて普通の地面を歩いてゆっくり青空を眺めていたくなるでしょうね。



僕も最初は美姫さんを美少女アスリートとして注目していました。
しかし、インタビューや、特に「マイ・ファニー・バレンタイン」を見て本気のファンになっていきました。
大好きなジャズ、その中の名曲、それを世間一般のジャズに対するアダルトなイメージに過剰に合わせるのではなく、ジャズ本来のアドリブの精神そのまま、スローバラードを自分の感じたままに舞っていく。
しかも高校生が無理にアダルトに背伸びをすること無く「記録以上に記憶に残る演技がしたい」とオンリーワンの精神を口にながら・・・。

フィギュアは確かにスポーツでもある、精神的に弱いと言われるほどの感受性・繊細さは弱点かもしれない、しかしこの子は豊かで優しい感受性・繊細があるから心を裸にした演技が出来る、自分に嘘がつけなくて演技に嘘がつけないからその舞自体がリアル、つまり全てのプログラムをノンフィクション安藤美姫物語として舞いつつある。
これからもっと人生経験を積めば、アスリートとしての欠点も十二分にカバー出来る、とんでもないソウル(魂)と生き様を表現するアーティストになれる、と!!!

あれから数年、皮肉にも人並み以上の辛い経験をして、それを糧とした、とてつもないスケーターになられました。
いつのまにか「美姫Chan」から「美姫さん」に呼称を変えるほど僕の理想・想像をはるかに追い越して・・・。

感謝がキーワードだった06年度、トリノ演技直後の「良かった四回転をやって!」とやっと出た笑顔からの再出発、そして「三日月」のEXが象徴的でした。
真の女王がキーワードだった07年度 「たった一人でも私の演技を求めて頂ける方がいらっしゃる限り、リンクに立たせて頂く、滑らせて頂く」この言葉・心へ辿り着くための茨の道でした。
もう一度リセットをかけた08年度 「どう魅せるか、どう滑るか、自分がどうありたいか」これの自問自答だったように思えます。
そしてあえて「日々成長」を目標とした09年度 「(青空を通じて)みんなの気持ちと一緒に」という全ての問いに対する素晴らしい答に見事に到達しましたよね。
今の美姫さんはみんなの気持ちを感じ取り、受け止め、大きな強い力の塊になれる。
それは人目を気にする、いや気になる、つまり周りに、優しくきめ細かい気配りをしているからこそ!

そういう協調性をより育ててきた波乱の四年間でもあったように思えます、まさに常に世界の舞台で真の頂点を競えるだけの真のプロフェッショナルの心を磨く四年間だったと・・・。



でも栄光ばかりが人生ではない。
ましてや、ここまで辛い事のほうが多かったのだから・・・。
これまでも、そして今回も五輪では魔物は潜んでいます。

クレオパトラの最期は自殺です。
しかし、それは失望・絶望からではない、自分の意思を貫く為の手段だったに違いありません。
そしてクレオパトラは人生の敗者か? それも違うと思います。
長い歴史を辿ってなお、多くの人がその生き様を知っている、まさに人の心の中で生きる人物です。

勝負とはその時点の勝ち負けだけではない、後に何を残したか?!も大切な事です。
人の人生はたった何十年で終わるちっぽけなものではない、人の心の中の記憶一杯に広がって永遠に生き続けるものです。
スケーターの皆さんは演技にその熱い想いをしっかりと込めて、その演技を見た全ての人がその熱い想いをしっかりと受け止める、それだけでルール上の記録でなく人の記憶の中で勝者になり、その演技と一緒に永遠に生き続けるはずです。
そこに自分のためだとか他人のためだとかそんなヤボな線引きはいらない、熱い想いを共有できればこれほど幸せな事はない、人は助け合い支え合って生きていくもの、そしてその他人との繋がりを感じれるだけで幸せなんです。
だから何より全てのスケーターに、気負うことなく、依存することなく、応援する人達と同じ視線で心のスクラムを組んで滑って欲しい。
「ONE FOR ALL−ALL FOR ONE/ワン・フォー・オール・オール・フォー・ワン (1人は皆のために、皆は1人のために)」、with lots of LOVE... みんなの気持ちと一緒に・・・。

そして忘れていないですよね、トリノで「自分もしーちゃんに夢をもらったので今度は私が子供達に夢を」と言ったのを。
今の美姫さんのスケートスタイルと選曲は普通に幸せな毎日を過ごす子供達には難しいかもしれない。
しかし、苦しんでいる子供達ほど理屈ではなくフィーリングで「ミキ色の、言葉でない何か」をきっと印象強く受け止めてくれるはず。
国名を背負うドリーマー〜五輪選手の責任として、結果は全く関係無くプレーに挑む姿とプレーそのもので、日本はもちろん未来を創る多くの子供達に夢と気力と勇気をあげて欲しい。



本番までもう少し、「練習は裏切らない」これは中野友加里さんの言葉です。
演技では日々の練習でしてきたもの、そのものが出ると思います。
日々の練習、つまり日々の生活、今の美姫さんそのものだと思います。
成績が良くも悪くも、あるがままの美姫さんを愛しさを持って受け止めますからね。
だから最後にこの言葉を受け取って下さい。

「結果はともかくね、あなたが過ごしてきた全てのものが 悲しみとか辛さとか嬉しさとか、苦しみとか怪我の痛さだとか、ぎっしり詰まった本当に濃い試合だったらいいなって」

井上怜奈さんのお母様が全米を直前にした怜奈さん言われた言葉です。
それは美姫さん以上に美姫さんの人生で喜怒哀楽をしてきた一番の功労者、つまり美姫さんのお母様も同じ気持ちだと思います。

「JAPAN  MIKI ANDO」の滑走直前のコール、バンクーバー・パシフィックコロシアムが緊張に包まれる。
まずは僕自身が落ち着いて、美姫さん以上に美姫さんを信じて、美姫さん以上の笑顔でしっかりと見守って、美姫さんの心の曇りを吸収する。
美姫さんを応援するみんなの気持ちを感じながら、そして何より美姫さんが演技後に青空のような笑顔で喜んでいるのを想像しながら!!!!!!!
タイミング良くちょうど今、「空に向かって」著安藤美姫が届きました。
 
with lots of LOVE... みんなの気持ちと一緒に・・・・・・・
リンクに観客にそして自分自身に想いをこめて



読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
投稿は
こちらまで。
 
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2010年02月08日

ファンの皆で作る安藤美姫アーカイヴ

あどけなさの中に大器の片鱗をのぞかせていたジュニア時代から、いまや、類い稀な表現者に成長した安藤選手。

その安藤選手が氷上に刻んできた競技生活の軌跡を、ファンの皆が分かち合うことができれば、と願い、安藤選手についての記事が掲載された、雑誌・ムック・単行本を中心に、アーカイヴ・インデックスを作成いたしました。

こちらからご覧ください。
http://www.miki-and-fans.net/archive/

このアーカイヴ・インデックスの作成にあたっては、読者の方の多大なご協力を得ました。

ここからさらに、アーカイヴ・インデックスの更なる充実のため、まだここに記載されていない記事や、修正点等、皆様に補完のご協力をお願いしたいと存じます。

インデックスの表の上にある封筒マークから、奮って記事情報をお寄せ下さい。
なお、法令遵守の観点から、ネット上に投稿されている動画や画像は対象外とさせていただきます。

安藤選手のアーカイヴ構築をつうじて、ファンが応援の力を結集できれば幸いです。



読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
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2009年12月24日

カルメンからクレオパトラへ 〜 なみはやを超えて

掲示板に来られている Go! Miki さんから、全日本選手権に向けて寄稿いただいたので、原文に基づき ご紹介します。


今週末、大阪・なみはやドームで今年最後にして最高峰の国内公式戦、全日本選手権が開催される。 既にバンクーバー五輪代表に内定している我らが安藤美姫選手にとっては、五輪壮行会を兼ねる、例年とは趣きの異なったナショナル・チャンピオンシップとなりそうだ。

GPファイナルの出来を「48%」と自己採点した安藤選手。 妙に細かく点数を刻んだのはある意味彼女らしく微笑ましくもあるが、要はやりたかったことが半分もできていなかったということだろう。 であれば、バンクーバー行きのチケットは既に入手済みとは言っても、安藤選手にとって全日本はやはり檜舞台。 GPF でやり残した宿題を片付ける格好の舞台、即ちバンクーバーへ向けて「実戦でのテスト」という、他の選手やファンでは味わえない貴重な機会として楽しむこともできようか。

そこで、GPF を会場で観戦し、そこから垣間見えた全日本の見所をプレビューしてみたい。


■ たかがジャンプ、されどジャンプ

まずは「原点回帰」、即ち「ジャンプの安藤」が帰ってくるか。
安藤選手は先の LA の世界選手権で「フィギュアスケートはジャンプだけではない」ことを再認識したことは既報の通りだが、そのワールドでも先日の GPF でも ジャンプが予定通り決まっていれば、もうひとつ上に行けたこともまた事実。
そのジャンプとは2つ。

1つは、安藤選手だけが成し得る女子最強のコンビネーションジャンプ、3Lz+3Lo。
このコンビネーションは 4S 習得以前にノービス時代から安藤選手の代名詞になっていた唯一無二のジャンプ。先日のGPF の公開練習でも見事に成功させていたこのジャンプを是非全日本で見たい。
ご存知のようにセカンドジャンプに 3Lo をつけるのは非情に難しい。 男子でもほとんどが 3T だ。 しかも この公開練習では、安藤選手のセカンド 3Lo はファーストの3Lzよりも高い。 高さが得やすい 3T なら珍しくもないが、3Lo であの高さは異次元。 当日の私の席位置はリンクを俯瞰して見る高さにあったが、その位置からでも 3Lo の高さが分かった。 胸のすくジャンプとはこのことだ。
07年全日本での伝説の名演『カルメン』で見せた、なみはやドームの天井をも越えていくようなあの驚愕のコンビネーションジャンプ。 あの高さの再現を同じなみはやで見たい。 跳べば決まる。 その確信を見よう。

