2011年09月06日

皆様のエントリーを募集

皆様からの 観戦記や観賞レポートを このブログでお待ちしております。

メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
フィギュアスケートへの皆様の独自な視点からのコラムも歓迎いたします。

掲載にあたっては、匿名、イニシャル、HNなど、ご希望に副うようにいたします。
奮って、エントリーを お寄せください。

なお、ブログを通じた統一のためなど、多少の編集をさせて頂く場合があることを予め お許し願います。

ご投稿は
こちらまで。
 
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2011年03月31日

世界選手権 日程 (日本時間表示)

モスクワでの代替開催の会場である Megasport Arena の公式サイト(*) に 日程の概要が公開されたのに続き、
(* http://www.hockey-palace.ru/events/?act=show_news&id=133
ISU の 新規のカラー時間表(**) も 半日ほど後に公表されました。
(** http://www.isuresults.com/events/WC_2011_ColouredTimeSchedule.pdf

このカラーチャートから、安藤選手に関係したものを 日本時間表示にして こちらにまとめてみます。
(なお、モスクワはこの間、サマータイム実施中で 時差5時間)



女子シングル (注: 26日の女子予選フリーは日本の3選手とも出場不要)

< M は 本番用リンク、 P は 練習用リンク。  安藤選手の練習グループ分けや競技時間が判明し次第、内容を更新します。>


公式練習1 (SP・FS、以下すべて日本時間表示)
25日(月) 2:00〜2:30 (安藤選手)  M

公式練習2 (SP・FS)
25日(月) 20:05〜20:40 (〃)  P

公式練習3 (SP・FS)
27日(水) 2:05〜2:40 (〃)  M

公式練習4 (SP・FS)
27日(水) 14:20〜14:55 (〃)  P

公式練習5 (SP・FS)
27日(水) 20:45〜21:20 (〃)  P

開会式
27日(水) 23:45〜  M

公式練習6 (SP・FS)
28日(木) 16:35〜17:10 (〃)  P

SP滑走順抽選
28日(木) 19:45〜

公式練習7 (SP・FS)
28日(木) 23:00〜23:35 (〃)  P

公式練習8 (SP直前、〃、第5グループ)
29日(金) 14:20〜14:50  M

SP競技 (安藤選手は最終第5グループ)
29日(金) 18:30〜22:55 のうち安藤選手 22:13ごろ〜22:20  M
地上波 フジ系列   29日(金) 19:57〜23:22 (ペアフリーとも)
CS J SPORTS ESPN   29日(金) 20:10〜22:50
CS J SPORTS Plus   5月14日(土) 19:00〜21:30


FS滑走順抽選
29日(金) 23:10ごろ〜

公式練習9 (FS直前、〃、第4グループ)
30日(土) 14:55〜15:30  M

FS競技 (安藤選手は最終第4グループ)
30日(土)18:30〜22:25 のうち安藤選手 21:36ごろ〜21:44  M
地上波 フジ系列  30日(土) 19:00〜23:10 (ショートダンスとも)
CS J SPORTS Plus  30日(土) 18:25〜22:54、  5月16日(月) 17:00〜21:30


表彰式
30日(土)22:25〜  M

公式練習10 (EX・フィナーレ)
1日(日) 15:00〜17:30  M

エキシビション
1日(日)19:00〜22:00  M
地上波 フジ系列  1日(日) 19:00〜22:00 (フリーダンスとも; 延長対応あり)
CS J SPORTS ESPN  5月1日(日) 19:00〜22:20
CS J SPORTS Plus  5月21日(土) 18:00〜21:00


バンケット
2日(月) 1:00〜3:30


★ なお、地上波放送にて20分近いディレイ(生からのズレ)が予想されるようになりましたので、結果を含む書きこみは、その間、公開待機させて頂きます。 悪しからずご了承ください。

また、現地観戦される方のレポートを こちらに ぜひ お寄せ頂けますよう、お待ち申し上げます。


◆以下に ご参考として、参加主要選手のパーソナルベストスコアを掲示いたします。

Yu-Na KIM          KOR  PB 228.56 (OG 10)
Mao ASADA          JPN  PB 205.50 (OG 10)
Miki ANDO          JPN  PB 201.34 (4CC 11)
Carolina KOSTNER   ITA  PB 184.68 (WC 08)
Rachael FLATT      USA  PB 182.49 (OG 10)
Alissa CZISNY      USA  PB 180.75 (GPF 10)
Kanako MURAKAMI    JPN  PB 178.59 (GPF 10)
Cynthia PHANEUF    CAN  PB 177.54 (WC 10)
Alena LEONOVA      RUS  PB 172.46 (OG 10)
Ksenia MAKAROVA    RUS  PB 171.91 (OG 10)
Kiira KORPI        FIN  PB 169.74 (TEB 10)
Elene GEDEVANISHVILI GEO PB 164.54 (EC 10)
Victoria HELGESSON  SWE  PB 161.79 (WC 10)
Min-Jeong KWAK     KOR  PB 155.53 (OG 10) Pr
Sarah HECKEN       GER  PB 153.94 (WC 10)
Myriane SAMSON     CAN  PB 152.05 (SC 10) Pr
Jenna MCCORKELL    GBR  PB 150.90 (WC 10)
Elena GLEBOVA      EST  PB 148.71 (SA 09) Pr
Joshi HELGESSON    SWE  PB 146.90 (SA 10) Pr
Sonia LAFUENTE     ESP  PB 143.60 (TEB 10) Pr
Mae Berenice MEITE FRA  PB 138.74 (EC 11) Pr
Chelzie LEE        AUS  PB 138.16 (WC 10)
Viktoria PAVUK     HUN  PB 137.73 (TEB 07)
Juulia TURKKILA    FIN  PB 131.38 (EC 11) Pr


PB=Personal Best scores
OG=Olympic Games
WC=World Championships
EC=European
Championships
4CC=Four Continents Championships
GPF=Grand Prix Final
SA=Skate America
SC=Skate Canada
RoC=Rostelecom Cup
TEB=Trophee Eric Bompard

Pr=Preliminary round entry

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2011年03月25日

世界選手権 モスクワ開催 4月24日〜5月1日

掲示板にファンの方が書き込んで下さったとおり、ISU は数時間前に、世界フィギュアスケート選手権の モスクワ開催 を決めたこと、そして日程を 4月24日 から 5月1日 としたことを 発表しました。

http://www.isu.org/vsite/vcontent/content/transnews/0,10869,4844-128590-19728-18885-312988-3787-4771-layout160-129898-news-item,00.html

オーストリアのグラーツ、カナダのバンクーバー、クロアチアのザグレブ、フィンランドのトゥルク、アメリカのコロラド・スプリングス ないし レイク・プラシッド、という他の5カ国からも 代替開催への応募がありましたが、有力視されていたロシアのモスクワ、Megasport Arena での開催が、ロシアの提案どおりの日程で ISU にて採決されました。

ロシアはヴィザの迅速な発給や保安警備についても強い説得力を示したようです。

選手権の要項 Announcement はもう一度改訂されたものが近々 ISU から公表されますし、カラー時間表も再編集されるでしょうから、これらを踏まえて、こちらにも 出来るだけ早くに、新しい予定表を掲載できるよう、努力いたします。

なお、ISUは この発表に際し、次のように締めくくっています。

「ISU は モスクワに来る日本チームが特別の注目と敬意とを受けることを確信する。 このような時に心を言葉で表現することは為しがたいけれど、ISU は スケート界全体が JSF のスケート仲間 そして 日本の人々へと 想いと願いを寄せていることを、彼らに伝えたいと思う。」

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2011年03月21日

世界フィギュアスケート選手権 日本での秋開催は廃案

ISU は先ほど チンクアンタ会長 ならびに シュミット専務理事の連名で 最新の声明を発表しました。

http://www.isu.org/vsite/vcontent/content/transnews/0,10869,4844-128590-19728-18885-312898-3787-4771-layout160-129898-news-item,00.html


以下にごく要点のみ、ご紹介します。
なお、ISU が今回の震災についての想い等を 再び丁重に表明していますが、ここでは割愛させて頂きます。


・日本スケート連盟(JSF) から ISU に対し、あらゆる可能性を吟味した結果、世界フィギュア選手権の開催を 残念かつ不本意ながら 辞退しなければならない、との報告があった。 ISU はこれに同意。

・ワールドチームトロフィー(WTT) については、2011年でなく、2012年の4月に日本で、しかるべき日程・会場で開催することに JSF も合意。

・世界選手権の代替開催地については複数の候補から ISU の理事会が、法的な問題・選手の他の契約との問題など様々な側面から至急の検討をするが、ある程度の長さの時間を要するので、理解を求める。

・近日中に再び状況報告をアップデートする


22日昼追記 :
ISUが加盟国別連盟に送った書面の要点

<出典 http://www.iceskatingintnl.com/archive/features/2011worlds5.htm >

代替開催を申し出ようとする加盟連盟は、ISU の課す下記の5つの条件に応えることが可能かどうか、(詳細については後日回答の部分を残してでも、) 欧州時間の22日夕方 (日本時間23日朝) までに 回答・確約しなければならない。

1) 4月/5月 (望ましくは4月18日) の開幕
2) 最少8000名の会場 (全会期)
3) 練習リンクの確保
4) 約700室のホテルの確保
5) 選手権全体のテレビ放送と、ISU ならびに ISU のテレビ放送権利者への無償配信

ISU 理事会の結論は 回答〆切の数日後に出す予定。


以上です。

posted by administrator at 21:07 | TrackBack(1) | フィギュアスケート | 更新情報をチェックする

2011年03月14日

世界フィギュアスケート選手権 延期または中止

ISU は先ほど チンクアンタ会長 ならびに シュミット専務理事の連名で 追加の声明を発表しました。
 
http://www.isu.org/vsite/vcontent/content/transnews/0,10869,4844-128590-19728-18885-312813-3787-4771-layout160-129898-news-item,00.html
 
 
以下に必要な要点のみ、抽出しておきます。
 
翻訳ではなく、意図の列記ですので、ニュアンス等は原文にて お確かめ下さい。
 
・現時点での日本の状況、選手・観客・関係者の安全、渡航制限を勘案し、ISUとして予定日程での開催は不可能と判断し、そのように裁定。
 
・日本スケート連盟はじめ日本側当局との相互連絡のもとでの判断。
 
・延期とするか、中止とするかは、現在 評価作業中。
 
・ワールドチームトロフィーについても同様。
 
・開催は日本側関連当局による安全の確認が条件。
 
・最終結論は別途通達。
 
 
以上です。
 
posted by administrator at 19:10 | TrackBack(1) | フィギュアスケート | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