そして、もうひとつのジャンプは最も美しいコンビネーション、2A+3T。
これも GPF の公開練習では完璧だった。 3回跳んで3回とも決めた。準備はできている。 未だ記憶に新しい LA の世界選手権での快演『交響曲第三番〜オルガン付』で見せた、目を見張るような美しいコンビネーション。 あの美しさにまた出会いたい。 見たら虜になる。 間違いない。

安藤選手の強くて、美しいジャンプ。これを全日本で再確認したい。


生と死が出会う奇跡のプログラムに刮目せよ

安藤美姫選手は世界を見渡しても稀有なスケーターだ。 そう思わせるのは、安藤選手に備わっている死生観だ。

『レクイエム ニ短調 作品番号626番』
生きとし生けるもの、すべての尊い命に捧げる魂のプログラム。 生まれながらにして伝説となるべく、ただただ魂の発露のために生まれた「叫びのプログラム」は、コンペティション用の非情のプログラムに形を変えはしたが、その内奥に息づく安藤選手の魂は消えようがない。
その魂がいかんなく迸るのがストレートラインステップではないだろうか。 そして、その真髄は実はステップ開始前の「十字を切る振付け」にある。
競技上は恐らく評価の対象にすらならないであろうこの振付けが、その後に繰り出される魂のステップのプレリュードなのだ。 SP において 6秒と言う時間は貴重だ。 その貴重な時間を敢えて安藤選手はそのプレリュードに費やす。
彼女の長く、美しい腕が天を指し、十字を切る。 それは天に捧げる魂の舞の誓いなのだ。

安藤選手のこのステップはジャッジ席に向かって右から左へ進む。 GPF ではジャッジ席に向かって左側の仮設席(東側アリーナS席)に座れば、安藤選手のステップを迎え入れるように見ることができたが、なみはやではこの位置に席が設けられていない。 それだけに、フジテレビは是非、この位置から安藤選手のステップを撮ってほしい。
安藤選手が十字を切って踏み出す魂のステップに正面から刮目しよう。

『クレオパトラ』 (ドラマ「ローマ」、「マルコポーロ」他より)
クレオパトラは女王として君臨し、エジプトの再興に自身を捧げ、そして一人の女性として恋をし、愛に殉じた。 その情熱的で波乱万丈の人生を力の限り生きたクレオパトラに、安藤選手は己が人生を重ね合わせる。
『レクイエム』がある意味「死のプログラム」であるなら、『クレオパトラ』は「生のプログラム」だ。生々しいまでのエネルギーが溢れ出す情念のプログラムだ。
すべての尊い命に捧げる魂のプログラム『レクイエム』、そして、女王として生を受け人間として天に帰った女性の、激しくも美しく燃え盛る情念のプログラム『クレオパトラ』。 これら2つのプログラムの底流にあるのは生と死への畏敬。 安藤美姫という希代のスケーターなくして、この2つのプログラムに同時に出会えることはない。
そういう意味において、SPが『レクイエム』に帰結したのもまた必然だったのだ。

GPFでの衣装はNHK杯のものと基本デザイン&カラーは共通だったが、胸に描かれていたコブラに目を引かれた。 エジプト・プトレマイオス朝最後の女王クレオパトラ7世フィロパトルを演じるにあたり、コブラはとても啓示的だ。
古代エジプトではコブラは太陽神ラーの使者、聖蛇アスプだ。 脱皮を繰り返すコブラは転生の象徴であり、その猛毒は死の暗示でもあるという。 コブラは生と死を司るシンボルというわけだ。 そして、クレオパトラがその豊かな乳房をコブラに噛ませて自らの命を絶ったという伝説もまた有名だ。
GPロシア大会、NHK杯、GPFと、波乱万丈の人生のごとく変幻自在に姿を変えるクレオパトラ。
そして、なみはやの全日本では、いよいよ「黄金のクレオパトラ」が降臨するという。 安藤選手は今度はどんなクレオパトラを見せてくれるのか。 競技を超越したフィギュアスケートの魔力に翻弄される至福が私たちを待っている。

安藤選手が王家の谷に描かれた壁画さながらのポーズでフィニッシュを決めたとき、07年にカルメンが転生したなみはやで、今年はクレオパトラが2000年余の眠りから目覚めるだろう。


なみはや全日本は PCS で持つ

最後に少しだけデータを見てみよう。いずれもトリノ五輪以降の安藤選手の PCS の平均点だ。(ポイントとなった試合のみ抽出)

 06年GP米国大会: 平均 6.95 (SP 7.01、FS 6.89)
 07年世界選手権: 平均 7.38 (SP 7.33、FS 7.43)
 07年全日本選手権: 平均 7.73 (SP 7.61、FS 7.85)
 09年世界選手権: 平均 7.71 (SP 7.43、FS 7.99)
 09年GPファイナル: 平均 7.65 (SP 7.65、FS 7.64)

安藤選手の PCS が年々上がってきているのが分かる。 (各国ともそうだが)国内大会はISU大会と比べて高く出る傾向があると言われているが、それを差し引いてもその傾向は変わらない。 「48%」と自己採点した先日の GPF の PCS ですら、パーソナルベストを出して初戴冠した07年世界選手権のそれを上回っている。
専門誌でも紹介されているように、昨季くらいから ISU のジャッジ・トレンドは「要素&PG全体の出来栄え重視」になりつつある。 つまり PCS がますます重要になってきているのだ。 ゆえに、PCS がどれくらい出るかというのもまた、ジャンプが決まるかというのと同様に注目したい。
国内大会ということも考慮に入れれば、SP で平均 8.00以上、FS で平均 8.25以上を期待したいと言ったら強欲だろうか。 否。 そんなことはない。 今の安藤選手であれば、スケートに魂が入れば、自ずと結果は出る。
そして、それを後押しするのが私たちの声援であり拍手だ。 特に『クレオパトラ』のフィナーレを飾る、ゴージャスなストレートラインステップには観客の手拍子がよく似合う。




大会最終種目の女子シングルの表彰式後に、五輪代表の残枠が発表される。 バンクーバー五輪代表壮行会も兼ねる翌日の全日本のエキシビション「メダリスト・オン・アイス」には例年以上に晴れやかさが加わるだろう。
安藤選手の出番がどこになるかはまだ決まっていないが、私は最後の最後に安藤選手が登場してくれることを夢見ている。 それも『レクイエム』のEXバージョンで。

それともその夢は四年に一度の舞台の最後の最後に見ることにしようか。
まだ、夢の途中なのだから・・・・。



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2009年12月18日

To MIKI

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2009年11月28日

祝福の空間、五輪の香り

もうすぐ国立代々木競技場で ISU グランプリファイナルに出場することになる安藤選手。
 
彼女がこの代々木の会場で演技する機会は、ショーも含めればこれまでにもたくさんあり、直近では春の国別対抗戦がありました。
しかし今年のここでの GPファイナル参戦に連動してイメージされるのは、ちょうど4年前、同じようにオリンピックの直前に同じ会場で開催された GPF東京大会でしょう。
ファンにとって、あるいは選手自身にとっても、因縁めいた感覚さえ起こるかもしれませんが、もしそうなら、それは時期的な符合もさることながら、実は この会場の持つ独特の雰囲気、その設立の由来にも起因しているかもしれません。
 

 
昭和30年代を締めくくる、アジアで最初のオリンピック。 戦後の国際舞台に日本を復帰させることになる、この華やかな機会、それを最大限に高揚させるべく、当時、「未来」に溢れるほどの希望を託していた日本は、この五輪競技施設の建設にあたって 国の文化的水準の最高峰を求め、また惜しみなく、注ぎ込めるものは全て注ぎ込みました。
 
その高揚感は、独立行政法人 日本スポーツ振興センターの該当ページを読んでいただくと、かすかであっても追体験できるかと思います。
http://www.naash.go.jp/yoyogi/history.html
 
ここに書かれているように当初からスケートリンク設営も念頭に設計されたこの施設ですが、訪れる者にとっては 隣りの第二体育館や日本スケート連盟が入っている岸記念館、そして代々木公園などとともに、一群の広大なシンボルゾーンを構成しており、都会の一角に巨大な大空が用意されることで、私たちの心を気宇広大に解き放ってくれます。
 
そして時代精神を象徴する傑作と言われる、その大空をバックとした渦巻き屋根の独特の意匠から放たれる祝福感は、今日、内部に照明や音響の機械類が吊り下げられるようになってもなお、決して消えてはいないと言えましょう。
 
オリンピックの香り、それはこの競技場の五輪記念表示板に依存することなく、今なお このアリーナの内外にそこはかとなく漂っています。
 

 
そんな代々木会場でのオリンピックイヤーのファイナル、 安藤選手とともに再び今、現実のものとして帰ってきました。
 
想像、また希望ではありますが、しかし今回の GPF は彼女の前に、全く新鮮な経験として立ち現れるのではないでしょうか。
なぜなら、4年前とは、彼女以外の選手の顔ぶれが全て異なるからだけではなく、それ以上に、安藤選手本人の心の準備が全く異なっているだろうと思われるからです。
このファイナルを挑戦の場として楽しむこと、同時に五輪選考を緊張をもって迎えること、その2つを両立させることを意識してでしょう、彼女は踏みこんで発言しています。
 
「 I want to be on the podium in the Final. This would be an important step towards the Olympic Games. (ファイナルでは表彰台に上りたい。 オリンピックに向けて重要な一歩になると思う。)」
 
今回も格別な祝福を用意しているであろう、この会場。
その高揚感をこの施設に込めた匠たちは既に天上の人ですが、安藤選手の、動じることのない無心の演技の上にこそ、彼らの祝福が来臨することを、今回、おおいに期待したいと思います。



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2009年11月14日

Golden Skate の安藤選手記事

Golden Skate から予め得ていた翻訳許可のもと、昨日公開された安藤選手へのインタビュー記事を ここに日本語で紹介いたします。
元記事  Miki Ando "I was just lucky" のURLはこちらです。
http://www.goldenskate.com/articles/2009/111209.shtml

なお、日本のファンの皆様にとっての既知事項の一部は省略しました。



安藤美姫 「運が良かっただけ」  〜Tatiana Flade

日本の安藤美姫は派遣GPの両方(ロステレコムとNHK)で優勝し、ISU グランプリファイナルの出場資格を確実にした最初の女子選手となった。
オリンピック・シーズンでの好スタートにもかかわらず、2007年のワールドチャンピオンはあまり自分に満足していなかった。 「もっと大きな試合だったらあのフリーのようなスケートでは勝負できないのはわかっている」と、安藤は自ら語る。