From Novogorsk, bound for Tokyo 〜世界選手権時間表

安藤選手は5日現在、モスクワ近郊の ノヴォゴルスク にある、ロシアのナショナルトレーニングセンターで練習中なのは、ご存知の方も多いと思います。
その 「UTC"Novogorsk"」 の情報は画像さえも あまり報道されていないのですが、公式ウェブサイトは存在します。
http://www.novogorsksport.ru/
その機械翻訳
http://translate.google.co.jp/translate?js=n&prev=_t&hl=ja&ie=UTF-8&layout=2&eotf=1&sl=ru&tl=ja&u=http%3A%2F%2Fwww.novogorsksport.ru%2F
 
別荘地としても開発されている、たいへん緑豊かなエリアに位置する このナショナルトレーニングセンターは、施設を目下拡充中。
いくつかの報道で少し触れられていたように、新しいアイスアリーナ2面とカーリング場を含む新施設が最近竣工し、こちらは既にテスト供用されています。
http://www.novogorsksport.ru/gallery/about/11/
 
従前から活用されているアイスリンクも、いくつか写真が紹介されています。
http://www.novogorsksport.ru/gallery/3/
ここの 2、10、11、12、13、24 番目がそれです。
(掲示板で言及いただいた、プーチン首相の訪問ニュースでの画像は、新アリーナのほうです。)
 
今後、屋外スポーツ用の施設がさらに追加されるようですが、すでに宿泊施設や食堂、医療施設 等は完備されていて、この公式サイト内を左の目次に沿って散策すると、安藤選手がここ2週間ほどを過ごしている生活の一端を 垣間見る気分にさせてもらえます。
 

 
モロゾフチームのアモディオ選手のひと月の前の記者会見、そして彼のツイッターによれば、彼自身は時差調整に配慮して、来週明け早々にも来日するようです。
 
安藤選手の Novogorsk での練習も、あるいは もうすぐ切り上げとなって、東京での世界選手権に向けての最終調整は日本でやることになるのか、それも まもなく判明することでしょう。
 
「3月末の世界選手権」、という感覚とは裏腹に、開幕まで はや2週間となりつつあります。
 

 
シーズンのクライマックスである その世界選手権の日程ですが、
「スケジュール」のページにリンクのある カラー時間表(*)から、安藤選手に関係したものを こちらにまとめ直して 再掲いたします。(*) http://www.isuresults.com/events/WC_2011_ColouredTimeSchedule.pdf
 
< M は 本番用リンク、 P は 練習用リンク。  安藤選手の練習グループ分けや競技時間が判明し次第、内容を更新します。>
 

公式練習1 (SP・FS)
20日(日) 21:55〜23:55 のうち 30分  M
 
公式練習2 (SP・FS)
21日(月) 13:45〜15:40 のうち 35分  P
 
公式練習3 (SP・FS)
22日(火) 19:00〜20:55 のうち 35分  M
 
公式練習4 (SP・FS)
23日(水) 10:30〜13:45 のうち 35分  P
 
開会式
23日(水) 16:30〜  M
 
公式練習5 (SP・FS)
23日(水) 16:55〜20:10 のうち 35分  P
 
公式練習6 (SP・FS)
24日(木) 8:00〜11:15 のうち 35分  P
 
SP滑走順抽選
24日(木) 12:45〜
 
公式練習7 (SP・FS)
24日(木) 15:15〜18:30 のうち 35分  P
 
公式練習8 (SP、後半グループ)
25日(金) 10:10〜11:50 のうち 30分  M

SP競技(後半グループ)
25日(金) 19:10ごろ〜21:25  M
地上波 フジ系列   25日(金) 詳細未定
CS J SPORTS Plus   25日(金・生) 16:50〜22:00、 再放送 4月11日(月)17:00〜21:50

 
FS滑走順抽選
25日(金) 21:40ごろ〜

公式練習9 (FS直前)
26日(土) 9:20〜11:50 のうち 35分  M
 
FS競技
26日(土)17:30〜21:25  M
地上波 フジ系列  26日(土)詳細未定
CS J SPORTS Plus  26日(土・生)17:20〜22:00、 再放送 27日(日)10:00〜14:50、 4月14日(木)13:00〜18:00


表彰式
26日(土)21:25〜  M

公式練習11 (EX・フィナーレ)
27日(日) 9:00〜11:30  M

エキシビション
27日(日)15:00〜18:00  M
地上波 フジ系列  3月27日(日)詳細未定
CS J SPORTS Plus  27日(日・生)14:50〜18:45、 再放送 4月15日(金)10:00〜14:00


バンケット
27日(日) 20:30〜23:00
 
★ なお、今回は地上波放送もあまりタイムラグ(ディレイ)が無いと思われるゆえ、結果を含む書きこみであっても、公開待機することなく、掲載させて頂きますので、悪しからずご了承ください。
 
また、現地観戦される方のレポートを こちらに ぜひ お寄せ頂けますよう、お待ち申し上げます。
 
 
◆以下に ご参考として、参加主要選手のパーソナルベストスコアを掲示いたします。
 
Yu-Na KIM          KOR  PB 228.56 (OG 10)
Mao ASADA          JPN  PB 205.50 (OG 10)
Miki ANDO          JPN  PB 201.34 (4CC 11)
Laura LEPISTO      FIN  PB 187.97 (OG 10) Pr
Carolina KOSTNER   ITA  PB 184.68 (WC 08)
Rachael FLATT      USA  PB 182.49 (OG 10)
Alissa CZISNY      USA  PB 180.75 (GPF 10)
Kanako MURAKAMI    JPN  PB 178.59 (GPF 10)
Cynthia PHANEUF    CAN  PB 177.54 (WC 10)
Alena LEONOVA      RUS  PB 172.46 (OG 10)
Ksenia MAKAROVA    RUS  PB 171.91 (OG 10)
Kiira KORPI        FIN  PB 169.74 (TEB 10)
Elene GEDEVANISHVILI GEO PB 164.54 (EC 10)
Victoria HELGESSON  SWE  PB 161.79 (WC 10)
Min-Jeong KWAK     KOR  PB 155.53 (OG 10) Pr
Sarah HECKEN       GER  PB 153.94 (WC 10)
Valentina MARCHEI  ITA  PB 153.71 (CoR 10) Pr
Myriane SAMSON     CAN  PB 152.05 (SC 10) Pr
Jenna MCCORKELL    GBR  PB 150.90 (WC 10)
Elena GLEBOVA      EST  PB 148.71 (SA 09) Pr
Joshi HELGESSON    SWE  PB 146.90 (SA 10) Pr
Sonia LAFUENTE     ESP  PB 143.60 (TEB 10) Pr
Mae Berenice MEITE FRA  PB 138.74 (EC 11) Pr
Chelzie LEE        AUS  PB 138.16 (WC 10)
Viktoria PAVUK     HUN  PB 137.73 (TEB 07)

PB=Personal Best scores
OG=Olympic Games
WC=World Championships
EC=European Championships
4CC=Four Continents Championships
GPF=Grand Prix Final
SA=Skate America
SC=Skate Canada
RoC=Rostelecom Cup
TEB=Trophee Eric Bompard

Pr=Preliminary round entry

 
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2011年02月12日

「課題の場」 〜四大陸選手権 女子シングル予定表 (日本時間表示)

安藤選手にとって2度目・3年ぶりとなる四大陸選手権が近づいて来ました。
 
この四大陸選手権、ISU の制度上 それと対(つい)になっているヨーロッパ選手権が長い歴史を持ち、それゆえ参加選手にとって権威ある「晴れ舞台」であるのに対し、こちら「四大陸」がなかなか そういう性格のものとなって来ないのは、設置されてからの日の浅さだけが理由ではないと思われます。
 
ヨーロッパが一つの地理的なまとまりであるのに対し、「四大陸」は一つのチャンピオンシップを競い合うには そもそも地理的な共有意識を期待できない点が、まず大きくあるかもしれません。
 
また、安藤選手が出場した2008年より前までは、国内チャンピオンクラスの選手たちが(ペアを除き)なかなか集まりにくい大会だったことも その理由と思われます。
その背景には、全米等の選手権とのスケジュールの接近や、太平洋のどちらかの選手にとっては必ず起こる 時差などの旅程の難儀があり、今もその背景自体は変わりませんが、ISU のテコ入れもあってか、ここ3シーズンほどは豪華なエントリーリストとなって来ました。
 

 
そういう意味での「課題」を抱えた選手権/イベントですから、選手にとっても、その参加のモーティベーションはチャンピオンの称号獲得であるよりも むしろ、世界選手権に向けての各自の これまた「課題」を試す絶好の場として捉えられる点にあるのではないかと想像されます。
 
安藤選手が どういう課題をこの大会に持ち込んで参戦するのか、観戦するファンの視点も様々なのではないでしょうか。
 
失うものの無い大会ゆえ、3Lz-3Lo の認定やフリープログラムでのフリップ挑戦を期待するファン。
世界選手権に向けて演技を洗練させ、PCS の評価を向上させる大チャンスと考えるファン。
ショートプログラムが国際的にはまだ GPF の1回しか披露されていないゆえ、これを好演して、評価を高めておくことが肝腎だと考えるファン。
・・・
ファンはその特権で様々な夢を膨らませますが、案外、安藤選手の目論みもこうした期待と一致する部分が あるいはあるのかもしれません。
 
3月末の東京大会をにらみ ファンそれぞれの応援の軸がたいへん多様であるという意味で、非常に面白い大会となりそうです。
 

 
「スケジュール」のページに掲載した四大陸選手権のカラー時間表など(*)に基づき、日本時間にしたものをこちらに再掲いたします。
(*) http://www.isuresults.com/events/FC_2011_ColouredTimeSchedule.pdf
(*) http://www.isuresults.com/events/FC11_MusicRotation.pdf
 
< M は 本番用リンク、 P は 練習用リンク。  公式練習の時間 : 安藤選手=第5グループ >
< 競技については安藤選手の滑走順が判明し次第、加筆します。>
 

公式練習1 (SP・FS)
15日(火) 15:20〜16:00  P (日本時間表示、以下同じ、時差1時間)
 
公式練習2 (SP・FS)
15日(火) 19:40〜20:20  M
 
公式練習3 (SP・FS)
16日(水) 12:40〜13:20  P
 
公式練習4 (SP・FS)
16日(水) 18:50〜19:30  M
 
公式練習5 (SP・FS)
17日(木) 13:40〜14:20  M
 
公式練習6 (SP・FS)
17日(木) 18:00〜18:40  P
 
開会式
17日(木) 19:45〜  M
 
SP滑走順抽選
18日(金) 13:45〜
 
公式練習7 (SP・FS)
18日(金) 15:30〜16:10  P
 
公式練習8 (SP・FS)
18日(金) 19:20〜20:00  P
 
公式練習9 (SP、第4グループ)
19日(土) 9:10〜9:40  M

SP競技(後半グループ)
19日(土) 16:30ごろ〜18:25  M
★安藤選手 19番滑走(第4グループ2番滑走) 16:40ごろ〜
地上波  フジ系列   19日(土) 19:57〜
CS J SPORTS Plus   19日(土・生) 13:55〜18:55、 再放送 20日(日)7:30〜10:30
BSフジ   27日(日)19:00〜20:55

 
FS滑走順抽選
19日(土) 18:40ごろ〜

公式練習10 (FS直前、最終グループ)
20日(日) 10:55〜11:30  M

公式練習11 (EX・フィナーレ)
20日(日)10:50〜12:45  P
 
FS競技
20日(日)12:30〜16:20  M
★安藤選手 21番滑走(最終グループ3番滑走) 15:35ごろ〜
地上波 フジ系列  20日(日)19:00〜20:54
CS J SPORTS Plus  20日(日・生)12:25〜16:30、 再放送 22日(火)17:00〜21:00
BSフジ   27日(日)21:00〜22:55


表彰式
20日(日)16:20〜  M

エキシビション
20日(日)18:30〜21:00  M
BSフジ   3月2日(水)19:00〜19:55
 
 
★ なお、地上波放送が終了するまで、掲示板にて結果の判る書き込みがあった場合は、公開を待機させて頂きますので、悪しからずご了承ください。

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2010年11月29日

GP FINAL シニア女子シングル予定表 (日本時間表示)

安藤選手のグランプリ・ファイナル出場は、シニアGP参戦の初年度(2004年)を含め、今年で6回目。 途中1回 2007年にファイナル進出を逃していますが、去年からは男女を通じての日本人歴代最多出場記録を更新中です。

多少の運不運があるにせよ、ファイナルへと残る戦いが熾烈なものであることは、今般のGP最終戦フランス大会でも おおいに実感できたところですが、そのファイナル、出場回数を全参加国の女子シングルスケーターをとおして見ると、次のようになり、安藤選手の上にロシアの二人がいるのが目につきます。

スルツカヤ   10回
ブッテルスカヤ 7回
安藤美姫       6回
クワン         5回(+辞退1回)
浅田真央       4回
キム・ヨナ     4回
恩田美栄       3回(+辞退1回)
村主章枝       3回
荒川静香       3回
中野友加里     3回
ロシェット     3回
コストナー     3回
<以下 略>

トップのスルツカヤは シニア計11シーズンのうち10回の出場 (2003年は病気療養)、うち 9回ものメダル、そして 4個は金メダルです。 彼女が世界選手権に ジュニア時代の1回を含め 計9回出場し、うち 金メダルが 23歳と 26歳の時の 2つであるのに比べ、GPファイナルではめざましい高率になっています。

一方、安藤選手は これまでのところ、2006年の消化器感冒による不運などもあったにしても、メダルは昨年の一つに留まっており、この GPファイナルがある種の鬼門であったような様相も否定できません。
事実、安藤選手自身も かなりの間、いくつかのさりげない発言の中で、GPファイナルでのメダルの無いことを多少 気にしている様子がありましたが、昨年ついに銀メダルを獲得したのは記憶に新しいところです。
鬼門の鬼も退治できた、と言ったところでしょうか。

・・・
いろいろな憑き物を払い去った今シーズン、しかも安藤選手がシリーズポイント筆頭で参加する今年の GPファイナル。
全日本選手権と日にちが接近しており、日本の選手には連戦となりますが、今年はオリンピック出場が掛かるようなタガも無いので、ここは守りに入らず、自由闊達に攻めに転じることのできる好機と思われます。

安藤選手には、新たな挑戦の端緒を積極的に描き、次のステップへと ぜひ積み重ねて頂きたい ・・・期待も あらたに募ります。

http://www.gpf2010.sports.cn/
http://www.isuresults.com/events/fsevent00011201.htm
http://web.icenetwork.com/events/detail.jsp?id=68074



「スケジュール」にも ご案内してあります時間表(*)を、日本時間に直して 以下に記します。
(*) http://www.isuresults.org/events/GPF10_ColouredTimeSchedule.pdf

公式練習 1(SP・FS)
日本時間 8日(水) 14:00〜14:40

公式練習 2(SP・FS)
日本時間 9日(木) 14:30〜15:10

公式練習 3(SP 出場順)
日本時間 10日(金) 11:00〜11:30

SP競技
日本時間 10日(金) 20:30〜21:16
地上波放送:          20:00〜21:48


公式練習 4(FS 出場順)
日本時間 11日(土) 11:25〜12:05

FS競技
日本時間 11日(土) 19:10〜20:03
地上波放送:          19:00〜21:21

表彰式
日本時間 11日(土) 22:50〜

エキシビション練習
日本時間 12日(日) 10:00〜13:15

エキシビション
日本時間 12日(日) 15:00〜17:30
地上波放送:          18:56〜20:54

バンケット
日本時間 12日(日) 20:30〜

なお、今回は ショート・フリー いずれも、女子はロシア大会のフリー同様、リアルタイム、あるいはそれに近い放送が想定されますので、結果を含む書きこみであっても、公開待機することなく、掲載させて頂きます。
悪しからずご了承ください。

オンライン・リザルトはこちら:
http://www.isuresults.com/results/gpf1011/ (予想URL)
http://www.isuresults.com/results/gpf1011/SEG011.HTM (SP 予想URL)
http://www.isuresults.com/results/gpf1011/SEG012.HTM (FS 予想URL)

また、現地観戦される方のレポートを こちらに ぜひ お寄せ頂けますよう、お待ち申し上げます。



出場選手、ならびにその パーソナルベスト、シーズンベスト を記しておきます。

Miki ANDO          JPN  PB 195.09 (WC 07)  SB 174.47 (CoR)
Alissa CZISNY      USA  PB 172.37 (SC 10)  SB 172.37 (SC)
Carolina KOSTNER   ITA  PB 184.68 (WC 08)  SB 164.61 (NHK)
Kanako MURAKAMI    JPN  PB 165.47 (WJC10)  SB 164.93 (SA)
Akiko SUZUKI       JPN  PB 181.44 (OG 10)  SB 172.74 (CoR)
Rachael FLATT      USA  PB 182.49 (OG 10)  SB 162.86 (SA)

PB=Personal Best score
SB=Season Best score
OG=Olympic Games
WC=World Championships
WJC=World Junior Championships
NHK=NHK Trophy
SC=Skate Canada
SA=Skate America
CoR=Cup of Russia (Rostelecom Cup)

 
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2010年11月14日

Rostelecom Cup 女子シングル暫定予定表 (日本時間表示) および 出場選手

安藤選手の GPシリーズ シニア通算20戦目(ファイナルを含む)となる ロステレコム杯が今週末と迫りました。
当初 「ロシア杯」 となっていた今シーズンですが、やはり去年同様、冠スポンサー Rostelecom の名を正式名称に戴く形になっています。

この競技の公式ウェブサイトが未だ無く、ロシアのフィギュアスケート連盟のホームページにおいても該当コンテンツが無いので、ISU の Announcement に記載の概略予定を、以下、日本時間に直して記しておきます。

今後、ISU や ロシアの公式サイト、あるいは IceNetwork 等に詳細が掲載された場合は、下記予定表に必要な修正・加筆をいたします。
http://www.isuresults.com/events/fsevent00011192.htm
http://web.icenetwork.com/events/detail.jsp?id=68072
オンラインリザルト : http://www.isuresults.com/results/gprus2010/

なお、会場となる モスクワ市の Megasport では、チケットを現地販売することを その公式サイトに謳っています。
http://www.hockey-palace.ru/board/
http://translate.google.com/translate?hl=en&sl=ru&tl=en&u=http%3A%2F%2Fwww.hockey-palace.ru%2Fboard%2F  (英語に機械翻訳した場合のアドレス)



非公式練習
日本時間 17日(水)

公式練習
日本時間 18日(木) 16:30〜

開会式
日本時間 19日(金) 24:15〜

SP競技
日本時間 19日(金) 25:00〜

FS競技
日本時間 20日(土) 24:40〜
地上波放送: テレビ朝日 24:30〜26:55

表彰式
日本時間 21日(日) 22:00〜

エキシビション
日本時間 21日(日) 22:35〜

閉会バンケット
日本時間 21日(日) 26:00〜

なお、今回はショートプログラムの地上波放送が無く、フリーも主要選手はほぼリアルタイムの放送と予想されますので、結果を含む書きこみであっても、公開待機することなく、掲載させて頂きます。
悪しからずご了承ください。

また、現地観戦される方のレポートを こちらに ぜひ お寄せ頂けますよう、お待ち申し上げます。



--- 中国杯 2010 に出場の女子シングル選手のリスト ---

〜 今回は それぞれのパーソナルベストの順で 記載いたします〜

Miki ANDO          JPN  PB 195.09 (WC 07)
Akiko SUZUKI       JPN  PB 181.44 (OG 10)
Alena LEONOVA      RUS  PB 172.46 (OG 10)
Ksenia MAKAROVA    RUS  PB 171.91 (OG 10)
Ashley WAGNER      USA  PB 163.97 (RoC 09) 
Agnes ZAWADZKI     USA  PB 156.79 (WJC 10)
Valentina MARCHEI  ITA  PB 153.60 (WC 07)   
Myriane SAMSON     CAN  PB 152.05 (SC 10) 
Elena GLEBOVA      EST  PB 148.71 (SA 09)  
Sofia BIRYUKOVA    RUS  PB 136.49 (JGP Bosphorus 09)

★ Sarah MEIER 選手 と Ivana REITMAYEROVA 選手 は欠場となりました。

PB=Personal Best score
OG=Olympic Games
WC=World Championships
SA=Skate America
SC=Skate Canada
RoC=Rostelecom Cup
WJC=World Junior Championships
JGP=Junior Grand Prix

 
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2010年11月08日

皆様のエントリーを募集

安藤選手の競技シーズンが本格的に始まりました。
これから続く試合や そのエキシビション、あるいは年末年始のショー、
皆様からの観戦記・観賞レポートを このブログでお待ちしています。

メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
フィギュアスケートへの皆様の独自な視点からのコラムも歓迎いたします。