安藤はNHK杯の両プログラムでいくつかのミスをし、フリーではロシアのアリーナ・レオノワに負けてしまった。 「モスクワよりは良い演技をしたかったのに、逆に自分の悪いところが全部出てしまった。 だから勝ったといっても喜びは10%くらいで、残りは単に運が良かっただけだと思う。 喜びに浸れるような状態ではない」と、彼女は言葉を続けた。

コーチのニコライ・モロゾフがもう一人の生徒である織田信成と北京での中国杯に行っていたため、安藤は ほぼ1週間ひとりで練習することになった。 「よい練習ができたとは思ったけれど、自信が無かった」と安藤は言う。 「(一人で練習をするのには)まだ自分は力不足だったのかも知れない。」 モロゾフのアドバイスで彼女はショートプログラムでトリプルルッツ・トリプルループのコンビネーションを避けたが、あとでそのコンボをやらなかった自分にがっかりしてしまう。 「トリプル-トリプルはキーポイントの一つだし、これまでたくさん跳んできた。 ここでの(直前)練習で何か欠けているような気がして、心が弱くなってしまった。」

21歳の彼女は12月初めのグランプリファイナルに照準を合わせている。 「ファイナルに出られて嬉しいし、それに向けてハードに練習する。メンタル面も強くなりたい」と安藤は言う。 「(GPFの開催される)日本の方たちにもっと良い演技を見せたい。 ファイナルでは表彰台に上りたい。 オリンピックに向けて重要な一歩になると思う。」

もしかするとファイナルでは違うショートプログラムを我々は見ることになるかもしれない。 安藤はもともと「夜の女王」をショートプログラムとして選んでいたが、秋に「レクイエム」に変更した。 「最初のプログラムでは蜘蛛のイメージを全部の方には解って頂けなかったように思う」 と選手は言う。 「あるいは我々は(現在の)ショートプログラムを替えるかもしれないし、前半部分だけ変えるかもしれない」 とモロゾフコーチは明かす。 「ジャンプについては、実のところ心配していない。 Miki のジャンプは練習ではとても安定しているけれど、もしかすると、プログラムの出だしのリズムが彼女に合っていないのかも知れない。」

選手もコーチも、彼らが「クレオパトラ」と名づけたロング(フリー)プログラムをたいへん気に入っている。 事実、気高く美しいエジプトの女王のイメージは安藤にピッタリである。 プログラムは実際には3つの音楽の切片から構成されている: Rome (TVシリーズのサウンドトラック), Marco Polo (サウンドトラック、Ennio Morricone 作曲、Yo-Yo Ma 演奏), そして Mission Cleopatra (映画 Asterix and Obelix から)。

「クレオパトラは世界中の人が知っている」 と安藤は言う。 「クレオパトラは有名な女王で強い女性、でも同時に恋もして家庭も持った女性。 私は彼女の両方の側面を表現したい。 私は本当にクレオパトラになり切りたいし、役柄を楽しんでいる。」

彼女はこれまでに、このプログラムで2種類の衣装を競技で披露している。 ロステレコムでは金色〜銅色の、一方NHKではエジプトのシンボルをあしらった明るい青と金色のコスチュームを着用した。 グランプリファイナルでは3つ目の衣装が試されるかもしれない。

我々がファイナルで彼女の有名な4回転サルコウを見ることはたぶん無いだろう。 「4回転の練習はしているけれど、プログラムに入れるほどは今は十分な状態ではない」 と安藤は明かす。 「オリンピックシーズンなので、PCS5項目を改善させないといけないと感じて、夏の間はそこに集中して練習した。 (4回転よりも)まずトリプル・トリプルを確実にしないといけない。 もし私がオリンピックの時にコンディションが良くて、それに全て条件が整って、そこで4回転に挑戦できるなら、こんな嬉しいことはない。 五輪で4回転を跳べたら夢のようだ。」

4回転ジャンプが無くても、彼女はバンクーバーでの有力なメダル候補だ。 安藤は 2007年の世界選手権で優勝、しかし 2008年の世界選手権では怪我のためフリープログラムの途中で棄権せざるを得なかった。 脚の筋肉痛にもかかわらず彼女は試合に出ることにこだわったのだったが、プログラムの早い時点で涙とともにリンクを去った。 昨シーズン彼女はカムバックを果たし、ロサンゼルスでの2009年世界選手権で銅メダルを獲得している。

(このように)安藤はファイターであり、そのことを彼女は再三証明して来た。 一方、彼女がたいへんデリケートで感情豊かな人間であり、また自分にとても厳しいことは、あまり多くの人の知るところではない。 かつては彼女は試合での緊張から良く泣いたものだった。 「私はプレッシャーを感じやすいし、練習が上手くいかないと落ち込んでしまう」 と彼女は告白する。

「私にとってアメリカでの生活は初めはつらかった」 と安藤は明かす。 「私は(最初)英語があまり話せず、他の人が何を言っているのか解からなかった。 でも今はハッケンサックにたくさん友達がいて、私もできるだけたくさん英語で話すようにしている。 どんどん話しやすくなっているし、それがたのしい。」
「アメリカでの生活の方が私には楽、」 と安藤は続ける。 「外出も平穏にできるから。 もちろん日本は大好きだけれど、時々私にとっては居心地の悪いことがある。追っかけ記者が待ち伏せしていて私のことを色々書き立てたりする。」 この点については一時、日本の連盟が報道規制を正式に申し入れたことさえあった。

この2004年度の世界ジュニアチャンピオンがスケートを始めたのは9歳(注:正確には8歳)と遅かったが、その2年後にはもう3回転ジャンプを成功させている。 もちろんそれはサルコウだった。 運動神経の良かった彼女は他にも水泳やバレー、そしてピアノや習字といった色々な活動を試したのちに、スケートに専念するようになる。 「スケートが一番面白かったし、自分を表現するのにベストだった」 と安藤は説明する。

名古屋でスタートを切ったころ、彼女は活発な練習仲間に恵まれた。 「小さかったころは私たちはグループレッスンがあった、」 と安藤は思い起こす。 「真央や舞もいて、1日8時間もジャンプを競い合うこともあった! 基本が出来たのはそこらへんだったと思う。 この競い合いはだれが一番多くジャンプを成功させるかのゲームのようなものだった。」

ジャンプは安藤を有名にしたが、彼女はより完全なスケーターになるために、そしてよりアーティスティックになるために、努力を重ねてきている。 彼女はバンクーバーの表彰台に上るのに何が必要か理解しているのだ。 「プログラムを完璧に演じること、そして自分にもっと自信を持たないといけない。」 そう安藤は締めくくった。

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2009年11月01日

Rostelecom Cup 観戦レポート

掲示板に来られている dolce さんから、ロステレコム杯のレポートを頂いたので、原文に基づき ご紹介します。


安藤選手、ロステレコム杯優勝おめでとうございます。
こちらの素敵なサイト、頻繁に覗かせていただいておりましたが
つい先日初めて書き込みしたばかりの新人です。
現地で観戦してきましたのでレポートを書かせて頂きました。
初めての試合観戦で、とりとめのない呟きのようになってしまいましたが
様子を少しでもお伝えできればと思います。



1日目:SP

情報を遮断して現地に行き試合しか見なかったので、曲変更のことは全く知りませんでした。
6分間練習に現れた美姫さん。
(・・・紫のコスチュームだけどちょっと違う・・・蜘蛛がいない。十字架が見える?)
それでも曲が変わっていたとは気づきませんでした。
演技開始。ポーズが違う。そして聞こえてきたのは、予想とは違う音。
(・・・レクイエム!!)
何という衝撃!

実は私は6月のドリームオンアイスでも同じ体験をしました。
そうとは知らずにレクイエムが聞こえてきた衝撃は何とも言えませんでした。
その時と同じことがロシアでも起こるなんて。
その場の空気でもうゾクッとしました。

W.A.モーツァルト作曲、レクイエム。
この曲を選んだ事で演技を見る前から鳥肌が立ちました。
人間らしからぬ天才モーツァルトの作った、最も人間らしい生と死の鎮魂歌。
このプログラムでは、すべてのエレメンツが苦しみ・祈り・叫びなどの表現のための手段でしかないように見えてくる。
美姫さんが音楽を動かし、音楽が美姫さんを彩っていく・・・確かウエンツさんが言っていた「音楽が安藤選手について来る」の通りだと思います。

3回転の連続ジャンプ、練習では決まっていただけに惜しかったですが、それ以外は丁寧に・・・そう、本当に丁寧に滑っているのがよくわかりました。
自信を持って滑っていたので直前の変更だなんて思えないような貫禄の演技でした。
それと半端じゃない存在感。
6分間練習でも、ファンだから美姫さんを追ってしまいますが、贔屓目ではなく、圧倒的なオーラが感じられました。


2日目:LP

クレオパトラはあのラムちゃん風の衣装かと思いきや、よりゴージャスなものに。
(凄い!ゴールド!眩しい!)
(レベル4−−!!)
と、勝手に心の中で叫んでいました。
もし衣装にレベルがあれば美姫さんは間違いなくレベル4。(と皆さんも思いませんか?)
帰国してから録画やネットで見ましたが、私の目にはかなり色が違って見えました。

光り輝く神々しいばかりのゴールド!
ピカピカと物凄い光を放っていてとてもゴージャス。
動くたびに光がキラキラと反射して金の粉をまき散らしているかのよう。
茶は見えないくらい眩しかったです。
リンクに金の花が咲いているような華やかさで、それを着こなす美姫さんの美しいこと。

この日の6分間練習でも一番目立っていたのは、その華やかな衣装のせいや私がファンだからというだけではありません。
人目を惹く女王の風格、存在感が確かにそこにありました。

ジャンプのミスはありましたがこちらも至極丁寧な心のこもった滑りでした。
演技中モロゾフコーチが目線に入るのですが、テレビで見るように本当にオーバーアクションで観戦しているロシア人がコーチを見てはクスクス笑っていました。
ロシアの観客は自国選手にはもちろんのこと、美姫さんはじめ海外の選手にも暖かく熱い拍手・声援を送っていました。
街中では大体皆、無愛想で店員ですら冷たい表情のロシア人が、リンクではプルシェンコ選手やウィアー選手に黄色い歓声を送っていたのは何だか面白かったです。