掲載にあたっては、匿名、イニシャル、HNなど、ご希望に副うようにいたします。
ぜひ、エントリーを お寄せください。

なお、ブログを通じた統一のためなど、多少の編集をさせて頂く場合があることを予め お許し願います。

ご投稿は
こちらまで。
 
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2010年10月08日

Gran Gala del Ghiaccio 〜 Golden Skate Awards

トリノのアリーナ、あのパラヴェーラで 今週土曜日の10月9日、現地時間午後9時から Golden Skate Awards と銘打ったアイスショーの第4回目が開催されます。
http://www.goldenskate.it/

このショーの名前の Awards の由縁は、参加選手全員が、フィギュアスケートへの 各人の貢献の色合いに応じて名づけられた 様々な賞を授与される、そのプレゼンテーションを伴っているからで、過去3回それぞれの出演者とその受賞名目は、上記公式サイトの 「GLI AWARDS」 のタブから見ることができます。(たとえば初回 2007年には荒川静香さんが出演し「芸術賞」を、コストナー選手が「技術賞」をもらっている、といった具合です。)

そのトロフィーはトップバナーにも少し映されてますが、同じタブ内 右上の囲みリンク文字をたどると、
設計・鋳造・加工の記録映像があり、その黄金に輝く姿が いかにもイタリアらしい職人技の見事な結実であることが解ります。 <このイベントをプロデュースしている会社の公式ページ (http://www.riptide.it/) にも写真があります。>
デザインもスケーターに質量を、地球に空間を託した、彫刻性の高い、また堅さと柔らかさを造形的に対比させた たいへんエレガントなものとなっています。

冠スポンサーは名門スポーツ車ブランド LANCIA。
演出担当は今年は Silvia Fontana と John Zimmerman (夫婦です)が当たっています。



このイベントに安藤選手が今年、招待されました。

パラヴェーラが彼女にとって特別な意味をもっている、そのことを踏まえての招待かとも想像されますが、トリノそしてイタリアにとっても、五輪と世界選手権で安藤選手が残した印象は、深い感慨を伴う、忘れ難いものだったのではないでしょうか。

今週末、日本時間では日曜日早朝となりますが、彼女がこの会場パラヴェーラで、どういう名目の賞を受けるのか・・、そして今回、どのプログラムをイタリアのファンに披露するのか・・、
たいへん興味を惹かれます。

あのトロフィーを手渡されて微笑む安藤選手の姿を現地で見られたら、さぞかし素適だろうと胸がふくらみますが、日本にいる身としては 後日の報道等に期待するしかないのが、歯がゆいところです。



2年目以降はイタリアの民放テレビ SKY Uno で 同時生放送されており、今年もイタリアのファンは ライブで、また見逃しても翌日20:30 から 同 Sky Sports 2 での再放送で、安藤選手他 豪華キャストを堪能できるわけですが、であれば ぜひ、日本の BS や CS のどの局かが、これを輸入オンエアして頂ければ、と願わずにいられません。

なお、ミラノで開催された 2007年度と 2008年度のレポートは、イタリア在住 chicconeri さんのブログ Notte sul ghiaccio (氷の夜) で、日本語で読むことができます。

今回のショー、読者の方で 現地でご覧になる方が おいででしたら、当サイトにも感想等をご寄稿いただけますと幸いです。
 
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2010年09月30日

Japan Open が開く新シーズン

記録によると「ジャパン・オープン」という名の競技が登場したのは 1997年。 男女シングル・ペア・アイスダンスの、各プロ・アマ同時参戦の変則個人競技として計4回の実施後、途絶えていましたが、トリノ五輪の後の 2006年5月14日に、今日見るような 3地域対抗のプロ・アマ混成シングル団体戦、それも ISUの採点形式による、フリープログラムでの正規認定試合として生まれ変わりました。
 
安藤選手は 2006年のこの試合で 自身の競技生活の言わば再スタートを切っていますが、翌年のPR番組内での解説によれば、この時、 ジャンパーとしての立て直しの一つの目標として、4S ではなく、3Lz3Lo を試合で確実に着氷することに、門奈コーチとともに、たいへん重きを置いていたようです。
 
演じたプログラムはトリノ五輪と同じ ウィルソン氏による 「蝶々夫人(Madame Butterfly)」、美しいスピンから入るこのプログラムで安藤選手はその3−3をなんなく回り切って着氷、その他の演技も流れが良く、フリップが抜け また 単独ループで転倒こそしますが、全体的に彼女が復調してきていることを強く感じさせるもので、エンディングは '09 年の世界選手権でも見せた大きな反り返りを、しかしこの時は短くキュートに入れて、笑顔で締めくくります。
 

 
現在、当サイトの 「スケジュール」 からたどれる、テレビ東京のジャパン・オープンのホームページは、2007年に安藤選手が世界チャンピオンとして参加したシーズンまで リンクボタンで遡れますが、( http://www.tv-tokyo.co.jp/japanopen2007/ 、記者会見動画あり)
上記の 2006年については、ウェブサイトは別途 http://www.tv-tokyo.co.jp/figure/ にアクセスする必要があります。
 
2006年のこの時の「蝶々夫人」では、安藤選手は上品な飾りを施した茶色の衣装をまとっての演技、荒川静香氏のTV解説によれば、お母様が 「心が演技に出るように」 という想いを込めて手を加えたものとのことで、これは翌 2007年のガラ(カーニバル・オン・アイス)の表紙画像で見ることができます。 ( http://www.tv-tokyo.co.jp/japanopen2007/gala.html
 

 
今回、安藤選手は 2007年以来、久々の参加となります。
 
その間、ジャパン・オープンは前回からは 春でなく 秋の実施、GPシリーズ開始のすぐ前に設定されるようになり、これが世界の最もトップにいる選手たちが新しいプログラムを ISU の採点に委ねる最初の機会になるため、海外からの注目度も俄然 高まって来ているようです。
 
安藤選手のフリープログラムも、ここでお披露目、初めて採点に付されることになります。
そして、新しい認定基準のもと、2006年同様、彼女のジャンプも新たな局面に立ち向かうことになるのだと思われます。
 
・・・
既に幾多の荒波を潜り抜けてきた彼女には しかし、新しいシーズンに向けて、ここで おおいに楽しく課題に挑んで頂きたいし、採点傾向などについても得るべき収穫を確保して GPシリーズを迎えて頂きたい ・・
そんな期待を誘うこの大会も 、すぐ目の前になりました。
 

 
プロトコルは 後日こちらに上がると想定されます。
http://www.skatingjapan.jp/InterNational/2010-2011/jo/index.htm
 
その他の情報は スケジュールのページをご覧ください。
 
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2010年08月13日

”Amazing Retention” 〜Patricia Wilcox さんとのインタビュー

Miki Ando & Fans では先日、安藤選手の Comin' Home Baby を振り付けた Patricia Wilcox さんとの オンライン・インタビューの機会を得ました。
Wilcox さんは演劇界では著名な方で、下記英文部分のリンク先にもある経歴のとおり、ブロードウェーを含む まさしく舞台の最前線で活躍中、海外との往復も頻繁な時期ではありましたが、今回こうして ご好意で質問に応じて下さいました。

以下、ここにその往復の全部をご紹介します。 Wilcox さんの発言部分は 「PW」 で表記させて頂きました。



1.
私たちは、とあるネットニュースで、あなたが安藤選手の振付をしたことを、記事中の略歴から知りました。
そして、少し前の同様の記事にも書いてあった経歴と比較して、安藤選手との仕事が最近のことである と推測しました。
これは実際にはいつ、どこでのことだったのでしょう?

We came to know that you choreographed for Miki through a web-news that had your past contributions shown on it.
http://rockland.broadwayworld.com/article/RENT_To_Play_the_Westchester_Broadway_Theatre_819925_20100715
We guessed that your work with Miki took place quite recently by comparing the above to some past web-news that also had your career mentioned.
http://www.bowfire.com/creator/patricia-wilcox
When and where was the actual date of your collaboration?

PW
Miki との仕事は 今年6月の中頃から、ニュージャージーのハッケンサックで行いました。

I began working with Miki the middle of June 2010 at the Ice House in Hackensack, NJ.


2.
あなたは演劇界で良く知られた方と伺っています。 安藤選手はどのようにあなたに振付を依頼することになったのでしょう?
彼女は最近いくつかの場で、ブロードウェー・ミュージカルの観劇をするのが大好きだと言っていますが、今回の依頼と関係があるでしょうか?

We also came to know that you are a very well known figure in the field of theatrical arts.  How did you get to do choreography for Miki?  Miki has said in several recent occasions that she likes to watch Broadway musicals very much, but has this something to do with it?

PW
私は 舞台監督 兼 振付師 です。 アイススケーターとの仕事は何年か前からで、Victor Petrenko、Ilia Kulik、Katya Gordeeva、Elena Grushina/Ruslan Goncharov組、Melissa Gregory/Dennis Petukov組、そして今年は 安藤美姫とリード組です。
この中のアイスダンスチームと安藤美姫は、コーチのニコライ・モロゾフから呼ばれたのです。 いずれの場合も、私の舞台芸術の経験から雇われたのは確かです。


I am a theatrical director choreographer.  I began working with ice skaters a few years ago and have choreographed several numbers for Victor Petrenko, Ilia Kulik, Katya Gordeeva, Elena Grushina/ Ruslan Goncharov, Melissa Gregory /Dennis Petukov, and this year, Miki Ando and Cathy and Chris Reed.
For the ice dancing teams and Miki Ando, I was brought in by their coach Nikoli Morozov.  In all cases I was indeed hired because of my theatrical background.



3.
ウィルコックスさんは安藤選手の 「カミン・ホーム・ベイビー」 を振付けられたのでしょうか? というのも、この曲での彼女の所作や衣装に我々ファンは ブロードウェー・ミュージカルのイメージを抱くものですから。

Did you choreograph her "Comin' Home Baby"?  We assume so because we fans feel images of Broadway musicals in her moves and costumes with this number.

PW
そう、私が 「カミン・ホーム・ベイビー」 を振付けました。 Miki が滑るのを初めて見た時から、彼女のために自分が どういうスタイル、音楽、衣装を追求したいか、正確につかんでいました。

Yes I am the choreographer of Comin' Home Baby.  When I saw Miki skate for the first time, I knew exactly what style, music and costuming I wanted to explore for her.



4.
今シーズンの安藤選手の他の2曲は 「ホヮイ・ピープル・フォール・イン・ラブ」 と 「アランフェス・モナムール」 です。 この取り合わせの中で、それぞれが重なることなく別個の曲想で観る者を飽きさせませんが、振付にあたり、相互の補完性とでも言ったところを意識されましたか? あるいはそもそも3作品の選曲においても関係されたのでしょうか?

The other two show numbers of Miki this season are "Why People Fall in Love" and "Aranjuez Mon Amour".  The three numbers have distinct individuality in colors and nuances that do not overlap each other, never tiring the audience.  Were you conscious of this role-sharing, so to say, of these numbers?  Or were you involved from the beginning in selecting these three?

PW
私は他の曲には関与していなくて、彼女がリンクでそれらのリハーサルをした時に目にしただけです。 ニコライは確かに、彼女のために たいへん異なったショーナンバーを欲していて、それが私が呼ばれた理由・・3曲のスタイルや主張するところが重ならないようにするためです。

I was not involved in the other numbers, and only saw them when she rehearsed them on the ice.  Nikoli did want a very different show number for her which is why I was brought in -- because the three numbers would not overlap in style or statement.



5.
安藤選手が ドリーム・オン・アイスでお披露目をした3つのエキシビションナンバーを準備するにあたって、わずか2週間しかなかったことを、当時 ご存知でしたか?

When you were working with Miki, did you know that she had only two weeks in preparing her three exhibition numbers that were to be premiered in the Dreams on Ice show?

PW
はい、私たちに2週間しか無いことは解っていましたが、Miki には驚くほどの集中力があって、それで私たちは時間を上手に使うことができました。 彼女には動きを掴む能力が信じられないくらいあって、Miki は私のスタイルが自分のとはずいぶん違うと言っていたにもかかわらず、我々に許された2週間、ものすごく頑張ってくれました。

Yes, I knew we only had two weeks, but Miki has amazing retention and because of this we were able to spend our time very wisely.  She has an incredible grasp of movement and although she said my style was very different for her, Miki worked extremely hard in our two weeks together.



6.
演技者にとっても振付師にとっても、共に生み出すための時間はたいへん濃密でスリリングなものと想像します。  スケーターである安藤選手とのそうしたコラボレーションで特筆すべき思い出はありますか?

We assume that for both the performer and the choreographer the moments of collaboration are very intense and thrilling.  What are your memories characteristic of such collabotration with the skater Miki?

PW
おっしゃるとおりです。 舞台でもスケートでも、協働作業はたいへん濃密でスリリングな時間です。 そして親密な時間でもあります。 私は Miki が まるでスポンジのように私のやることや言うことを全部吸収できるということに感動してしまいました。 彼女はちょっと驚異的ですね。

You are correct.  Collaboration in theatre as well as skating is a very intense and thrilling time.  It is also intimate.   I was inspired by how Miki could be like a "sponge" as she was able to absorb everything I did and said.  She was/is quite amazing!



7.
共同作業にあたり、安藤選手の過去の作品を 何かご覧になりましたか? もしご覧になったのなら、何に注目され、またもしご自身の振付に反映したところがあったなら どういう点でしょう?

Did you watch any of Miki's past numbers/performances prior to the collaboration?  If so what did you notice from them and how were they reflected, if ever.

PW
確かに彼女の以前の作品をいくつか見ました。 そういう種類の調査は必要で、彼女を良く知り、体の動かし方も頭に入れておきたかったのです。 私の目標は、彼女にとっては全く新しい、今までとは異なった動作をするように作ることでした。 振付師にできる最も重要なことの一つは、その人の長所・持っている力を利用しつつ、かつ、新しい挑戦を追及することです。

I did see some of her prior numbers because I needed that type of research for her.  I wanted to be familiar with her, and understand how she moved.  It was my goal to have her move in a completely new and different way for HER.  One of the most important things a choreographer can do is utilize someone's strengths, yet explore their challenges.



8.
あなたはスケートをなさいますか? スケート選手の振付は氷上でなさるのですか?

Do you skate?  Do you choreograph on ice for the skaters?

PW
私は全然スケートをしないんです!! どのスケーターとも、私は流れを予め振付けておいてスタジオのフロアで始めます。 私が自分のスタイルを示し、自分の取り組み方を説明するのに一番良いとわかっている場所です。 ここで部分ごとに取り組んでから、今度はスケーターが把握している氷の上に移ります。 そして上手く出来たら、次の部分をやるためにスタジオにもどる、といった按配です。

I do not skate at all !!  With all skaters I choreograph the routine and we start in the studio on the floor.  A place I know where I can best demonstrate my style and explain my approach.  We start with a section at a time and then move to the ice which is a place the skater knows.  Once we are ready we go back to the studio for the next section, etc.



9.
ブロードウェー等の演劇での振付とフィギュアスケートのそれとの相違点は何でしょう?  そして双方にとって普遍的な要素は何でしょう?

What are the differences between choreographing for theatrical arts and doing so for figure skating?  And what are the essential factors that remain the same?

PW
スケートの場合、私がやることで一番最初で かつ 一番重要なのは、そのスケーターに最もふさわしい音楽を見つけることです。 次に私はその曲に「物語」を載せます。 私が物語を創るのは、私にとって、感情に裏打ちされた動作が観客と演技者との繋がりを深めるからです。
舞台では、歌も踊りも感情から誠実に涌き出るものでなければなりません。 舞台上で最高の振付がエネルギーを込めて演じられても、その一瞬一瞬を支えている感情が無ければ何の意味もありません。 舞台での私のこの基本的な姿勢を氷上でも実践するのが私の目標です。
二番目にやることは、間違いなくスケーターと私とが音楽を同じ受け止めかたで聴くようすることです。 私たち双方が同じ所に立って、同じヴィジョンを持っていなければなりません。

The first and most important thing I do in skating is find the music that will best suit the skater.  I then "story board" the number.  I create a story because for me movement supported by emotion gives a greater connection to the audience and the artists themselves.
In theatre, songs and dances must truthfully emerge from emotions.  Magnificent choreography energetically performed (in the theatre) means nothing without the feelings that set up those moments. My goal is always to try to take this fundamental approach I have in theatre to the ice.
The second thing I do is to make sure the skater HEARS the music the way I do.  We must be on the same page with the same vision.



10.
競技としてのフィギュアスケートにおける振付についてどのように受け止められていますか?  開拓したり冒険するべき余地はたくさんあると思われますか? 競技用の曲を振り付けたいと思われますか? あるいはその予定がありますか?

How do you find the choreography in the realm of competitive figure skating?
Is there a lot to be cultivated/explored?  Do you plan or wish to make choreography for competition numbers?

PW
私はスケートをしないので、簡単に言えば競技場のことは私の専門ではありません。 技術上の要求事項は全てコーチに任せなければまりません。 ショーナンバーの世界では私は基本的に何を創り出しても良いのですが、競技の世界はとても特殊です。 先月、リード組の新しい競技用プログラム(の全体の流れ)を振付けましたが、コーチがいなかったらとても出来なかったでしょう。
私は創造すること、そして協働作業が大好きですので、ショーナンバーであれ競技用であれ、ぜひスケートの世界での仕事を続けられればと思います。
そしてこれも知っておいて頂きたいのですが、フロアで創られたものは、氷の上では新しい意味を獲得する、ということです。 ダンサーが 1.5メートル 膝滑りできる部分で、スケーターは 15メートル滑れるのですから! 見ていてワクワクします。

Since I do not skate, and in essence the competitive arena is not my expertise,  I must leave all of the technical requirements to the coach.  In the show number world I can basically create anything, but the competitive world is very specific. I choreographed a new competition routine for Chris and Cathy Reed this past month, but I could not remotely do this without the coach.
I love to create and I love to collaborate, and I would love to continue my work in the skating world-be it show numbers or competition.
Please also know that what is created on the floor takes on new meaning on the ice.  Where a dancer can knee slide 5 feet, the skater can slide 50 feet!   It is exciting to watch.



11.
安藤選手は 「ミッキー」「ハンドカフス」「ノイズ&ファンク」といった曲を滑って来ており、あなたの今回の作品とともに、これらは彼女のレパートリーの中で、ブロードウェースタイル(と呼ぶ事をお許し下さい)を志向する流れが出来つつあるようにも見えます。 これは安藤選手が示す多様な演技者としての側面のひとつで、彼女は「ボレロ」や「レクイエム」のように、深くかつ重い表現においてもすばらしいものを持っています。
もし次の機会があれば、こんどは安藤選手のどの側面の洗練に関与されたいですか?

Miki has done numbers like "Micky", "Handcuffs" and "Bring In 'Da Noise, Bring In 'Da Funk", and along with your new number, her repertoire now seems to have a segment aiming a Broadway-style, should there be such a noun allowed. It is one of the many aspects Miki shows as a performer, and she also excells in deep and heavy expressions like her "Bolero" or  "Requiem".
Which side of Miki would you want to help her refine if there is a next time around?

PW
それは素晴らしい質問ですが、残念ながら私には お答えできません。
誰もが毎年、芸術面でも技術面でも成長しますので、私は Miki がこの曲の体験を経て、次のステップに何が必要かを見極めるようにしたいと思います。

That is a wonderful question, but unfortunately one I cannot answer.  
Every person grows artistically and technically in their year, and I would take the approach to wait and see what Miki needs for her next step -- after she has experienced this one.




最後に、Wilcox さんから、私たちファンに頂いたメッセージを ご紹介します。

Miki と一緒に仕事ができて嬉しかったです。 彼女は努力家だし、勤勉で情熱的、そして気配りのできる人です。 人間として、アスリートとして、本当にすばらしいと思います。

Miki was a delight to work with.  She was a hard worker, diligent, passionate and caring.  And she is a truly wonderful person and athlete.


・・・
Wilcox さん、貴重な視点に満ちたインタビュー、本当にありがとうございました!!

Thank you so much Patricia, for this wonderful interview filled with your precious insights !!
 