いつも試合の時期はそわそわと心配して色んなニュースにハラハラしていましたので、実際見に行ったら私の心臓どうなっちゃうんだろう・・・と心配していました。
しかし情報を遮断して実際生で美姫さんをみたら、美姫さんはとても落ち着いていて心配する気が全く起きませんでした。 良い緊張感を持って集中していて、輝くオーラを発散しているのが見えるかのようでした。
そのお陰で、ドキドキはしても不安にはならず 「何の心配もいらない」と確信して見ることが出来ました。
そして少しのミスも気にならないほど、クレオパトラの存在感に支配され魅了されたのでした。


3日目:セレモニー・EX

この日は最初に表彰式でした。
選手はフリーの衣装で登場。
美姫さんはクレオパトラの衣装でしたが髪は下ろしていました。

日本人選手の誰かが優勝して君が代が聞けたらいいな、と漠然と思っていましたが美姫さんで聞けたのは何とも言えないくらい感動しました!
というのも「美姫さんの納得の滑りが無事にできればいい」とだけ願っていたので優勝は嬉しい驚きでした。
ロシアで君が代が流れている・・・表彰台の中央に美姫さんがいる・・・
と、ずっと感動に浸っていたかったのですが
あまりにあっという間で「もっと曲長くして欲しい!」と思ったくらいです。
君が代がこんなに短い曲だと感じたことはありませんでした。
初観戦で優勝を見られるなんてとても嬉しかったです。
ロシアに行って良かった!!

あっという間(ぴったり30分)で表彰式は終わり、エキシビションへ。
オープニングでロココ調の衣装とカツラをつけた群舞が滑って華やかに開幕。
ロシア期待の若手選手も登場し賑やかなエキシビションでした。

いよいよ美姫さんの登場。
(あれれ?髪型がまた違う!ダウンスタイルかと思ったのに!)
楽しませてくれるな〜と思わず拍手。
毎日違う表情を堂々と氷の上でさらけ出すその姿。
自信と余裕を持って表現していることがよく伝わってきました。
本当に素晴らしかったです。
まだベストな演技ではなかったと思いますが、それでも心から丁寧に演技なさったこと、これからどんどん更に良くなるであろうことを確信する3日間でした。
冬の足音が聞こえるモスクワの氷の上に光り輝いていた美しい女神。
その姿はとても頼もしく大きく見えました。


帰りの空港で間近で見た美姫さんは華奢で細くて驚きました。 前日は大きく見えたのに(笑)
しかし、リンク上でなくても華やかな存在感は変わらず、惹きつけられるオーラがありました。
これからも応援します!

美姫さん、ありがとう!!NHK杯も頑張ってください!!



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2009年10月17日

ペテルスブルグ から モスクワ へ

今 世界で最も多くの世界選手権クラスのスケーターを抱えているであろう日本の女子シングル、浅田、村主、鈴木、武田、中野、そして強烈なインパクトで、今シーズンへの並々ならぬ意欲を見せる、我らが安藤の各選手。
役者が揃ったGPシリーズが開幕し、オリンピックシーズンという実感が湧いてきた方も多いかと思います。



安藤選手にとって、グランプリのロシア大会参戦は2度目、4年ぶりとなります。

1度目は 2005年11月にサンクト・ペテルスブルグで行われたロシア杯、25日に SP「戦場のメリークリスマス」、翌26日に FS「マイ・ファニー・バレンタイン」を演じ、どちらもイリーナ・スルツカヤに次ぐ2位、総合も2位 銀メダルという好成績を残しています。(注1)

なかでもそのときの「戦場のメリークリスマス(坂本龍一作曲) 」は、安藤選手の屈指の名演の一つとするフィギュアスケートファンも多く、淡い水色の衣装(翌週のNHK杯では同色の別衣装)が彼女の可憐さを引き立てたことも相まって、安藤選手のロシア大会のイメージというと、このショートプログラムに象徴されるのではないかとも考えられます。

この年の安藤選手の振り付けは デイビッド・ウィルソン、その彼についての同年末の記事(注2)に次のような趣旨の一節が、あります。
・・・
安藤選手は初めてウィルソン氏を訪れた時、「見せたいものがある」と言って、自分から ジョアニー・ロシェットが演じたウィルソン版の「火の鳥」の出だしの部分をリンクで演じてみせ、彼女がそのプログラムにぞっこんであること、そして自分もそんなふうに「自分自身を表現したい」と言ったそうです。
そして新しい選曲について、コーチや連盟が初めは首をかしげる中、安藤選手自身は、彼女独自の世界を築くことができる曲が欲しいからと主張し、特に SP は大いに楽しみながら、少なくとも練習ではその願いを叶えている様子だった、という趣旨をウィルソン氏が語っています。

この記事から、そしてその前シーズンに FS を 終盤になってストーリー性のある「火の鳥」に戻したことなどからも、安藤選手がこのころ、そしてトリノに向けて、どのような演技を残したいと考えていたか、その想いの強さを感じることができます。
すでに17歳にして彼女は技術の先、表現そのものの中に、安藤美姫という刻印を押したいと願い始めていたように思われてなりません



(とき)はめぐって今再び、五輪のシーズンを迎えました。
その4年間を経て飛躍的に成長した安藤選手が、まさにフィギュアスケーターとしての自身の核心である「表現への視座」を新たに強く、そして各段に深く進化させている、・・そのことは、最近の演技や様々なインタビュー等にはっきり現れている、そう皆様も感じられているのではないかと思います。

今年は開催場所がモスクワ、名称もスポンサー名のロステレコムとなりましたが、安藤選手の表現する世界は、いよいよ23日からのロシア大会で、競技という場にその舞台を移すことになります。

・・・
WEB 上での競技結果情報などは、こちらから:
http://www.isuresults.com/results/gprus09/

公式練習等の時間表(カラーチャート)が発表されましたら、末記の予定表を更新いたします。


--- ロステレコム杯 2009 に出場の女子シングル選手のリスト ---

〜 ISUランキング順(シーズン開始時点)に並べ、それぞれのパーソナルベストを記載してあります〜

Mao ASADA          JPN   WS  3  3699    PB 201.87 (WTT 09)
Miki ANDO          JPN   WS  6  2736    PB 195.09 (WC 07)
Alena LEONOVA      RUS   WS  9  2233    PB 168.91 (WC 09)
Julia SEBESTYEN    HUN   WS 11  2097    PB 165.22 (SC 03)
Ashley WAGNER      USA   WS 14  1854    PB 161.10 (NHK 08)
Alissa CZISNY       USA   WS 17  1699    PB 168.32 (SC 05)
Jenna McCORKELL   GBR   WS 23  1547   PB 145.57  (EC 08)
Annette DYTRT      GER   WS 37  1040    PB 144.31 (WC 08)
Katarina GERBOLDT  RUS   WS 46   854    PB 137.05 (EC 09)
Anastasia GIMAZETDINOVA  UZB   WS 54  708   PB 150.07 (4CC 08)
Oksana GOZEVA      RUS   WS 56   653    PB 142.24 (JGL 08)
Amelie LACOSTE     CAN   WS 98   325    PB 146.18 (4CC 09)

WS=World Standings
PB=Personal Best score
WC=World Championships
EC=European Championships
4CC=Four Continents Championships
WTT=World Team Trophy
SC=Skate Canada
TEB=Trophee Eric Bompard
JGL=Junior Grand Prix Golden Lynx


--- 女子シングル 主な予定表 ---

公式練習開始
日本時間 22日(木) 15:30〜

開会式
日本時間 23日(金) 01:00〜

SP競技
日本時間 24日(土) 00:00〜 <=23日深夜24:00〜>

SP 地上波放送  テレビ朝日系列
24日(土) 19:00〜20:51
 (*)


FS競技
日本時間 25日(日) 01:40〜

FS 地上波放送  同
25日(日) 19:00〜20:54
 (*)


表彰式
日本時間 25日(日) 22:00〜

エキシビション
日本時間 25日(日) 22:30〜

閉会式/バンケット
日本時間 26日(月) 02:00〜

EX 地上波放送  同
26日(月) 19:00〜19:54


(*) 地上波放送が終了するまで、掲示板にて競技結果の詳細が判る書き込みがあった場合、公開を待機させて頂きます点、悪しからずご了承ください。



(注1)2005年 ロシア杯  上位6名
  Irina SLUTSKAYA  RUS   198,06  1 1 1
  Miki ANDO        JPN   172,30  2 2 2
  Yoshie ONDA      JPN   142,40  3 3 3
  Susanna P0YKIO   FIN   131,30  5 4 4
  Emily HUGHES     USA   125,76  4 7 5
  Julia SEBESTYEN  HUN   124,38  7 5 6


(注2)http://www.aussieskates.com/wilson/web/news%20IFS.htm
  David Wilson - Choreographer Extraordinaire
  SUSAN D. RUSSELL, International Figure Skating Magazine
  December, 2005

 
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2009年09月28日

STARS STRIPES and SKATES レポート(全訳付)

IceNetwork などに寄稿されているコラムニストの方から、26日のSSSについて、安藤選手に焦点を当てたレポートを頂きましたので、原文とその和訳を ご紹介します。
 
文中、演技の様子のほか、本番リハーサル直前での安藤選手との興味深い会話もレポートされていますし、モロゾフ氏とのやりとりも書いてあります。
 
また末尾に、安藤選手とのフル・インタヴューや、ショーの後のパーティーなどでの安藤選手や織田選手、ウィア選手、Chock/Zuerlein組らの写真が IceNetwork に掲載される旨、告知があります。 (*追記:フル・インタビューは29日未明に掲載されました。)
 
・・・・・
本文とは別に、送り文に 「Miki は綺麗だったし、とても良い演技だった」 とありました。



Miki Ando debuted her new free skate at Stars Stripes and Skates on Saturday, looking fit, happy, and rested at the beginning of this Olympic season.
 
The rink, in Danbury, Connecticut, was made smaller to allow for on-ice seating, and the lighting was a bit dark, but Miki landed two triple Lutzes; a triple Salchow; a triple loop; and two double Axels.  She fell on a triple toe loop.
 
Miki’s spins looked sharp, and her footwork sequences were especially impressive, because she used her entire being, including her arms and her upper body, to interpret the music.  I thought the choreography and program presented a whole new look.
 
I talked to Miki before the dress rehearsal, and although she was performing the free skate in a matter of hours, she still wanted to keep the name of the music secret.  I explained that these days, the performance was sure to be posted up on Youtube almost immediately. Nobunari Oda, who was sitting beside her, laughed and agreed with me.  Of course, we were right; the program was posted that evening and fans are already enjoying it.  I don’t think Miki will be too happy the program is already being viewed, but that is the reality of the internet world we live in.  Hopefully her fans will post many positive comments.
 
I speak no Japanese, and Miki’s English (as well as Nobu’s) is really improving.  She said she was excited about the program, because it was something new and different for her; she thought people would find it more “exotic.”  She has been training very well this summer and luckily has had no injuries.  Her first goal is to do well at her Grand Prix events and Japanese nationals, and only then will she start thinking about the Olympics.  She’s trying not to worry about what her competition is doing and is focusing only on herself.
 
There is one interesting point: Miki and Nobu's coach, Nikolai Morozov, would like to move his students from their rink in Hackensack (which is smaller, NHL size) to a full-size Olympic rink for the weeks prior to the 2010 Games in Vancouver.  Although there was a press release saying they would train in Simsbury, Connecticut, this has not been decided as yet.
 
I did think Miki’s gold dress, although lovely, was a bit too bare and sparkly for a competitive costume, so I asked Nikolai Morozov about it after the show.  He replied that she had many costumes to choose from, and that this dress was “probably better as a show” costume than a competitive one.
 
Some photos of Miki, Nobu and other skaters, including Johnny Weir and Madison Chock and Greg Zuerlein, attending the party and meeting fans after the show will be posted on icenetwork.  In addition, a full interview with Miki will be up on icenetwork soon.



Miki Ando は土曜日の Stars Stripes and Skates で彼女の新しいフリープログラムをデビューさせました。 このオリンピックシーズンの初頭にあって 体も絞れ、楽しそうで、かつ落ち着いて見えました。

コネティカット州ダンベリーのこのリンク、氷上席を作るため狭くなっており、また照明もやや暗かったのですが、Miki はトリプルルッツを2回、トリプルサルコウを1回、トリプルループを1回、そしてダブルアクセルを2回、跳びました。 トリプルトーループは転倒となりました。

Miki のスピンはキレがよく、またステップ・シークエンスは特に印象深いもので、それは彼女が腕や上半身を含む彼女の存在全体で音楽を解釈・表現していたからです。 このプログラムとその振り付けは全く新しい様相を呈してると私は思いました。

私は衣装リハーサルの前に Miki と話をしましたが、もう数時間でフリープログラムを演じることになるにもかかわらず、彼女は曲名を伏せておきたがっていました。 私は、最近は YouTube に ほぼ即座にでも演技が投稿されるに違いない、と説明しました。 彼女の横に座っていた Nobunari Oda も笑って私に賛同してくれました。 もちろん私たちが正しく、その日のうちにこのプログラムは投稿され、ファンはそれをエンジョイすることになりました。プログラムがもう閲覧されていることを Miki がとても喜ぶとは思いませんが、これが我々が生きているインターネット社会の現実です。 私が期待するに、彼女のファンが(プログラムについて)たくさんの好評のコメントを投稿することになるでしょう。

私は日本語を話せませんが、Miki は (そして Nobu も)英語が本当に上達しています。 彼女は、このプログラムが自分にとって新鮮で(今までと)違ったものなのでワクワクしていると言い、より「エグゾチック」に皆が感じると思う、とのことでした。 彼女はこの夏、たいへん良い練習を積んできていて、幸いここまで怪我をしていません。 彼女の最初の目標はグランプリシリーズと全日本で良い演技をすることで、それが済んで初めてオリンピックについて考え始めるとのことでした。 彼女のライバルたちが何をしているかは心配せず、自分に集中するようにしているそうです。

興味深いこと1点: Miki と Nobu のコーチである Nikolai Morozov は、2010年のバンクーバー五輪の前の数週間、ハッケンサックのリンク (アイスホッケーサイズで小さい)から五輪規格のフルサイズリンクへと、生徒たちを移せると良いと考えています。 コネティカット州シムズベリーで彼らが練習することになるというプレス・リリースがありましたが、これはまだ決定ではありません。

私は実は Miki の金色の衣装が、とても綺麗だけれど、競技用コスチュームとしてはやや露出が多く、また輝き過ぎると思ったので、ショーの後で そのことを Nikolai Morozov に訊ねて見ました。 彼の答は、彼女がたくさんの衣装を持っていて その中から選べること、そしてあの衣装が競技用のものより「ショーにはおそらくベター」だった、というものでした。

Miki、Nobu、そして Johnny Weir や Madison Chock/Greg Zuerlein 組 をはじめとしたスケーターたちがショーの後のパーティーに出席し、またファンと会っている時の写真が IceNetwork に載ります。 加えて、Miki とのフル・インタビューも 間もなく IceNetwork に掲載されます。(*)

<*
http://web.icenetwork.com/news/article.jsp?ymd=20090928&content_id=7205346&vkey=ice_news

 
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2009年08月12日

Miki Amadeus 〜レクイエムに寄せて〜

Requiem aeternam dona eis, Domine,
et lux perpetua luceat eis.
主よ、彼らに永遠の安息を与え、
そして 尽きせぬ光で彼らを照らし賜え。

・・・
「レクイエム」は鎮魂歌とも訳され、またそのように広義にも使われますが、ラテン語そのものの意味は「安息」、そして本来は、死者の安息を神に祈る カトリック系のミサ、あるいはそこで用いられるミサ曲群を意味します。

モーツァルトのレクイエムも、このミサの祭儀上の形式にのっとった、死者を弔う楽曲です。
幾多の謎に包まれた彼の遺作で、匿名の依頼に応じたものでありながら、モーツァルトが自身の死を予感しつつ自らのために書いたとも言われ、未完のまま彼は没しています。
弟子によってかなりの部分を補筆されながらも、モーツァルトの魂が全編に宿った傑作として、コンサートだけでなく実際に死者を弔う礼拝においても演奏されますが、フィギュアスケートのプログラムとして原曲そのままに演じられることは、知る限りこれまで無かったと思います。



安藤選手による、その「モーツァルトのレクイエム」の演技が私たちの間で深い感動の波となって広がりつつあります。

安藤選手はこのプログラムで自ら大きな「祈り」の化身となって、音楽と舞と魂の烈しい融合を私たちに見せます。
音楽に滑りを合わせるという次元を遥かに超えていて、演技に立ち会う者に、それがフィギュアスケートという形式を採っていることをさえ忘れさせるものがあります。

このプログラムの舞のすべての瞬間に彼女が込める想いの深さ、それは彼女のファンであれば否応なく我がごとのように胸に迫ります。
しかし、そこには個人史の投影にとどまらず、人間という存在の普遍的な苦悩が大きな主題として現れているようにも感じられてなりません。

・・・
安息を祈るレクイエムですが、安藤選手の演技も、そしてそもそもモーツァルトの音楽自体も、静かに祈る部分だけでなく、およそ安息とは逆の、苦悩の激しさに彩られた部分が印象に残ります。



Dies irae (怒りの日)

Dies irae, dies illa
solvet saclum in favilla:
teste David cum Sibylla.
Quantus tremor est futurus,
quando judex est venturus,
cuncta stricte discussurus !

怒りの日、その日は
ダビデとシビラの預言どおり
世界が灰塵になる日。
審判者が現われて
全てが厳しく裁かれる、
それはどんなに恐ろしいことか!


怒りの日から始まり 涙の日(ラクリモサ)で終わる、典礼の中間に組まれた連詩「Sequentia(組曲)」の部分は、このように、神の裁きを受ける「最後の審判」をテーマにしています。
キリスト教は「神との契約」という形を取りますから、天国での永遠の安息を授かるためには、契約が守られているかを神の判断に委ねなければならない。
その審判は死そのもの以上に恐怖とおののきをもって捉えられます。

その苦悩は組曲を支配し、怖れのはるか先に安息への希望が託される。
ラクリモサ(涙の日)の末尾にようやく requiem の語が置かれます。

Lacrimosa dies illa,
qua resurget ex favilla
judicandus homo reus.
Huic ergo parce Deus,
pie Jesu Domine,
dona eis requiem.

涙の日、その日は
死者が己の罪を抱えつつ、裁きを受けるために
灰の中からよみがえる日です。
神よ、この者をどうかお許しください。
慈悲深き 主イエスよ、
彼らに安息を与え賜え。



・・・
宗教に帰依しなければ こうした畏怖や祈りの深さは理解できないでしょうか。
いや、神を持たない民にとっても 普遍的な想いとして、大切な人への、そして同じ宿命を持つ全ての人々への、真摯な祈りはあるはずです。

それは意識の底から出でて、また、恐らくは体全体で感じるものなのかもしれません。

であればこそ、安藤選手の氷上のレクイエムが、音楽に込められた苦悩と救いという根源的な主題を、キリスト教の思考の枠から解き放ち、かくも私たちの本能に直接届け得るのだと思います。

燃えるような舞を通じて、信教の有無や宗派の違いを超えた 普遍の願いと根源的な感動へと導かれる、魔法のようなひととき。

安藤選手が滑りの中に昇華する祈り、
その4分を超える凝縮された時間の中で、モーツァルトと同じく、彼女も一人の稀有な、神の愛でたもう Amadeus であることは間違いありません。



読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
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2009年07月22日

Vogueスケートレッスン 体験レポート

ヴォーグ誌主催のチャリティ企画のレッスンを受けられた miya さんから、 当日のレポートを頂いたので、原文に基づき ご紹介します。



はじめまして。 先日幸運にもヴォーグ誌主催の「安藤美姫のスペシャルスケートレッスン」を受ける機会を得た者です。 参加直後はあまりの出来事に心の整理が追いつかず、うまく言葉をまとめることができなかったのですが、あれから時間が経ち、すこし落ち着いてきました。 素晴らしい経験だったので、私と同じく、安藤選手を応援する方に、少しでもそのときの様子を知っていただけたらと思い、このレポートをまとめてみました。