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2010年01月20日

キャロルの五輪

開催中の全米選手権、男子シングルは既に終了しましたが、そこには、K&Cに座るパーカー・ペニングトン選手の横に、キャロル・ヘイス・ジェンキンスさんの姿が久々にありました。

そのキャロルさんは 1月20日が誕生日、本日、オリンピック・イヤーに 70歳の古希を迎えます。
・・・
その名はファンであれば安藤選手の元コーチとして知らない人は少ないと思われますが、一方、日本のメディアが彼女のフィギュアスケート選手としての輝かしい功績を語ることは皆無に近いのが実情です。

今ここで、Wikipedia(特に英文)や All About での彼女の履歴紹介を繰り返すことは最小限に留めたいと思いますが、それでも、キャロル・エリザベス・ヘイス(結婚前のフルネーム)が 1957〜60の4年連続の全米女王、1956〜60の5年連続の世界選手権者、そして 1960年のスクォーヴァレー冬季オリンピックの金メダリストであることは、省略できないでしょう。 すばらしい戦績です。 フィギュアスケートの殿堂に早々と登録されたのもおおいに うなづけます。 その後これを凌駕する選手は、戦績という意味では、未だ現れていないのも事実です。



そんな彼女、さらに調べていけば、感慨深い選手生活の機微があったことが解かります。

13歳でシニアに上がってから、4年連続して全米選手権で 4歳半年上のテンリー・オルブライトの後塵を拝する2位が続き、1955年の世界選手権でも彼女に次ぐ銀、1956の冬季五輪でも 同じくテンリーが金でキャロルが銀と言う固定した状況に、「自分はずっと引き立て役として付き添う運命なのかと思い始めていた」 と 後日、語っています。

キャロルが五輪の銀メダルを取ったとき、会場では末期癌の母親が観戦していました。 そして五輪メダリストとなった彼女にプロ転向の話が持ちかけられた時、その母はキャロルに現役にとどまって 金メダルを取って欲しい、と言ったそうです。
そして五輪の2週間後の西ドイツでの世界選手権で、彼女は母親の願いを叶え、ついにテンリーに勝って、世界女王の座につき、母マリーを最後に喜ばせます。 連続王座の始まりでした。

そのテンリーとのライバル関係では、テンリーがクラシックバレー的な表現力に秀でていたのに対し、キャロルはアスリートタイプで 当時としては高難度のジャンプやスピンを武器としていた、という構図のようで、実際、キャロルこそが ダブルアクセルを女子で最初に試合で成功させた本人であることが、それを裏付けています。 まだ彼女の13歳の時のことだそうですが、後日の彼女の2Aは映像として残っています。



1960年のオリンピック金メダルに続いた世界王座連守を最後に引退、結婚(ご主人も五輪金メダリスト)、映画主演(白雪姫役) と続いて、78年からは自宅のあるクリーヴランドでコーチをしています。 そしてこのクリーヴランドのウィンターハーストFSCに 安藤選手が自身はじめての海外練習拠点を置いたのは、私たちファン知ってのとおりです。

キャロルコーチはどちらかというと、地元密着でボトムアップに誠実な努力を傾けている、地道なコーチで、安藤選手の他には知名度の高い生徒は数が限られ、また年代もずっと遡ります。 初期のティモシー・ゲーブルや、それぞれ全米2位になったリサ・アーヴァインやトニア・クワイトコウスキーが挙げられるのですが、彼女がコーチとして参加することになった五輪は、後にも先にも安藤選手のトリノ出場が唯一となっています。 ですのでこの時のオリンピックは、彼女にとっても、46年ぶりの晴れ舞台だったに違いありません。

選手としてどちらかと言うとアスリートタイプだったというキャロルが、同様の評価をされやすかった安藤選手に、この晴れ舞台に向けて スケートのエレガンスを求め、スピンやスパイラルに力を入れさせたという点は、興味の尽きない部分があります。
・・やはり、そんな地道なコーチにとっても完璧に向けて「戦う心」は未だに現役選手としてのそれなのだ、そう感じられてなりません。
 
もう12年前になりますが、キャロルコーチの言葉に、次のようなものがあります。

(3回転ジャンプが当たり前となった現在のフィギュア水準だったら彼女がどのくらいやれたか、という質問に)
「引退した選手なら皆、同じ答えだと思う。 トップにいるためにはそういうジャンプであれ、必要なことはやるしかない、 そのためならどんな努力でもする。 私たちはアスリートなんですよ、競争心はそんなにすぐに消え去るものではありません。」
 
"I think if you ask any retired athlete that question, you'll always get the same answer: You do what you have to do to be on top. You'd work and do all the things necessary to do those jumps," "Look, we're athletes. The competitiveness doesn't just disappear."



「私たちはアスリート」、
・・その挑戦の心を持ち続けるキャロル・ヘイス・ジェンキンズさんに 今日、


Happy Birthday, Carol !


引用部分出典 : CNN/SI - The Cold Wars - Catching Up With...Carol Heiss
参考資料 : Wikipedia、All About、USFSA、ブリタニカ百科事典、等



読者の皆様からのコラムやレポートで長文の場合などは、メールで投稿いただければ、順次、掲載してまいります。
匿名、イニシャル、HNなど、いずれでもけっこうです。
また、多少編集させて頂く場合があることを予め お許し願います。
投稿は
こちらまで。
 
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2010年01月01日

バンクーバーに想いを馳せて

明けまして おめでとうございます。

五輪大会フィギュアスケートの女子シングルの競技開始まで いよいよ あと55日となりました。
この期間が 参加する選手にもファンにも、夢の膨らむ日々であることを願うかぎりです。

そこで、オリンピック関係の情報のリンクをこちらにまとめてみました。
当サイトのスケジュールのページにあるものも再録してあります。

また、リンクは随時、追加してまいります。

公式サイト:
http://www.vancouver2010.com/
http://www.vancouver2010.com/olympic-figure-skating-schedule-results/ (フィギュアスケート スケジュール)

IOCにおける該当部分:
http://www.olympic.org/en/content/Olympic-Games/All-Future-Olympic-Games/Winter/Vancouver-2010/

JOCにおける該当部分:
http://www.joc.or.jp/vancouver/
http://www.joc.or.jp/vancouver/ticket.html (JOC公式旅行代理店情報など)
http://www.joc.or.jp/vancouver/venue/pacific_coliseum.html (フィギュアスケート会場について)
等、JOC内多岐

会場の紹介サイト:
http://www.pne.ca/venuerental/pacific_coliseum.htm

バンクーバー市観光部局の該当サイト:
http://www.tourismvancouver.com/visitors/vancouver/2010_olympics/2010_olympics

<お勧め> NHK 世界ふれあい街歩き バンクーバー (オンデマンド):
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2008002234SA000/index.html

日本語版 ウィキペディアのバンクーバー五輪の概括的記事:
http://ja.wikipedia.org/wiki/バンクーバーオリンピック

五輪フィギュアスケートメダリスト一覧:
http://www.isu.org/vsite/vfile/page/fileurl/0,11040,4844-130384-131692-25996-0-file,00.pdf (ISU)
http://ja.wikipedia.org/wiki/オリンピックフィギュアスケート競技メダリスト一覧 (日本語版 ウィキペディア)

<参考> トリノ オリンピック 競技結果・プロトコル (ISU):
http://www.isufs.org/results/owg2006/

SportsGraphic NumberWeb 五輪特集:
http://number.bunshun.jp/olympic/

スポーツナビ(yahoo):
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/index.html

NHK:
http://www.nhk.or.jp/olympic/
http://www.nhk.or.jp/digital/pr/program/

民放テレビ バンクーバー五輪公式動画:
http://www.gorin.jp/top.html

各紙バンクーバー五輪特集(随時更新):
共同通信社
    http://www.kyodonews.jp/feature/vancouver/figure_skating.php
時事通信社
    http://www.jiji.com/jc/olympic?id=vancouver&s=top&c=fs
毎日新聞社
    http://mainichi.jp/enta/sports/10olympic/figure/
    http://mainichi.jp/enta/sports/general/figure/
朝日新聞社
    http://www.asahi.com/olympics/
読売新聞社
    http://www.yomiuri.co.jp/olympic/
産経MSN
    http://sankei.jp.msn.com/vancouver2010/vancouver2010.htm
中日新聞/東京新聞
   
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/vancouver2010/menu/figure/index.html
   
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/vancouver2010/menu/figure/index.html
日刊スポーツ社
    http://vancouver2010.nikkansports.com/figure/top-fg.html
スポニチ Annex
    http://www.sponichi.co.jp/olympic/
    http://www.sponichi.co.jp/sports/figure/index.html
デイリースポーツ
    http://www.daily.co.jp/olympic/vancouver/

カナダCBC放送の五輪ページ:
http://www.cbc.ca/olympics/

カナダCTV放送の五輪ページ:
http://www.ctvolympics.ca/figure-skating/news/newsid=47217.html

米国NBC放送の五輪ページ:
http://www.nbcolympics.com/

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2009年09月20日

ISCC のプレスリリース、そしてショー

安藤選手らがショーに出演した Simsbury の International Skating Center of Connecticut(ISCC)、その公式サイトに掲示されているプレスリリースを、ISCC の許可のもと、日本文に訳してご紹介します。

なお、ISCC によると、安藤選手は19日、今年度のショートプログラムを演じたそうです。

We thank Ms. Laura Smith for her permission.



「金」 シムズベリーに戻る
ISCC(コネティカット国際スケートセンター)、五輪選手を歓迎
〜オリンピックや世界選手権で活躍するコーチが2010年のバンクーバー冬季五輪に向け、シムズベリーで 6カ国からのスケーター13人を指導することに


私どもコネティカット国際スケートセンター(ISCC)は、オリンピックや世界選手権で活躍するコーチである ニコライ・モロゾフ氏がその生徒13人(6カ国)とともに、2010年のバンクーバー冬季五輪の準備のため当シムズベリーに練習拠点を置くことになったことを、ここに誇りをもってお知らせいたします。

ニコライ・モロゾフ氏が指導しあるいは振付をしたチャンピオン達には、ミッシェル・クワン、サーシャ・コーエン、荒川静香、安藤美姫、本田武史、アレクセイ・ヤグディン、と言ったシングルスケーターがいます。 また、シェイ=リン・ボーン/ヴィクター・クラーツ組、メリッサ・グレゴリー/デニス・ペテュコフ組、エレナ・グルシナ/ルスラン・ゴンチャロフ組、そして当 ISCC のエミール・ナッシア/マシュー・ゲイツ組、と言ったアイス・ダンス選手を指導してきました。

モロゾフ氏はスケート選手でしたが、引退後タチアナ・タラソワ女史のもとでアシスタントコーチを務めたのち、独立してコーチや振付けを始めました。 その指導でボーン/クラーツ組をカナダ初のアイスダンスの世界選手権金メダルへ、そして安藤美姫を世界タイトルへと導きました。 4年前シムズベリーで指導していた時に、荒川選手をオリンピック金メダル、グルシナ/ゴンチャロフ組を銅メダルへと指導したのです。 この冬に向け、モロゾフ氏はハンガリー・イスラエル・イタリア・日本・スペインそしてウクライナからの五輪級スケーター(下記に名簿)とともにシムズベリーに戻って来て、2010年のバンクーバー冬季五輪に向け練習しますので、シムズベリーの国際スケートセンターが「世界」のホームリンクであることが明らかになりました!