レッスンの様子はTVで放映され、私たち家族の顔も名前も公開されてしまった上でこのような文章をネットに載せることに抵抗感はあるのですが、このサイトは非常によく管理され、ファンの方々の投稿も素晴らしいものばかりで、そのことが多少の安心感につながりました。管理されている方のご苦労は大変なものだと思います。私たちファンのためにこのような場所を提供してくださり、いつも感謝の気持ちで拝見しております。本当にありがとうございます。



前置きが長くなってしまいました。 まず当日の様子を書きます。 レッスンの時間は45分ということになっていましたが、安藤選手といっしょにいられた時間はその数倍でした。 最初に美姫先生(と私たちは呼ばせていただきました。)が中京大学のオーロラリンクで私たちを出迎えてくれました。 それからヴォーグの方やトヨタ自動車の方やTV局の方と挨拶をし、美姫先生と軽く打ち合わせをしました。 美姫先生は私たちのスケートのレベルや、レッスンに対する希望をテキパキと聞いてくれました。 本当に、会ってお話ができるということだけでものすごいことなので、私の頭の中はずっとパニック状態です。 平静を装うのにずいぶん苦労しました。 (っていうか全然装えていなかったです…)

ファンレターやプレゼントを美姫先生に直接渡し(これだけでもすごいことですね…)、それからちょっとした世間話をしてから、「ウォーミングアップ」ということで”Miki & Mao リンク”に連れていってもらいました。

当日はTV取材が4社も入っていたので、カメラマンや音声さん、その他の方の数を含めると20人ぐらいの方がずっと私たちと一緒に行動していました。 そんな中、たった3人で大きなリンクを独占してウォーミングアップをしたんですが・・・全然「自然」に振る舞うことができず、とても緊張しました。 美姫先生は私たちのスケートのレベルを確認したいということで、ずっとリンクサイドで見ていてくれました。 時々声もかけてくれて感動の時間を過ごしました。 ちなみに私たちのレベルは、「氷の上で何とか転ばずに滑ることができる」という程度です。



そのあとオーロラリンクに移っていよいよレッスンが始まりました。 ウチの子の希望は「バックで滑りたい!」ということだったんですが、美姫先生にバックのコツとアドバイスを受けると、ものの5分でできるようになってしまいました。 そのあと、基本のクロスについて教わりました。 いままでちゃんとしたクロスなんてできなかったのですが、美姫先生の「実は反対の足で蹴っているんですね。」の一言ですぐにクロスらしいことができるようになりました。 スケートのことに関する美姫先生の言葉は終始自信に満ちていて、すべてが的確でした。 さすがに世界最高の技術を持っている選手です。 あたりまえのことかも知れませんが、すごく感心しました。

そのあと、「スピン」と「ジャンプ」について習いました。 「スピン」はよろけながらも何とか3回くらい回れましたが、「ジャンプ」は…さすがに無理ですね(笑)。 でも「ジャンプ」を習ったときは本当に感動でした。 何といっても美姫先生が氷上に川とサカナの絵を描いてくれて、「私がまだ小さかった頃オサカナを踏まないようにジャンプするって習ったのがすごく楽しかった。」と言ってくれたのが・・・ ファンの方なら誰もが知っているエピソードだと思うんですが、これを実際に体験できるとは思ってもみませんでした。

そのあと、事前に美姫先生が私たち用のプログラムをいくつか考えてくださったようで、そのための音源もいくつか用意されていたんですが・・・デキの悪い私たちにはちょっと無理でした。 でも、そのうちの一つを使って美姫先生がウチの子の手をとって滑ってくれました。 ウチの子は「レッスンを受ける」という意味があまりわかっておらず、終始「遊ぶ気満々!」という感じで美姫先生に接していたのでずいぶんと失礼な言動もあって親としてはハラハラドキドキのレッスン時間だったのですが、美姫先生は本当に優しく子どもに接してくれました。 一緒に滑ったときは子どももとても楽しそうで、美姫先生の心の大きさを感じました。

もう終わりかな…というころに、ヴォーグの方から「せっかくですから先生の模範演技を見せていただきましょう!」と声がかかりました。 もちろん予定にはありません。 美姫先生もウォーミングアップも何もしていないんですが・・・「ジャンプは無理!」と言いながらも快く "I believe"を目の前で滑ってくれました。 美姫先生の滑りは何度も観てきたんですが、同じ氷上で観るのはもちろん初めてです。 すごい迫力でした。 このときばかりはデキの悪い生徒である我が子も目を丸くして見ていました。 とてもビックリしたようで、拍手をしようと手袋を外し、そのあとボーッとして拍手をすることを忘れ、また手袋をつけなおしていました(笑)。

そこで美姫先生へのインタビューが始まり、いったんレッスンは修了しました。 リンクを借りている時間がまだ残っているということで、時間が来るまで自由に滑っていてくださいと言われました。



せっかくの機会だったので遊びながら滑っていると、美姫先生がまた側に来てくれて、信じられないことなんですが、ずっといっしょに遊んでくれました(!)。 ウチの子が本当は何をして遊びたかったのか聞いてくれて、まったくその通りに、とても幼稚な遊びなんですが・・・それをすごく楽しそうに、しかも真剣につきあってくれました。 そこまで、「こんなんでTV番組として編集できるのか?」といらぬ世話を焼いてしまうほど不自然な動きだった私たちだったんですが、ここの部分は美姫先生の申し出でカメラを一切止めてもらって、だからすごく楽しく遊ぶことができました。 (本当はここの部分を放映してもらった方が美姫先生の本当の優しさだとかきめ細かい心遣いだとか・・・そういうことがファンの方に伝わったと思います。 そういう意味では残念ですが、それが美姫先生の素晴らしさだとあらためて感じました。 若いのにすごくいろいろなことがわかっている方だと実感しました。 ほんとうに苦労してきたんだなあ・・・でもそれを自分の成長の糧にできる人なんだなあ・・・と勝手に思っています。)

ウチの子はスケート場にあるコーンを使って遊びたかったみたいです(笑)。 で、ずっと、「並べたコーンをくぐり抜けていって終点においてあるコーンを手ではたいてたおす!」みたいな遊びをしていました。 この時間の方がレッスンの時間より長かったです。 美姫先生、こんなくだらない遊びにつきあってくださってほんとうにありがとうございました。

そのあとTV局の方から取材を受け、美姫先生に子どもからプレゼントを渡し、着替えてから美姫先生に玄関まで送っていただいてレッスンは修了となりました。 この間、鈴木明子選手や水津選手が練習するのを待っていてくださっていて、ほんとうに申し訳なく思いました。



今回安藤選手にお会いすることができて感じたことが二つあります。 一つは安藤選手自身の「人間としての大きさ」です。 試合を観るたびに感じていたんですが、安藤選手は常に自分の身の周りにいる人に対しての感謝の気持ちや気配りを欠かさない人です。 安藤選手は公式練習が終わったあと、毎回ジャッジやスタッフの方全員に挨拶をして回っていますよね。 ああいったことができる選手って、他には知りません。 感謝の気持ちは実際に形にしないと相手に伝わりません。 今回のチャリティーも安藤選手の気持ちの表れです。 実際に行動することには勇気がいります。 安藤選手のような立場になると、行動に移したとたんにやっかみや反発を受けることがあるかも知れません。 でも、そういったことをすべて受け入れて行動に移せる安藤選手に人間としての器の大きさを感じました。 それから、とても頭の回転が速く、周囲の状況をよく考えて気配りのできる方だとあらためて感じました。 美しく、賢い女性だと実感しました。

それから、現在の安藤選手の周りには、とても素晴らしい方が集まっているということです。 安藤選手のことをよく理解し、安藤選手のために動くことができる人が集まっています。 スタッフに限らず、TV局の方もみな安藤選手の本当の魅力をよくわかっているように感じました。 徳は人を集めるということかもしれません。



このサイトの投稿を読むようになってから、「世の中には自分と同じような見方をしていた人がたくさんいたんだ!」とわかり、すごく驚きました。 トリノ前の快進撃、トリノ時のバッシング、胸のすくようなスケートアメリカの滑り、世界女王となった瞬間、全日本のカルメン、世界選手権のカルメン…、ボレロ、銅メダル、同じような気持ちで観ていた人がたくさんいたんですね。 安藤選手は、本当にファンとして応援のしがいがある選手っていうか、ファン冥利につきる選手だと思います。 つい最近まで、「バンクーバーでカルメンが観たい!」って思っていたのに、今はもっと全然別次元の凄いプログラムを滑ってくれるのではないかと期待しています。 ケガだけが唯一の心配なのですが、今シーズン、一回でも多く、安藤選手の笑顔を見ることができたらファンとしてこれ以上の幸せはありません。



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2009年07月19日

パンタロンの MIKI

五輪シーズン到来の嚆矢となった Dreams on Ice と Ice Jewelry ・・・この間、安藤選手は2つの新しいエキシビションプログラムを披露、そのいずれもが出色の出来栄えで、大きな話題となっています。
図らずも、この時期のショーが各選手にとって、エンターテイメントを超えた意味を担っている、そのことを象徴しているようにも思われます。



この Dreams on Ice、スタートは2004年に遡ります。
その初回はヤグディンやジュベールらをゲストに、女子は 世界女王となった荒川静香、GPF覇者の村主章枝、四大陸チャンプ太田由希奈、そして世界ジュニアと全日本のチャンピオン安藤美姫をはじめ、肩書きだけ見ても錚々たるメンバーで、その競い合うような覇気が、2年先の五輪を意識したショーのタイトル "Road to Torino" にも溢れているのが感じられます。

安藤選手はこの時、第1部で旧シーズンのEX 「カルメン」を、第2部では新しいEXの「Micky」を、どちらも溢れる若さで溌剌と披露したことが伝えられています。
この2つのプログラムの写真類はいくつか残されていて、目にされた方もあるかと思われますが、いよいよシニアに上がるという抱負が安藤選手の表情にも感じられ、彼女の軌跡の中での貴重な記録となっています

・・・
さて、DOI 2004 の記録写真には、実は さらに、一部シフォンをあしらった黒い上半身に、下は黒のロングパンツというコスチュームの安藤選手も、可愛らしい赤いバラ様の髪飾りと満面の笑みとともに存在します。

氷上でパンタロンの安藤選手を見られたのは、実は後にも先にもこの時だけのようなのですが(*)、この衣装の演技についての記事などは見当たりません。



・・・それがこの第1回の DOI のオープニングアクトの衣装だったことは、それゆえ、ごく最近になって知るに至りました。
安藤選手過去随一の「レア コスチューム」と言えるかもしれません。

思うに、こうしたピンスポットで安藤選手が着用する「レア コスチューム」、恐らくは安藤選手が無意識にでしょうけれど、ファンの意表を突くサービス精神を発揮してくれている・・、そんな気がするのです。

最近の例では先般の Medalists on Ice や WTT のフィナーレで彼女が見せてくれた、好評の淡いピンクの衣装も、そうした意味で、記憶の中のコレクターズアイテムとなるように、安藤選手が私達ファンにプレゼントして下さったのだと思えて来ます。

昨年の The ICE エンディングアクトでも、彼女は久々に「Accentuate the Positive」の衣装を再着用して、私達ファンに束の間ですが、過去と現在の邂逅を堪能させてくれました。

そしてこれらはいずれも、安藤選手がスケートを楽しんでいることの表れでもあると思います。

すでに 「Bring In 'Da Noise, Bring In 'Da Funk」 「Requiem by Mozart」 という、大きすぎるほどの嬉しいプレゼントを、圧倒的な感動とともに 2つも届けて下さった安藤選手ですが、もうすぐ開催の The ICE、あるいは その先のいずれかの機会に、今シーズンもまた、きっとどこかで、レアでキュートな驚きを彼女は届けてくれるかも知れませんね。

安藤選手が、五輪を控えた今シーズンこそ、全ての面で、競技生活を十二分に楽しんで下さるよう、当サイトとしても願ってやみません。


<* トリノ五輪の SP の衣装も、脚を被ってはいてもパンタロンではないので、このように記しました。>



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2009年06月25日

DOI 2009 読者レポート

掲示板に来られているファンの方から、Dreams on Ice 2009 のレポートを頂いたので、原文に基づき ご紹介します。



いつもこのサイトを楽しみに読ませて頂いています。 Dreams On Ice 2009 を観てきました。 私は20日の夜公演と、21日の昼公演を観ました。 思いもよらず、2つのプログラムを観ることができてとてもうれしく思い返しています。
 


20日、オープニングで美姫ちゃんを見つけたときは、久々の元気そうな姿にドキドキしました。 衣装は、リンクで踊るとあみあみのトップスは、スケーティングすると黒い薄目のシースルーっぽくに見えて、ピンク色のトップブラがポイントになって、黒いミニスカートとのコーディネートはすごくキュートでした。 黒とピンクの組み合わせって可愛いでしょ? 夏らしいし。
それに、なによりのアクセサリーは美姫ちゃんの腹筋と背筋。 腹筋は割れてるし、背筋は太く引き締まっているし、とにかくかっこよかったです。 今流行の、女性がジョグとかワークアウトで目指している体型そのもので、一朝一夕につかないその筋肉に私はうっとりしてしまいました。 それに、太陽のようなスマイルがますますその筋肉と相まって「健康美」そのものでした。
おしゃれでかっこよかった、マドンナみたいな印象でした。

さて、20日のプログラム、3つの曲を組み合わせ。 美姫ちゃん、すごく嬉しそうに滑っていてキレもあったし、美姫ちゃんがスケートを楽しんでいるようだったので、来シーズンも楽しみだなということと、これから過酷なオリンピックシーズンをこの美姫ちゃんが楽しくスケートできる、このプログラムで乗り切ってほしいな、と思いました。 お気に入りのプロがあると、試合ごとの気持ちの切り替えがうまくいくような気がしました。


 
21日のプログラムは、モーツアルトのレクイエムと別の曲との2部構成のプログラムでした。 私、モーツアルトのレクイエムは好きで、よく聴きます。 なんか、レクイエムとか言うと、ちょっといいイメージ無いかもしれないんですけど、私は魂が浄化される感じがします。 衣装はアイビリーブの衣装のスタイルで、紫色からグレーっぽいグラデーションになっていて、胸に十字架のモチーフが入っていました。 このプロの印象は、「あ〜、安藤美姫のスケート人生そのもののドラマを見てるようだ」でした。 最初は、苦悩、狂乱のシーンから始まって、トリノオリンピックの後とか世界女王としてのシーズンの苦しさを彷彿させられました。 力尽きるように氷に倒れる美姫ちゃん。 これまでも、引退したい、すべきではないか、と自問自答しながら、気持ちが燃え尽きてしまった頃を思い出しました。

静かな間が流れて、会場のスポットライトもすーっと暗くなって・・・静寂。
その静寂も心地よかった。 苦しんだ魂が浄化されている時間って感じがして。

音楽は今度は別のもの。 シーンが変わります。 希望を見いだすシーンかな?
一筋のスポットライトが闇の中から立ち上がった美姫ちゃんにそそいで、その光から美姫ちゃんは何かを見いだしたような、そんな表情でゆっくりと滑りはじめます。 手を大きく仰いで、ふっと両手で大切そうに小さな球体を抱えるしぐさが入ります。
私には、これはスケートを滑ることの楽しさを取り戻した美姫ちゃんに思えたのです。 その球体をいとおしそうにたいせつに抱えて、ぽーんと放り投げた、その瞬間、美姫ちゃんのパッションがものすごい迫力の振り付けに変化しました。 振り付けの印象は、今シーズンのオルガンを思わせるものです。 客席に有無をいわせぬ強い力で美姫ちゃんは復活したのでした。 これは、今シーズンのワールドを思わせる部分でした。 安藤美姫の生命力、諦めない心、スケートを愛する気持ち、全部がカオスになってどーんと私のハートにぶつかってくる、そんな演技でした。

気がつくと、曲が終わっていて場内がものすごい勢いでスタオベの嵐でした。 私は、涙が止まらなくてスタオベすることもできずにぼーっと席に座り込んでしまったままでした。 美姫ちゃん、ごめんなさい。 心の中ではスタオベ以上の感動をしていました。 素晴らしい演技をありがとうございます。



一緒に行ったお友達は「あれは”復活”(がテーマ)だね」とスタオベの後に言っていたけど、私には「これは”再生”がテーマだと思う」とは言えませんでした。 人によっていろんな見方、解釈ができるプログラムだったから。 その正解は美姫さんにしかわからない。 でも、観た人がそれぞれの解釈をして、いっぱい感動できるプログラムだと思います。

美姫ちゃんの表現力は非凡だけれど、実は、美姫ちゃんが普通の人の感覚も持ち合わせているから表現できるんじゃないかと思うんです。
普通の感覚がわかるから、わかりやすい表現ができるんだと思います。
あのプロは解釈や感想も十人十色なんじゃないかな〜? 私の感想はともかく、できたら、いろんな美姫ちゃんファンの感想を機会があればお聞きしたいですね。

ショーに、行くことができて良かったです。
これからもずっと美姫ちゃんファンでいたいです!



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2009年06月19日

想いの共感、夢の共有

「あの日 あの時 ・・ 〜 アンケート: 安藤選手との出会い 〜」 に皆様からたくさんのコメントをいただき、心より感謝申し上げます。
 
尽きることのない想い、蘇る感動、・・そのみずみずしさは、年月を超えて こうして私たちの大きな共有財産になりつつあることが実感されます。
 

 
皆様の安藤選手との出会い、やはり、きっかけとして一番多かったのは、05-06のトリノシーズンのようです。
世界でただ一人の4回転ジャンパーとして、またオリンピックの出場候補としても注目を一身に集めた時期でした。
まだあどけなさの残る 愛らしく美しい容姿も、注目の大きな要因だったでしょう。
 
そして、トリノオリンピックでの失意を克服しての、06-07シーズンの鮮烈な復活劇。
特にGPS スケートアメリカでのシェヘラザードを挙げられる方が多く、この時のスケーティングは、今思えば、07世界選手権での金メダルを予感させるものでした。
 
怪我に苦しみ、またしても波瀾万丈となった07-08シーズンのドラマの数々も、多くのファンの安藤選手との出会いを生み出したことが判ります。
 
安藤選手との出会いは こうして多様ですが、文面に共通して感じられるのは、その絆が安藤選手の苦難の時こそ一層深くなり、そして彼女の演技が光り輝くたびに、新たないのちを得るがごとく強くなる、ということではないでしょうか。
 
何度も悔し涙を流しては、それをみんなの歓喜の涙に変えてきた安藤選手。
同時に、無邪気な今どきの普通の女の子として、人としての弱さ、強さ、可愛らしさを正直に、そのまま見せてくれる安藤選手。
彼女に 私たちはハラハラしつつも、それゆえなお惹きつけられる、そんな私たちの共通点も、頂いたコメントから読み取ることができそうです。
 

 
昨シーズンの世界選手権の表彰台で見せてくれた誇らしく晴れやかな表情は、そんな彼女が 一回りも二回りも成長したことの証しに見えました。
・・・
そして迎える新シーズン、ファンにとって、どんな安藤選手に出会えるのか、胸が高鳴るのを抑えきれません。



ご寄稿いただいた皆様に重ねてお礼申し上げます。


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2009年05月28日

あの日 あの時 ・・ 〜 アンケート: 安藤選手との出会い〜

Miki Ando & Fans はもうすぐ開設1周年になります。
この節目に、安藤選手のファンどうしが、お互いのことをさらに知り合うきっかけになれば、という願いのもと、
今回 ちょっと特別な企画を考えました。



人には「とき」の積み重ねがあり、それぞれの想いにも 歴史があります。
それは「今」を支え、明日への希望を呼び寄せるものとも思います。
 

 
あなたが 安藤選手に初めて心を奪われたのは、いつでしょう?
 
それは 彼女のまぶしいばかりの輝きのときでしたか?
それとも 身代わりになってあげたい 苦悩の一幕でしたでしょうか?
 
その時の試合、その時の映像。
その時のプログラム、その時の衣装。
 
・・・
あなたの思い出のなかに、それはどんな位置を占めているでしょう?
 