ISCC のマネージング・パートナー、デイヴ・ロバーツは、これをまとめるための4ヶ月間のモロゾフ氏との協議を踏まえ、次のように語っています。 「私たちはニコライと彼のもとの選手みんなが、フィギュアスケートのコーチと生徒のすばらしいチームである我々に合流することにワクワクしています。バンクーバーへの準備のために彼らのホームリンクになることを嬉しく思います。」 モロゾフ氏は、世界中からの生徒を引き連れ何故シムズベリーの ISC なのかを問われ次のように答えています。 「私がシムズベリーに戻って来るのは、施設が完璧で、また私が心地よく感じるからです。 もう何年もデイヴとは知り合いだし、この町や界隈や人々が大好きです。 私の見てきたスケーターが ISCC でのトレーニングのあと大成功しているし、戻って来るのを心待ちにしています。」

モロゾフ氏とその選手達はこの1月にシムズベリーで練習を始めます。 それまでは、彼らは世界のいたる所での競技に参加します。 9月19日の午後7時、ISCC での New England Competitor Exhibition に、彼はその選手の一部をスペシャルゲストとして連れてきます。 このイベントは USFS の認可を得ています。 入場料は $10 ですので、一般の方々もぜひどうぞ!


コーチ:ニコライ・モロゾフ

シングル男子:
織田信成、日本
Japanese National Champion
Junior World Champion

村上大介、日本
Japanese National Bronze Medalist

Javier Fernandez、スペイン
Spanish National Champion


シングル女子:
安藤美姫、日本
World Champion

Valentina Marchei、イタリア
Italian National Silver Medalist


アイス・ダンス:
Nora Hoffmann & Maxim Zavozin、ハンガリー
Hungarian National Champions

Cathy & Chris Reed、日本
Japanese National Champions

Alexandra & Roman Zaretsky、イスラエル
Israel National Competitors

Anna Zadorozhniuk & Sergei Verbillo、ウクライナ
Ukrainian National Silver Medalists (2007)
 
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2009年09月10日

Stars, Stripes and Skates とのオンライン・インタビュー

26日土曜日午後7時(現地時間)、今年で第8回目となる
Stars, Stripes and Skates ICEtravaganza
http://www.starsstripesandskates.org/
が去年と同じ Connecticut州 Danbury Ice Arena で開催されます。
このショーは、後述のように、2001年9月11日の同時多発テロの犠牲者を悼み 事件の歴史的な意味を若い有能な世代に伝え続ける、という目的のNPO主催の慈善イベントです。

このショーに今年も安藤選手が、Oksana BAIUL、Johnny WEIR、Jeremy ABBOTT、Derrick DELMORE、GREGORY/PETUKHOV組、CHOCK/ZUERLEIN組、そして織田選手、REED姉弟、他 という豪華なメンバーとともに、チャリティ出演の予定です。
「今年も予定」と書きましたが、ご存知のように、昨年のこのショーには安藤選手はリハーサルまで参加しながらも、大切な人の不幸があってショーそのものには欠席となりました。
したがって初出演となりますので、ファンの関心も膨らみますし、ご本人も期するところ大きいのではと想像されます。

当サイトでは、この Stars, Stripes and Skates の主催者であるファンド 「The Heritage Foundation of 9/11(*)」 の創立者、Tara Eve MODLIN さんにオンラインインタビューをさせて頂き、日本のファンに向けての次のようなメッセージを回答いただきました。   (*注:名前の良く似た有名な政治的シンクタンクとは全く無関係です。)

以下、MAF は当サイト、TM は Tara MODLIN さんです。



MAF
9・11の犠牲者 そしてアメリカの未来の有能な世代のために催されるこのイベントに、日本人のスケーターが参加することの意義はどのようなものでしょうか?
開催目的にも出て来る「愛国心」とコスモポリタニズムとの関係なども含め、簡単にご説明いただけますか?

What is the importance of the Japanese skaters to this event dedicated to those lost on 9/11 and to the future generations of talented Americans?
If you could give us a simple explanation, for instance, of the relation between patriotism and cosmopolitanism, it would be most kind.

TM
このイベントとっては、9・11の後には米国だけでなく世界中からの支援があったのだ、ということを子供たちに教えるために、国外からのスケーターが居ることが、必要不可欠です。
加えて言えば、私たちは愛国心の普遍性や、我々がまさに世界市民であるという事実を、教えるようにしています。
子供たちに、異なる文化について学び 世界中の様々な文化を包容することの重要性を教え得るのは、安藤選手をはじめとした、競技のために一年中様々な国へ旅するアスリートたちです。
私たちは MIKI が時間を割いて献身的に支援してくれること、支援に向けて彼女のファンにも(演技を通じ)手を差し伸べてくれることに感謝しています。

IT IS CRUCIAL TO HAVE INTERNATIONAL SKATERS IN THIS EVENT TO TEACH THE CHILDREN THAT SUPPORT WAS GIVEN FROM ALL OVER THE WORLD AFTER 9/11… NOT JUST THE U.S.
ADDITIONALLY, WE TEACH THE IMPORTANCE OF UNIVERSAL PATRIOTISM AND THE FACT THAT WE ARE ALL INDEED CITIZENS OF THE WORLD.
IT IS ATHLETES LIKE MIKI ANDO WHO TRAVEL TO MANY COUNTRIES THROUGHOUT THE YEAR BECAUSE OF COMPETITION THAT TEACH CHILDREN THAT IT IS IMPORTANT TO LEARN ABOUT OTHER CULTURES AND TO EMBRACE DIFFERENT CULTURES AROUND THE WORLD.
WE THANK MIKI FOR HER TIME, HER SUPPORT, HER DEDICATION AND HER REACHING OUT TO HER FANS TO SUPPORT US AS WELL.


MAF
フィギュアスケートが主体となっていることが、このイベントの最大の特徴ですが、そのことについて簡単にご説明いただけますか?
フィギュアスケートの持つスポーツ性と芸術的表現性の併存がこのイベントの性格に合致する、ということでしょうか?
これに関連して安藤選手に一番期待するのはどのようなことでしょう?

Figure skating being the main feature is most characteristic of this event. Would you explain this briefly if you can?
Is it the combination of the athleticism and the artistic expressiveness that fits the concept of your event?
Also in this aspect what would you expect from Miki the most?

TM
米国では多くのチャリティ企画がスポーツによって支えられています。 たとえば、有名人によるゴルフや野球のイベントなどの例は良く聞かれることでしょうが、そういう方法でチャリティの目的や周知のためにアスリートや有名人がサポーターと組んで資金を集めるのです。
私たちのケースでは、9・11の最初の1周年から フィギュアスケートのショーを開催する形でファンドを育てています。

創始者である私 Tara Modlin はスケーターでした。 そしてあのテロで親友を失ったのです。
テロのあと、皆がどうしたら(この事態に対し)力になれるかを探し求めたわけですが、私は自分の(スケート)コミュニティに働きかけて、影響力のあり かつ 追従者を引き付けてくれる人たちからの協力を求めました。 そうすることで、この命の教訓 〜愛国心、義勇、そしてコミュニティでの奉仕〜 をアメリカの若い世代に教え継いで行けると考えたのです。

MIKIは一人の現実の英雄です。 日本で、米国で、そして世界中で。 そのハードワーク、献身、そしてスポーツへの関わり方は、希望に満ちた若い子供たちにとってはこの上ない お手本となります。
私たちは若者に、自分のコミュニティや自分の国そして世界のために良いことをしている限り、実際 誰もが英雄になれるのだ・・スケーターであれ、消防士であれ、教師であれ、ということを教えています。

MANY CHARITIES IN THE U.S. ARE SUPPORTED BY SPORT.  FOR EXAMPLE OFTEN YOU WILL HEAR ABOUT CELEBRITY GOLF OUTTINGS OR CELEBRITY BASEBALL GAMES WHERE THERE WILL BE A COMBINATION OF ATHLETES, CELELBRITIES AND SUPPORTERS OF THE CHARITIES THAT GO OUT AND RAISE MONEY FOR THE CAUSE AND AWARENESS FOR THE MISSION.
IN OUR CASE … WE HAVE HELD OUR ANNUAL FUNDRAISER AS A SKATING SHOW SINCE THE FIRST YEAR COMMEMORATION OF 9/11. 

TARA MODLIN--THE FOUNDER--WAS A SKATER AND LOST A DEAR FRIEND IN THE ATTACKS.
WHEN EVERYONE WAS LOOKING FOR A WAY TO HELP, AFTER THE ATTACKS I REACHED INTO MY COMMUNITY AND ASKED FOR HELP FROM THOSE THAT WERE INFLUENCIAL AND WOULD HELP ATTRACT A FOLLOWING SO THAT WE COULD CONTINUTE TO TEACH THESE LIFE LESSONS TO YOUNGER AMERICANS … PATRIOSTISM, HEROISM, AND VOLUNTEERING IN THE COMMUNITY.

MIKI IS A TRUE HERO.  SHE IS A HERO IN JAPAN, IN THE U.S. AND AROUND THE WORLD.  THE HARD WORK, DEDICATION, AND COMMITMENT TO SPORT IS AN INCREDIBLE EXAMPLE TO YOUNG ASPIRING CHILDREN.
WE TEACH YOUNGSTERS THAT INDEED ANYONE CAN BE A HERO … BE IT A SKATER, FIREMEN, TEACHER, ETC. AS LONG AS YOU ARE DOING GOOD FOR YOUR COMMUNITY, YOUR COUNTRY AND FOR THE WORLD.



MAF
日本のフィギュアスケートファンへのメッセージはありますか?

Any messages to the Japanese figure skating fans ?

TM
私たちは日本のファンが大好きです。 フィギュアスケートというスポーツに対する皆さんの貢献に感謝しますし、我々の慈善活動に対し関心を寄せて頂いていることをほんとうに嬉しく思います。
私たちは MIKI や NOBU や THE REEDS がこのように多忙な時期にもかかわらず時間を注いでくれることに対し、感謝の念が尽きません。 世界中の若者に対する彼らの関わり方はこれからも忘れられることなく評価されるでしょう。
来る1年、彼らの幸運を願いますし、彼らのファンもまた幸運に祝福されることを祈ります。

WE ADORE THE JAPANESE FANS.  WE APPRECIATE THEIR DEDICATION TO THE SPORT OF FIGURE SKATING AND ARE TRULY FLATTERED THAT THEY PAY ATTENTION TO OUR CHARITY.
WE ARE FOREVER IN APPRECIATION OF MIKI, NOBU, AND THE REEDS FOR THEIR DEVOTION OF TIME IN SUCH A BUSY SEASON.  THEIR COMMITMENT TO THE YOUNG PEOPLE OF THE WORLD WILL BE FOREVER RECOGNIZED AND APPRECIATED.
WE WISH THEM LUCK IN THE COMING YEAR AND HOPE THAT THEIR FANS ARE BLESSED WITH GOOD LUCK AS WELL.