 
文章は 長くても 短くても、あるいは1行でもかまいません。
あなたの心の宝石箱にしまってある、その出会いのときを、ぜひ あなたの言葉でお聞かせ下さい。
 
これは特別のエントリーとして ブログのコメント欄を開けておきますので、
ファンみんなで綴って行ければ、と思います。 メールでコメントを頂くのでも結構です。
 
〆切は先着50名(お一人1コメント)とします。
本文上にて、最後に概観を試みる予定です。
 
いつでもアクセスしやすいよう、掲示板からのリンクも用意いたしますので、
奮って 皆様の思い出を お寄せください。
 

 
あなたが 安藤選手に初めて心を奪われたときのこと。
安藤選手があなたを虜にしたときのこと。
 
お待ち申し上げます。

 
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2009年04月20日

ISU国別対抗戦 読者レポート

BLACKCATさんから 国別対抗戦のレポートを頂いたので、原文に基づき ご紹介します。



国別対抗戦の16日、18日に観戦してきました。
他の皆さんのように、綺麗な文章はかけないと思いますが、精一杯レポします。
とにかく、美姫さんの演技はドキドキしてしまって、まともに見られていない気がするので、ろくなレポにならないことをご了承ください。(汗)

<16日 SP>
私の席は1階のスタンドで一番後ろでした。
なので、ちょっと遠かったということもあり、きちんと見れていないこともあると思います。

開会式では、日本選手たちが途中で帰ろうとしてしまい、観客にウケていました。

そして6分間練習ですが、まず思ったのが、美姫さんの存在感がとても大きいということでした。
とにかく、目を引きました。そしてやはりテレビで見ている通りジャンプがダイナミックで迫力があります。
練習の内容ですが、ルッツをたくさん飛んでいました。
おそらく3-3の練習をしていたのだと思うのですが、ルッツ単発で終わってしまうことが多く、3-3がきちんと入ったのは1回のみで、後半2回のルッツは着氷がみだれていたので とても心配でした。

演技前も美姫さんへの歓声がたくさんあがっていました。
私もそれに混じって、がんばれーと声をかけました

そして、実際の演技。
滑り出しからスケートも滑っていて調子は良さそうでした。
3-3が華麗にきまりました。上から見てる限りでは着氷の流れは綺麗でした。
次の3F、これはとても高くてグリングリンと音が聞こえそうなくらい迫力のある素晴らしいジャンプでした。
3Fが苦手なんて嘘のようです。
そして2A、完璧です!
そのあとのステップでは緩急があり、吸い込まれるステップ。
特に最後の方の手をあげて天を仰ぐところはとても素敵でした。
演技終了後は、たくさんの人がスタオベしていて、もちろん私もスタオベしました。
その後、お花を投げるためにダッシュしたので、あまり美姫さんを見ていることはできませんでした。

ちなみにそのお花がライナーでスタッフにぶつかりました。(笑)
スタッフの人、ごめんなさい。

<18日 FS>
この日の私の席は2階スタンドのやっぱり後ろの席でしたので、前日より遠かったです。

まず6分間練習ですが、最初は注目されているサルコウはほとんど飛ばずに他のジャンプを跳んでいました。
ちょっと気になったのが、この段階で美姫さんは肩を気にしているような気がしました。
あとでインタビューを見ると、6分間練習時の3Tの転倒で痛めたとありましたが、その前から違和感があったのではないかなぁと思いました。
そして3Tでの転倒、大きく転倒していたのでとても心配になりました。
その後、肩をおさえて?コーチのもとへ行って何か話をしているようでした。
けれども、そのあと他のジャンプをきちんと決めていました。
なによりも、まず目を引いたのが2A3T!
これは、回転も素晴らしく、着氷も綺麗に流れていて、美姫さんはやっぱり、ジャンパーなんだなぁと再認識しました。
サルコウは、本当に最後の最後で跳び始めました。
1回目は3回転、2回目は抜けて2回転に(これは4回転をやろうとした結果かもしれないなと思いました)。
そして、練習の終了がコールされた時に美姫さんは最後の助走にはいっていました。
終に、4回転サルコウを見事に着氷!
会場でも、おぉぉというどよめきと拍手が起こりました。
ただ、練習が終了した後、やはり肩を押さえていて、痛む様子を見せていました。

この6分間練習のときもやはり声援があがっていました。
そして演技。

私が心配して見ていたせいかもしれませんが、演技開始からSPの時よりもスピードが無いように感じました。
それでも、3Lz2Loは綺麗にきまり、次にいよいよ4Sでしたが、残念ながら転倒。
会場では、あぁという声と拍手が起こりました。会場のみなさんは、とても暖かったです。

その後のジャンプはルッツの抜け以外はきちんと決めていましたが、やはりキレキレのジャンプではなかったように感じました。
世界選手権にピークを持ってきているし、肩のこともあったと思うので、それは仕方がないかなぁと思いました。
けれどもスピン、スパイラル、ステップときちんとこなしていました。
ステップの時は、がんばれーーという意味も込めてだと思うのですが、観客側で手拍子をしようとしたのですが、
うまく音がとれず途中で終わってしまいました。
「オルガン付」で手拍子は難しいです。(笑)

<雑感>
今回はジャンプのミスもあったせいか、スタオベこそありませんでしたが、美姫さんが、キスクラにもどったのち、謝ってくれていて、本当に、やさしい人だなぁと思いました。
「どんまい!」と声を送ったのですが、伝わっていればいいなぁと思います。

とにかく、見ている私が緊張してしまって、きちんと見れていません。
ごめんなさい。

美姫さんのジャンプは本当に大きくて格好よかったです。
乱筆、乱文をお許しくださいませ。



読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
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2009年04月02日

2009世界選手権 読者レポート

掲示板に来られている 道 さんから、世界選手権の現地レポートをいただきましたので、原文に基づき ご紹介します。


☆安藤美姫選手、価値ある銅メダル獲得おめでとう!

2009世界フィギュア選手権、現地で観戦・応援しました。

SPもFPも会場スタオベ!!!
そして銅メダル獲得!
2008日本選手権のフリー演技を拝見してから、ワールドのメダル獲得を信じていました。
安藤美姫選手が成し遂げたことは金メダル以上の価値があります。おめでとう。 本当に感動・感激しました。 価値ある瞬間を見る事が出来て感謝しています。


★SP6分間練習
選手6名のコールがありました・・・出てこない。 4人しかいない。
安藤選手・村主選手・・・がいない。

(え、なにかあったの?・・・)会場もざわつき始めたころ、会場中央の天井についている、画面に二人がリンクに向かって出てくるところが映し出され、一安心しました。

リンクで練習を開始した、安藤美姫選手は、凛とした表情・自信にあふれたやる気に満ちた表情で、やってくれる!と予感させてくれる表情でした。

日の丸も多かった。手造りの手に持ったバナーをもつ人もたくさん。
美姫ちゃんコールもとても多かったです。

★SP
3−3はDGでしたが、絶対入れてくれると思っていましたのでよかったです。 あのしっとりとした曲調でスタオベが取れるのは、大変日本人として誇りに思いました。
世界の舞台に、極上の日本庭園が現れたような気がしました。
心の内面からわきあがってくるそんなじわーっとしたスタンディングオベーションでした。
去年の棄権からのリベンジ・今シーズンSB! おめでとう!

★FP6分間練習
最終Gの6分間練習は、やはり・・・全然違う。
その空気感・ゴージャス感。 6人全員が何かのメダリストで、たぶん何かのゴールドメダリストです。
安藤選手の表情は、この日も気合いに満ちていました! 今日もやってくれる!
これは、高得点の予感!

★FP
3−2を見たときに考え抜いて、ベストを尽くして勝負してくれていると思いました。
きれいに決まったーー!
2A−3Tもとてもきれいに決まり、圧巻はステップワーク、と表情。
シットの高速回転まったくぶれなし。
きれきれでスピードが最後まで速く、気持ちも強く伝わりました。
終了前から多くの観客の皆さんがスタオベでした。

二日連続スタオべ。 こんな感動をくれた安藤美姫選手に感謝です。
SB。 そしてFP銀メダルです!

安藤選手の得点が出たときに、椅子から立ち上がり、『やった!メダル確定!』と叫んでしまい、さらには、一緒に観戦してくれた友人に握手を求めてしまいました。 (笑)
・・・すみません、まだ滑走していない選手がいました。

結果は、3位。 堂々の銅メダル獲得です。 世界で唯一日本が、女子シングルオリンピック3枠も獲得。

★表彰式
笑顔が輝いていました。
日の丸を見つめる表情は、なんだか感慨深げでした。
本当に価値のあるメダルです。

・メダリスト周回
握手とサイン会と撮影会みたいなことになり、日本と韓国のファンの方両方から声がかかりました。
あっちこっちで、美姫ちゃーんと声がかかり本当に一人一人丁寧に にこやかに穏やかに応対されていました。
美しい。
ファンの皆さんのうれしそうなこと。 こんなにたくさんの人に幸福を分けている。本当に誇らしいことです。

ファンの方から日の丸をもらった安藤選手。
キムヨナ選手も国旗をもらっていましたが、2位のロシェット選手がカナダ国旗をもらえていなかったので、当初は掲げませんでした。 ロシェット選手への敬意と思いやりがあることが わかり、流石、われらが安藤美姫選手と思いました。
その後、ロシェット選手もカナダ国旗をもらいました。

★スモールメダル表彰式
会場のステープルズセンターの外の広場で、FPの翌日、エキシビが始まる前に 女子シングルメダリストのFPの表彰とインタビューが行われました。
「グレートカムッバックスケーター!MIKI ANDO」と紹介があり、嬉しそうに微笑んでいました。

もう、本当に嬉しかった。

至福のワールドの舞台。安藤美姫選手。 本当に感動の演技をどうもありがとうございました。

□ 会場付近某所で荒川静香さんをおみかけしたので、思わず「美姫ちゃん、おめでとうございました!」と声をかけてしまいました。 荒川さんは「良かったですね。」 ときれいな笑顔で答えてくれました。

・国別対抗、来シーズン、そしてオリンピック。
いろんな困難なことや、思いがけない障害が立ちはだかっても 安藤選手自身が自らの力で培ってきたもので乗り越えてくれると信じています。
これからも応援できることに感謝して、心から声援を送ります。



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