TM
最後になりますが、ファンの皆様から私たち「HERITAGE FOUNDATION OF 9/11」にご寄付を頂ける場合は、
starsstripesandskates@gmail.com にEメールをくださるか、下記に小切手または為替をお送りください。
(管理人注 : 冒頭に記載のホームページの Donations からのリンクボタンで Paypal 経由でも寄付可能、また、領収書も発行できます、とのことです。)

LASTLY, IF FANS WOULD LIKE TO MAKE DONATIONS TO THE HERITAGE FOUNDATION OF 9/11, THEY CAN SEND AN EMAIL TO STARSSTRIPESANDSKATES@GMAIL.COM, OR SEND A CHECK OR MONEY ORDER TO:

THE HERITAGE FOUNDATION OF 9/11,
  C/O FIREWORKS SPORTS MARKETING
475 PARK AVENUE SOUTH, 6TH FLOOR,  NEW YORK, NY 10016


ありがとうございます!
THANK YOU!

TARA



こうして その意義を主催者直々に解説していただいた Stars, Stripes and Skates、・・・その公式サイトから 許可を得て、「Mission Statement」 を最後にご紹介しておきます。

Tara さん、ありがとうございました。  Thank you, Tara !

「The Heritage Foundation of 9/11」 は2001年9月11日の歴史的な意味をアメリカの若い世代に伝えることを目的としています。 そうするにあたり、私たちはテロの余波で学んだ教訓〜愛国心、義勇、そして奉仕の意義〜に焦点を当てています。 毎年の Stars, Stripes and Skates というショーの中で、150名ものチビッ子スケーターたちがアメリカ国旗をそれぞれもって演じる「赤、白、青」という感動的なグループナンバーを通じ、子供たちは愛国心を学びます。 また、毎年違ったチャリティのために募金をすることで義勇を学びます。 そして 彼らのスケートのアイドルたちに会うことでボランティア精神の大切さを学びます。 そのアイドル選手達は皆、ショーにボランティアで時間を割いて参加し、そのことで子供たち自身がボランティアをすることを鼓舞するのです。

The Heritage Foundation of 9/11 aims to teach younger generations of Americans the historical significance of September 11, 2001. In doing this, the foundation stresses the life lessons we learned in the aftermath of the attacks, patriotism, heroism, and the value of volunteering. Through the annual Stars, Stripes and Skates show, children learn patriotism through the touching ‘red, white and blue’ group number, which includes 150 children each holding an American flag; they learn about heroism by working to raise money for different charities each year; and they learn about the importance of volunteerism by meeting their skating idols, all of whom volunteer their time to participate in the show and inspire kids to volunteer themselves.
 

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2008年09月08日

立ち向かう心 〜ベテランたちの想い〜

去年の全日本での「カルメン」で見せた、安藤選手の会心の滑りと笑顔、この時の彼女の輝きは、底知れぬ潜在的能力を、安藤選手が未だ秘めている、そう確信させるものがありました。

安藤選手の気持ちが乗った時の演技は、他の追随を許しませんが、これを天才の閃きと言うだけでは、下敷きとなっている練習の積み重ねも、選手としてのメンタルな負荷も視野に入れない結果になってしまうでしょう。
そうではなく、その時どきの安藤選手の気持ちの置き方、精神的な負荷に対する自らのコントロールこそが、彼女をスリリングなスケーターたらしめているのだと思います。

競技者を「天才型」「努力型」という二分法で語るのでは、そうした競技へのアプローチにおける、スケーターそれぞれの個性を捉え切れないように感じます。

そこで今回は、競技に向けての精神的ファクターを、ここ最近、立て続けに発表されたベテランスケーターたちのインタビュー記事の中に探ってみました。
そこには経験を通して磨かれた言葉、苦難を乗り越えて来た人間の揺るぎない自負、そして何より、結果よりも過程を見つめたチャレンジを読み取ることができると思います。



現役を続けるモチべーション

村主選手(27)は次の五輪に出たいかを聞かれ、即座に「もちろん!」と答えていますが、その"あきらめない"という気概はどこからくるのでしょうか。
「私には時間が無い(*)」、だから今何か変化を自ら起こさねばならない、安藤選手にとっては多少むつかしい状況になろうともモロゾフ氏のもとに来るのに「迷う余地はないと思った(*)」、とまで言う彼女。

しかし、これは結果を追いかけている、というよりは、彼女のインタビューを読むと明らかに、チャレンジし続けること自体にとても大きな価値を置いている様子が見受けられます。

それは、世界選手権に出たいという彼女の意志に対し、「Mao、Miki、Yukari のうちの誰か、そして他の有力選手を全日本で破らなければならないが・・」と問われた際にも、「ニコライに以前の美点を復活させてもらって良い滑りをする、結果はその先」という視野の置き方を披露した、そこに端的に表われているように思われます。

そしてユリア・セベスチェン選手(27)の場合はさらに淡々としているようです。

「人は皆、自分が感じた年齢がその人の年齢」
「今以上に身体的コンディションが良かったことは無い」
「年齢が全てではない、(昨シーズン)全欧で4位、世界選で(SPから返り咲いてFPは)8位で(若い)元王者のマイズナーより上位だったのだから、年齢は関係ないことを示せたと思う」

そして安藤選手の4Sや浅田・中野選手らの3Aについて問われても、こう答えています。

「3Aを跳ぼうとしていた時期はあるが、新しいCOPでは見返りが少ない」
「私が自分のプログラムをパーフェクトに滑れば、彼らに近い点が可能だろう、」
3-3をもう少し確実にしてプログラムに入れられるかも知れないし「4回転には手をつけない(笑)」・・とサラッと言う彼女。

彼女は13才の時から既にシニアとして競ってきていて、今なお、この自負に満ちたモチベーションを保っている、そのことに筆者は驚きます。
あるいはハンガリーを一人で守っているという責任感もあるのかもしれません。

ベテランたちがこうして負けることを考えず、ひたすらポジティヴな方角しか見ないようにしている様子には、いたく勇気づけられます。
もはや結果の問題ではない、どのように自分の能力を自らが大切にし、そして皆に見せるか、そこにモチベーションの核心があるように感じられるのです。


困難を克服する自信

もちろん、長く競技を続けるということは、傍目以上の苦難を乗り越えて行かねばならないはずで、"前向きの姿勢"だけではここまで続かないことは容易に想像できます。

村主選手はトリノ五輪のシーズンに怪我で1ヶ月も氷に立てなかった状況を克服してNHKそして全日本、そしてついにトリノでも見事な滑りを見せたことを、自ら感極まりながら回顧しています。
しかし、「多くの人があなたがメダルを与えられるべきだったと感じている」と向けられると、「でもそれが人世なのだと思う」 と、返事は意外にも達観の域にありました。
そしてその後の2年間の不調についても、「失ったものもあるけれど大丈夫、この2年から私は学んだし、だから乗り越える」と言い切ります。

彼女の場合、自らの不運も不調も全て耐え抜いてきたことへの自負が、大局的な自信となって彼女を支えているのかもしれない、そう感じさせるものがあります。

セベスチェン選手の場合は「自信」の保持について、もうすこし具体的に外部からの補助に言及し、スポーツ心理療法師が何千人もの前で滑る際に心の安定に役立つと言います。
もちろん、家族のサポートや、コーチが欠点を直してくれて改善への自信を注いでくれる、そのことの上で結局、「良い競技結果を重ねれば自信が付く」ということを一番の「支え」として語ります。

「経験が必要だ」というセベスチェンの言葉こそは、彼女が自らのキャリア全体を「自信」と同義に捉えていることを示しているのだと思います。


次世代に託すことば

そのセベスチェン選手は、観衆の前で氷に立つスケーターの想いを我々にこう伝えます。
「私は競技することも、観衆に楽しんでもらうことも、どちらも好きだ。  私はただただスケートを愛している。  自分が何を出来るか、自分のジャンプがいかに素敵か、自分のスピンがどれだけ良くなったか、プラクティスセッションで確認できる。  そしてファンにそれを全部見せるチャンスがついにそこに来るのだ。  自分だけのために練習する、というのでは十分ではない。」

筆者はこうしたベテランたちの言葉に接し、その素直さに驚き、その視座の個性に魅了されます。
そして表現は違っていても、どの選手の言葉からも、フィギュアスケートへの限りなき愛が感じられます。

村主選手もこんな思いがけないことを言います。
(どのように記憶されたいか、と問われ、)
「人々の記憶に残るようなプログラムを演じたい。  私が演じたかどうかは記憶されなくてもいい。  私の名前が生き残るかどうかは重要なことでないし、そういうふうに考えたことは一度も無い。」
「ひとはいずれ死ぬけれど、私が佐藤コーチや Lori や Nikolai から学んだものは、次世代のフィギュアスケートの歴史に繋がるようにしなければならないと思う。」

機会があれば ぜひこれらのインタビューの全体をお読み頂ければ、と思います。
それぞれ個別のロングインタビューの中にこそ、彼女たちの個性が輝いているからです。

最後に、印象に残ったオクサナ・バイウルさん(30)の言葉です。

「才能と閃きは天から来るものだ。  どんな天才でも24時間 閃きに満ちているわけではないことがそれを証明している。  しかしすばらしい結果を残すには才能と創造力に加え、献身が必要だ。   そしてそのようにして得られた実績は(天でなく)その人が選び取ったものなのだ。」


[出典]

村主選手(本人英語、*部分) 〜 IceNetworks (7/23)から
 < http://web.icenetwork.com/news/article.jsp?ymd=20080723&content_id=49632&vkey=ice_news
村主選手(本人英語) 〜 Japan Skates (7/26)から
 < http://www.japanskates.com/blog/?p=3
セベスチェン(記事英語) 〜 Absolute Skating (推定 8/8)から
 < http://www.absoluteskating.com/interviews/2008juliasebestyen.htm
バイウル(記事英語) 〜 Kyiv Post (8/28)から
 < http://www.kyivpost.com/nation/29510/ 現在購読アーカイブ扱い>

★本稿にては、いずれも極めて一部分の翻訳引用ですので、ぜひ原文にて各スケーターの考えを読んで頂けますよう。
★また、Japan Skates には2005年シーズンの安藤選手のインタビューもあります。

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